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その晩、いつもなら返信のある時間帯に返信が来ない。
もう少し待って二時間…三時間。
どうもおかしい。
まだ九時だ。高校生ならだいたいみんなまだ起きてる。それに、七海は基本日付が変わってから寝てるからまだ寝てるとは思えない。
というか今日は七海からずっと返信が来ないのだ。
薄々感ずいてはいた。
けれど待った。
待ったけど来なかった。
いくら待っても来ないので、モヤモヤしながら起きているより寝たほうが良いと思って寝る準備をし、布団に入った。
眠れない。
どうしても、七海と倉橋さんのことを考えてしまう。
七海の悪い所を探して、倉橋さんなら。と考えてしまう。
そんなことを考えても、なんにもならないのに。
嫌だ、こんなの嫌だ。まるで倉橋さんの方がいいみたいじゃないか!そんなの嫌だ!
七海を裏切っているみたいで…嫌だ…。
それでも、体は的確に、倉橋さんだけに反応していく。
それ、が居心地がわるくて、後ろめたい。
自分の中にすら居場所がないみたいに。
その気持ち悪さから逃げるように、膨れ上がった息子を、一瞬皮と擦れない隙すらも、痒みによって与えられないくらいに速く、激しく擦った。
暗い部屋の中に僕の吐息だけがやけに大きく聞こえる。
背中にじんわりと汗をかき始め、管の真ん中辺りが重くなる。
そして、一気に飛び散って腹の上に垂れたので、さっとティッシュで拭いて、無為な行為を後悔して眠った。
つぎの日には七海からの返信があって
『ごめん、寝てた』
と書かれていた。
そっか、寝てたのか。
無視されてんのかと思って悩んで、その上逃げた自分を、今度は激しく責めたてた。




