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4.アリーシア再び謝罪する

沢山の作品の中から

選んでいただきありがとうございます。


そのうち登場人物紹介や視点切り替えも載せていきたいと思っております。



アルフレッドから冷気が漏れ出す


ジェイソンは笑顔のまま何やら背景にゴゴゴゴゴという効果音が出ている


“““ ヤバイッ!!!  ”””


この兄弟のヤバさを知っている第一王子と第二王子が

止めに入ろうとした時


「第三王子殿下にご挨拶申し上げます、セイリオス公爵家長女 アリーシア セイリオスでございます。ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません、そしてわたくしと兄達の無礼と不敬な言動を重ねてお詫び申し上げます。ただ兄達はこの場に不慣れな妹であるわたくしを気遣っただけで、決して故意に第三王子殿下に無礼をはたらこうとした訳ではございませんので、その点だけはご理解頂きたく存じます。第三王子殿下におかれましては何卒寛大なお心でご容赦下さいますようお願い申し上げます…」


(いやっ、無礼どころか、マジで手が出る5秒前だったのでは?とは誰もツッコメなかった)


と、少しも動じず可愛らしい声で、先程と同じ様に美しいカーテシーをしたアリーシアが挨拶と謝罪をした。

そのまま完璧な礼節が伴った小さな少女は深く深く頭を下げているのであった。


それを見たご夫人達の中には、ハンカチを目に当て兄を庇う健気な姿に感動の涙を流す人達もいた。


こうなるとどちらが悪いかは一目瞭然であり、さすがに

自分よりも幼い少女に、マナーも何もなく感情的に八つ当たりをしてしまった事を自覚した第三王子は、バツの悪さを誤魔化したいのと、互いの兄達の無言の圧を感じて慌ててアリーシアに声をかけた。


「いやっアリーシア顔を上げてくれ、ぼくも大きな声を出して悪かった。気が済むまで菓子を食べてくるといい、アリーシアの好きなものを追加で頼んでもいいぞっ!」


焦っているので自分の一人称が俺から僕に変わった事を気づかないまま、アリーシアの気を引く為言葉を重ねる


クスクスと可愛い声を微かに出しながらアリーシアは顔を上げ、まっすぐと第三王子ジュリアンを見つめて、


「第三王子殿下、お許しいただきありがとうございます。でもわたくしそんなに食いしん坊ではございませんよ、でも…いちごが乗ったケーキが大好きです…」



直視してしまった……

アリーシアの必殺モジテレフワッな笑みを…

しかもセリフ付き……



ジュリアンの頭の中ではアリーシアの"大好きです"がエコー付きでリフレインされていた…



ジュリアン王子は9歳でアリーシアとは2歳差です。

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