雑文エッセイ「同人誌販売は万能の神の如く?~書いて申請して印刷して運んで売り子して持ち帰る・・~」
戦い済んで日が暮れて、今日も売れ残った小説が重い・・。
と言う事で、先ほど文学フリマ大阪13が終了したはずだ。まぁ、私は遠くて行けなかったけど会場となった場所とその規模から結構な人が訪れたのではないだろうか。
で、フリーマーケットとは基本的に個人の商売ママゴトである。ただ幼児たちのママゴトと違うのは現金が飛び交うところかね。
成る程、同人誌を作って売るって事は出版業界に関する『実地職業体験』なんだね。そうゆう意味では、この投稿サイトへ作品を投稿するのは業界の一角を体験しただけでしかない、とも言える。
そう、物語を紡ぐのも確かに大変だろうけど、それを『売る』のは更に大変なはずなのだ。
だって物語を書くのはひとりで完結するけど、それを売るとなると買ってくれる人がいなきゃならないからね。
そしてお客は自分が欲しいものを買うのである。なので食指が動かないものには全く興味を示さないのだっ!←SFとかSFとかSFとか・・。
そして現物として本を売る場合、やはり表紙の威力は絶大だと思う。それとやっぱりタイトルかなぁ。いや、もしかして作者の知名度か?
で、特に文芸系やラノベ系の表紙は写真よりは『絵』、それも人物が描かれている表紙の方が目を留めて貰える気がする。
いや、写真だってすげぇ可愛い女の子がモデルだったら売り上げも違うんだろうけど、今の世の中って可愛い子で溢れているからね。なのでモデルクラスの美人で表紙を飾ってもそれに見合う冊数は捌けないかも知れない。
でも今は形成AIで絵を描いて貰えるらしいから昔に比べたら素人の書いた本もアピールしやすいと思う。
まぁ、形成AIで創った絵を売り物の表紙にしても大丈夫なのか?という危惧はあるが、元々同人誌ってグレーゾーンなものだしね。
しかし初めて真面目に出品要項と手順項目を読んだけど中々ハードルが高いようだ。
なんせ場合によっては出品の権利が抽選になる場合もあるらしいし。つまり参加を希望してもお断りされてしまう場合もあるらしいのだ。
そしてブースを確保出来たとしても今度は本を結構なお金をかけて印刷しなければならない。しかもなんか今は専門の印刷屋さんに依頼して商業書籍かよっ!と突っ込めるくらいのクオリティにするのが普通らしいんだよね。
そうか・・、ガリ版を鉄筆でカリカリと文字を削って刷るのは昔話なのか・・。
更に参加費も結構な額がかかる。まぁ、これはショバ代と考えればまだ安い方かもしれない。でもそれ以外にも会場までの運送費や自身の往復移動費用も自腹だ。もっともこれはレジャーだって同じだけどね。
で、そこまで手間とコストを掛けて漸く商売が出来るようになる訳だけど、はっきり言って1千円で100冊売れても遠地からの遠征組はきっと赤字だ。
でもそこら辺は皆さん物語を書くのが楽しいからやっているんだろうから関係ないのかもね。
と言うか、この投稿サイトへ作品を投稿するのだってどんなにポイントが入っても『無給』だからな。書籍化のオファーが来たとしても、今度は本が売れなきゃやっぱり『無給』なはずだし。
なので投稿作品は自分が書きたいものを書くのが一番だと思う。もっともその書きたいものがテンプレだったら別にそれはそれでいいんだけどね。
だけど毎日ステーキばかり食べていると飽きるらしい。なのでたまにはSFを書いてみようっ!そしてあまりの読まれなさに涙するがいいっ!
因みに私って『涙の数だけ強くなれるよ』という歌詞の歌はZARDだとばかり思っていたけど、実は岡本真夜さんという方の『TOMORROW』という歌の歌詞だったのを先ほど知ったのは内緒だ。
-お後がよろしいようで。-