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変わらないでいたい  作者: 松田
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4

どうして私はあの時あんなにあっさり返事できたのかな。

どうにもそのことが引っかかってしょうがない。

中島君から話をしたいと言われて嫌じゃなかった。むしろ嬉しかったくらいだし。

でもそっか、ここ一年話してなかったんだよね。不思議だな、本当に喧嘩したわけじゃないのにね。

確かにちょっと気まずくなって避けちゃったのかもしれないけど。

よし、今度話しかけてみるか、と思っていると噂の彼が角からぬっと現れる。びっくりして思わずすごい勢いで飛び退いてしまった。

しまったーと思いつつゆっくりと目を向けて彼の顔を見てみる。

そこには同じく驚いたのか目を大きく見開いて固まった中島君。

あれ?なんだっけ、何しようとしてたっけ?

完全に脳みそがフリーズしてなんにも考えられなくなる。

多分実際には十秒もなかったんだろうけど私には一分…いや、もうちょっと長く感じたかも…。

まあ、とにかく中島君が立ち去るまで私は針のむしろにいた。

あぁ、話しかけるつもりだったのに。

絶好のチャンスを逃してしまった。もうこんなことないかも。

もどかしいな、なんでこんなことになってるんだろ。


そんなもどかしさを感じつつ五日間。

なかなか苦しめられていた私にまたチャンスが巡ってきた!なんと廊下でばったりあってしまったのだ!

これはきっと単なる偶然じゃない!神様が早く払拭しなさいと言ってるんだ!

ドキドキする。前にはあんなに普通に話せてたのに。

どういう事だろう。不思議だな。でも、このドキドキはなんだか心地がいい。

そんなことを考えていたらするっと言葉が出ていて。

その休み時間の間は中島君とずっと話していた。


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