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79.新生活スタート

ありがたい事にブックマーク件数が300件を超え、

私自身もしも300に手が届く事があれば…

続編か番外編かを書きたいと考えていたので、

完結からの間隔は短いですが続編を作ってみました…


ご批判なくお楽しみいただける様であれば…

頑張って新しい展開をお届けしたいと思っております。


それでは第二章スタートです。


 馬車から降りて、大きく息を吸い込むアリーシア…



「クスクス…お嬢様、隣国に来たぐらいでは空気は変わりませんよ?」


「もうっ、エミリーったら!こういうのは雰囲気が大事なのよ?私の新たな第一歩に水を差さないで頂戴!」


「そうですよ、エミリー。これからアリーシア様と二人の共同生活が始まると思うと…ここの空気も格別に感じます!ねぇアリーシア様?」


「フフ、ラシュカール様の仰る通り確かに格別ですわ」


「お嬢様、きちんと否定なさらないと…この方は本当に乗り込んで来られますよ!」


「それは困りましたわね…わたくしとエミリーさんではラシュカール様はお止め出来ないもの…

やはり第二王子様かジェイソン様をお呼びして、見守っていただきますか?お二人もそう望んでおりましたし」


「オリビア嬢?君…私がそのお二人に逆らえないって、分かってて言ってるよね?全くいい性格してるよ…」


「お褒めのお言葉として頂戴致しますわ!

さぁ!アリーシア様参りましょう、楽しみですわね!」




隣国、ヴァナルガンドの地に降り立った

アリーシア、オリビア、ラシュカール、引率のエミリー


それぞれの使用人達や荷物を先にホテルに送り、ヴァナルガンドの街を散策すべく護衛達と共に王都の広場へとやって来た四人……。




アリーシアが15歳を迎える年、本来なら自国の学園初等科で、最高学年として学園生活を送る筈であったのだが…

アリーシアの決意から一年以上が経ち、力と感情もバランス良く制御出来る様になった事と…


同盟国となった隣国ヴァナルガンドとの友好の足掛かりとして、学生の交換留学の話が形となり…その栄えある第一号に名乗りを挙げ、そして選ばれたのがこの三人なのであった…。


事の発端はヴァナルガンドの王子と王女が記念式典に参加した一年半前…

王子達の要望わがままで学園の視察から始まり、体験入学までして行ったのだ…王子達の狙いとしては浄化の秘密やらを探る目的であったのだが、

正妃の産んだ第一王子は、先の事件の責任を取らされ廃嫡の上幽閉されており、第二子の王女はアリーシアより三歳歳上で…その時16歳だった為、高等科へと通った。


そして側妃の産んだ第二王子も、王女と同じ歳であった為二人ともに、アリーシアとの接点は無かったのだ…。


周囲はその事に安心していたのだが…しかし良いも悪いも、王子達のその行動がきっかけとなり両国共に国を挙げて、正式な交換留学生の制度を設立する事とあいなり、細かな条件などが盛り込まれ…短期期間の3ヶ月ではあるが…ようやく実現したのだ。

ヴァナルガンドでは15歳〜18歳が学園に通う為、アリーシアはまんして立候補した。


伯爵家以上の令息令嬢を募ったところ…

侯爵家令息のラシュカールと、伯爵家令嬢のオリビアも立候補したのだ。


ラシュカールは、城で外交の仕事をしている父親の後を継ぐ後学の為として…

オリビアは新しい事に挑戦する為…と理由を挙げていたが、二人の目的は共通していた。

そう…それは"アリーシアと共に隣国に行きたい!"ととても簡単で明確な志望動機であったのだ。

そして二人は共同戦線を張った…。王族がホストを務める事を理由にジュリアンをなだめ、年齢を理由にジェイソンとエドワードどちらもの同行をも諦めさせた。

オリビアも同性で気心知れた人間、すなわち自分が側に居て見守ると己を売り込んだのだ…。


こうして…ラシュカールはジュリアンに恨まれながらも、アリーシアお供券…もとい、健全なる留学生の切符を手にし、オリビアも同じく…母親の期待を背負い、倍率激高の留学生切符を勝ち取った…。


そんな三人であったからこそ、馬車の中からのテンションも高く…疲れなんて物ともしないで、観光を楽しもうとしていたのだった……


着いて早々、興奮とわずかな油断がそこにはあった。




王家と教会と妖精達の関係性…自国とは違った価値観や伝承や様々な相違点…


アリーシアは聖女として、何を見て何を成すのか…


そして今、隣国ヴァナルガンドにて…アリーシア達の新生活の幕が上がったのであった…。











このお話の続きとはまた別に新連載のお話


ギャップMAX聖女! 

100連ガチャで神引きした私が聖女?え?無理に決まってるのでので期待しないで下さい!


お時間ある方は是非お立ち寄り下さい。


アリーシアとはまた一味違う主人公の魅力をお楽しみ

いただければ嬉しいです( ˙꒳˙ )ノ   雪原の白猫


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