春と修羅
ごめんね、3分の歌で〜
もうそれしか覚えてないけど大好きだったもん、あなたの瞬きに私は映ってますか?本当のことも聞かないしあのことも忘れてあげるし無かったことにしてあげるからもう会いにきちゃダメだよ。
こんなものがあなたに届くはずがないし見られたくないんだけど私の最後の思い出として記録させて欲しいな。
あの商店街もラブホテルも路地を抜けたあなたの家の近くのセブンイレブンもバーもカラオケも何もかも忘れてあげるね。自転車の後ろに私を乗せて走ったあの道はどこだったっけ、あなたの名前の漢字はどうだっけ、なんで好きになっちゃったんだっけ。今は何も覚えてないけど2023年のあの夏はここに閉じ込めておきます。大丈夫、この思い出は1人ではここからは出てこれやしないわ。誰にも触れられないから。なんでこんなに辛い思いしなきゃいけなかったの?もう会えないかもしれないって言ってた時は会えてたのにまたねって言った途端会えなくなるの?幼馴染なら良かったのに。あの指輪返してよ。私のあのドキドキをよくある事で済ませないでよ。そういう子が好きそうのそういう子でまとめないでよ。6時半に帰らないでよ。まだもっと一緒に居たかったしどうでもいい話をしたかったしもう寝ようかって言って一緒に寝たかったしお揃いのストラップを買って可愛いねって笑ったりしたかった。なんも欲張りなこと言ってないのに。君が笑ってればいいなんて嘘だし幸せになんかならないで、私以外の子と。ずっと一緒にいれるなんて本当に思ってなかったけどまだもう少しだけは夢見たかったなあ。好きなセリフを借りるとしたら風が吹いたんです。あなたを見た時に確かに風が吹いたんです。新しい曲を作ったって言って歌ってくれたあの曲が可愛くて尊くて眩しくて涙が出たの。本当にそれだけ。楽しくなくても楽しそうにしてれば君の未来は明るいよ、君がちゃんと笑ってるか気になって顔色伺ってた時からもうこうなるのは決まってたんだね。東京まで行ったのに会いにきてくれなかったのもあの子のことはSNSに載せたのに私は載せてくれなかったこともブロックされたのも許せないけど許すことで忘れられるのかもしれないね。忘れてなんて烏滸がましいことは言わない、忘れるね。まだもう少し時間がかかりそうだけどきっと忘れる。大好きでした。あなたのことを考えない日なんて無いくらいに。傷口が滲みても息を続ける。さようなら、さよなら。




