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黒海-kokkai-

作者: みふぎゅ
掲載日:2026/05/29

眩しくて 

ただもう 眩しくて


何度目か分からない諦めの無呼吸で


苦しくて

今もう 苦しくて


後ろ手に重たい扉で世界を隔てた




湧き上がる想いを蹴り出した脆弱な心臓が

震えて 震えて 震えて


こんなはずじゃなかったのと 赦しを乞う


このまま激流に

融けて 融けて 融けて


この世から

すべて すべて すべて


私はただ

存在ごと なかったことに して欲しかったの






どうして


そう声を上げるだけでよかったのにと

心から不思議そうに 目で聞く君のままでいて


窮して


遠吠えを避ける影で穿った故意を

どこかから不満そうに 背で撃つ日々の傍に痴れ






遠すぎて

ひたすらに 遠すぎて


何度夜が明けても 変わらない景色に


生き過ぎて

ひたむきに 生き過ぎて


飽いて色褪せた自分を拒んだ




停滞した私という時間ごと切り離して

責めて 責めて 責めて


こんなはずじゃなかったのと 救いを乞う


柵のない檻の中

せめて せめて せめて


ほどけない澱を

愛でて 愛でて 愛でて


明日はまだ

こんな今も なかったことに して欲しかったの





弄して


もう何者にも奪われないようにと

思考する隙間すら与えず 君だけで満たして


そうして


交差し音にもう触れない蝋人形

糸揺する波間 羽化は破滅 血に枷で生かして






始まりは とても複雑で

終わりは いとも簡単で


踏み入れた足跡は 消えることはなくて

踏みしめた足底は 泥濘にまみれて


もがき続けて もがき続けて

いつしか抜け出したとしても


新しい道々の上に

剥がれ落ち溢れて

降り積もっていく 


瘡蓋のふりをした 曖昧な罪と愛







落ちて


どうか 目に触れることのないようにと

深く 深く深く 二度と光の届かない場所へ


朽ちて


透過 根に受ける無辜の太陽さえも

不落 揺らぐ不覚など濃い哀の下 儚い調べ




世の果て


ひとり闇の中 微睡み

閉じた瞼に薄ら浮かぶ輝き 残像


まだ胸に燻る温もりだけを頼りに

ぽつり ぽつりと灯る想いを吐き出す


心音すべて

呼吸すべて

もう見えない明かりに変えて


君の全て

私を統べて

燃やし尽くして 何も残さないで


決して

決して

決して 一欠片も残さないで


消して

消して

消して


私だけを消した そのままの君でいて

リハビリ again

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