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37.地獄の質問タイム

おはようございます。


初めての投稿作品で、手探りで模索しながらの投稿なのですが、読んでくださる方がいるのだと…実感と感謝の気持ちで頑張れています( ˙꒳˙ )ノ

アクセス数やブックマーク、評価、いいねポイントなども、やはり目に見えるとモチベーションに繋がり、嬉しく楽しくビックリの毎日です( ˙꒳˙ )ノ


「ハッハッハッ!アリーシア様が輝いているなど…それは周知された、ただの事実ですよ?特に悪女仕様の時など…今は幻とされてますが、私は何度もお側でそのお姿を目にしています…フフ。アリーシア様に今一度…顕現けんげんされる事をこいねがう毎日です。」


「ラシュカールの言ってる事は半分は同意するけど悪女アリーは封印したから、変な事を願うのはやめるんだ、それより魔法が見えるってどういう事?属性が現れた時の事?そうじゃないよね、火の魔法使って炎が見えるのは当たり前で、誰でも目にする事が出来る。それとは別の違う現象で見えてるって事?それ属性別な訳?視覚的にはっきりと?感覚的な物なのかな?どんな風に?ねぇそれ証明とかって出来る?」


「ジェイ、ストップ!セオドアが勢いに押されて動かなくなった。まず、一つずつだ、いいな?

セオドア、俺が第二王子だからと気負わず普通に話してくれて構わない。そして…俺からの質問だが…まぁ質問と言うか…なんと言うか…実は俺もな、アリーシアが…アリーシアだけがキラキラと輝いて見えるんだ。俺だけかと思っていたが、お前もそうなんだな?俺の場合、何もしてない場合でも常に輝いているんだ…側にいてアリーシアが笑った時など直視出来ぬほどだぞ?この場合、アリーシアが魔法を使えていると言う事なのだろうか?」


「セオドア…三人の事は気にしなくていい。勿論兄上の事もだ。まず…アリーシアの周囲に現れる光と、リリーの魔法が消えた時に現れた物が同一の物かは今後調べるとしよう。お前自身何か心当たりや、わかった事があれば、その都度報告する様に。そしてお前の妹の病との関連も気になる…調査対象となるかもしれないから、その際は家族に伝えてくれると助かる。魔法の具現化については……今度時間がある時で構わないから、ジェイソンに付き合って検証出来るか試してくれ。大変だろうが…見合う報酬も用意するから、魔法の研究の為と思い頑張ってくれ。最後にこれは確認だが…お前とアリーシアは…お前の妹を介してだけの関係で間違いないな?二人が親しくなったり、俺でさえ、未だ、ジュリアン様呼びなのに、愛称で呼び合ってるのも全て!妹ありきの事だよな?」メラメラメラッ


『あーぁ…ジュリアン様途中まではかっこよかったのに最後本音と嫉妬がダダ漏れ…ラシュカール様もアリーシア様が絡むとなぁ…わぁエドワード殿下仲間を見つけた感がすごいな…』と生徒会メンバーは、それぞれ決して口に出さずに傍観した…するしかなかった。


セオドアは、全ての問いに首を縦に振ることしか出来なかった。約一名…俺のそれと、貴方様のそれは違います!と声を大にして指摘したい所もあったが、その御仁がこの場のトップであった為グッと我慢して、愛想笑いにとどめた自分を褒めた。しかしライフはゼロに近かった…。


慎み深い淑女であるアリーシアのお友達三名は、この状況を静かに見守った(楽しんだ)。

オリビアは自分も、悪女アリーシアにまた会って今度はリクエストをしたいと願い、クレアは高等科の最高位者である二人の素の表情を興味深く観察し、ミラはセオドアがアリーシアの弟の様に見えたので、生意気だけど姉至上主義のツンデレ弟設定を追加した。

最初は足が震えてしまうほど緊張していた…、しかし三者三様ではあるが、この場や食事を楽しんで生徒会のメンバーとも打ち解ける事が出来た。


親友達が楽しげにしているのを見て安心したアリーシアは、兄のジェイソンに問いかけた。


「お兄様、わたくし気になっている事があるのですが」


「ん?あぁ…ごめんね、魔法の事でつい気になってしまって…アリーに関する不思議な現象でもあるから、検証して解明出来るといいんだけど…でもそうでなくても、僕の目にもアリーはいつだって輝いて映っているよ!フフフ…それでアリーの気になってる事とは何かな?」


「もうっお兄様ったら!人前でからかわないで下さいっていつも言ってるでしょう?…あっ、それでですね、わたくし以前、何度かカーター様に絡まれた事があったのですが、それら全てを報告していたわけではなかったので…今更ではありますが、何かの手掛かりにでもなればと…思いまして。カーター様の魔法ですが…わたくしが初めて目にした時は拳程の大きさの水球を出現させ、それを更に大きくして…わたくしの頭ごと覆って窒息させる事が出来ると脅されたのです。実行に移される前に、魔法が解除され…その時は何故かその大きな水球は、カーター様の頭上で弾けてカーター様自身がずぶ濡れとなってしまったので、今回とは若干の違いがありますし…その時はあまりの恐怖で記憶が…」


そこまでアリーシアが話すと、その場の全員が聞いていたのであろう…声をあげたり、テーブルを叩いたり、アリーシアに詰め寄ったり、心配したりと…みな同様に怒りを表した。アリーシアは、その時精神的に辛い事も言われ、ダメージが大きかった為…報告出来なかった事を謝罪した。ただその時の魔法解除も、彼女の意図せずのものだった様で…驚いていた事も付け加えた。そして更に、


「その後もカーター様は執拗にわたくしに接触してきました。その頃はミラ様達と話し合った後でしたので一人での行動が多かったとは言え、人の目がない所を狙い、コソコソと耳打ちをして周りに聞こえぬ様配慮していたのだと思われます。王子達に魅了魔法を使ったのか?ですとか、魔法が使えずとも、魅了が使えるのではないか?それとも魔道具か?口に入れる物なのか?どうやって操っているのか?など…一貫して意味のわからない事が多かったのですが…その度々で内容が違いました。情報を集めてお伝えしようと思っていた矢先に昨日の事がありましたので………、でも本日エドワード様のお陰で皆様とお会い出来ましたし…この件に関しましては皆様の意見や情報が必要かと…思いますの。ミラ様もカーター様に、薬関連で問い詰められた事がございますでしょう?カーター様は何かさぐられている様でした…お兄様…そもそも魅了とは、どういった類の物なのでしょうか?"人々を魅了する"の魅了なのでしょう?」


アリーシアは、自分の恐怖や辛かった事を…心強い周囲の人達や、仲間に支えられ乗り越えていた。もう自分は大丈夫だからという意味も込め、自分の事ではなく疑問や不思議に思った事を問い掛けたのであった…。




そろそろエミリーが恋しくなってきました…が、

もう少し続く食事会にお付き合いください。



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