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帰巣本能  作者: あしゅら
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これは私の水中で起きた物語です。水中は深くて青くて苦しくて、でも全てがキラキラしていて陸にいるよりもずっと尊いのです。

彼に出逢ったのは、寒さが和らいできた春頃でした。彼は青いのです。それは何の比喩でもなく服装も身につけているものも全て青いのでした。私はそれをみた時全く不思議に感じませんでした。彼は住宅街の公園で歌うのです。弦の切れたぼろぼろのギターを弾きながらー

そのうち私は子供達の声が聞こえなくなるくらい夢中になりました。彼の歌が聞こえなくなるくらい私の心臓の音が波打つのが分かりました。彼の長い髪の毛が揺れたのにハッとなり、私は急いで帰りました。脳のずっとずっと奥に彼の残像が残りました。

その日から忘れられないのです。忘れたくないのです。彼のライブ情報を聞きつけては小さな箱に通い詰めました。彼はやはり青いのです。汗をかくと青いTシャツがもっと深い青になるのです。彼の金色の髪の毛は猫っ毛でした。ライトに照らされると余計に猫っ毛が目立ち右手の中指の指輪が光っているのが見えました。私は何故か緊張していました。手に汗をかいていてそれが恥ずかしくて服を掴むふりをして拭っていました。

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