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36.報告会という名の食事会

おはようございます( ˙꒳˙ )ノ


ついに主要メンバー、"一堂に会す!"です。


誰のセリフなのか?とか、わかりにくい言い回しなど

読みにくい事などありましたら報告頂けると助かります


「という訳だから、みんな身分も立場もマナーも気にせず…楽に食事をしてくれ。そうしながらでいいので、こちらの問いに答えてくれるとありがたい。質問の内容はアレだが…せっかくの機会だ、楽しんでくれ。」


エドワードの一声で始まった食事会…並べられた食事は流石王族が口にする物…学園の昼食といえど、豪華であった。なのでセオドアが戸惑っていると、アリーシアが切り分けた自分の皿とセオドアの皿を取り替えたり、取り分けてあげたりと、ステラとルーナにしてあげる様…つい世話を焼いてしまった…その結果男性陣の心中は穏やかでなくなった。その上二人は愛称で呼び合っているではないか…

そんな中、エミリーから報告を受け、精神的被害が最も少なかったジェイソンが口を開いた。


手は止めずにいいからと前置きをして…アリーシア達二人をの当たりし、聞くのと見るのとはまた違うショックを受けつつも、この場を取り仕切ろうと話を進めた。昨日のアリーシアとリリーとセオドア、この三名と魔法発動の件。アリーシアの噂や孤立していた理由など、そしてリリーが消息不明となっている事、なお学園関係者や事情を知る一部の人間以外にはリリーは自宅謹慎処分中と通達されている事が、ここにいる全員に共有された。

今後も引き続き小さな事でも、気付いたり、感じたりした事など、何かあれば報告してくれと。

これにはミラ達も、リリーに対して心配や不安は残れど、アリーシアと距離をとる必要がなくなったと安堵した。

セオドアは昨日も謝ったが再度、事情を知らなかったとは言え…リリーを煽ってしまった事を謝罪した。アリーシアへの侮蔑や怒りを自分が引き取ろうとした結果、あわや大惨事となる所だったからだ。そして間近で見たその魔法の発動から消滅に至るまでを事細かに説明した。

リリーの感情で詠唱なく魔法を発動させ、形状も変化した事、そして空中に浮かびとどまっていた水の凶器が、微かに震え…危ない!とアリーシアを庇うべく動こうとした瞬間、アリーシアの声に反応したかの様に霧散した事…。その名残なのかキラキラしたものが空中に漂っていた事…。アリーシアに正論を突きつけられた時のリリーの反応からして…殊勝しゅしょうになるとも思えないし、自暴はあっても自棄は有り得ない。あれは精神こころいやしく他人ひとを羨み、他人たにんさげすむ心貧しい気質たちだから、アリーシアを更に逆恨みして復讐を企てていてもおかしくはない、あれはそんなタマだっ。とこれまでのリリーの嫌がらせや、ミラ達から詳細を聞き…最後は怒りを隠そうとせず言葉が崩れてが出てしまったセオドアをアリーシアが落ち着かせ、グラスを手渡している…。


そんな二人の間に滑り込ませる様に、ジュリアンが質問をする。


「セオドアと言ったな?アリーシアとリリー、二人の様子は昨日証言をしてくれた者達のものと、さほど変わりはないようだ…しかしキラキラした浮遊物の報告は誰一人あげていない。アリーシアからもだ、それと魔法に関してだが…例えば誰か別の人間による発動は考えられないか?さもあの女が発動させた様に見せたりする事は可能だろうか?ジェイソン、専門家の意見としてはどうだ?」


「うーん、そうだね…距離と術者のレベルによると思いますよ。聞いたところ近くに水属性はいなかった、となると離れた場所から魔力を練り上げ、変形させたりとそこまでコントロールするには、かなりの繊細さとスキル、経験…かなり高位の魔法使いでないと無理だね。出した水球も、かなりの数と細かい造形だったみたいだし…ただ、リリー カーターの魔法科の成績は突出していい訳ではないんだ、まぁ一般より長けてるぐらいで…だから感情による魔力の変化!これが如実に影響したんだろうね。」


ジェイソンは淡々と分析していたが内心は決して、穏やかではなかった。悪意によって練り上げられた魔法が直接アリーシアに向けられていたからだ。もし自分がその場に居たらアリーシアが声を上げる前に、風魔法で切り刻んでいたかもしれない…(何をとは言わないが…)これに関しては、みな同じ思いだった。なので保護対象と言われても納得出来ず、手配者としてなんとしてでも引き摺り出してやると、アリーシアの関係者(信者達)はみな考えていた。


そんな中、アリーシアがセオドアにコソコソと


「ねぇテディー、さっきのキラキラってあなたがたまに言っているアレの事?私の周りに見えてるって言ってるでしょう?同じ様なものかしら?私には見えなかったのだけど…弾けた水滴が乱反射して角度的にそう見えたのかしら?それとも魔法の残滓?でもそうなると魔法の使えない私の周りで見えるのはおかしいわよね…」


「アリー、ちょっその事は……」


「お二人で何をコソコソと話されているのですか?近付き過ぎではないでしょうか?チラッと聞こえましたがアリーシア様が仰った事を詳しく、ご説明頂けますか?セオドア君…。先程ジェイソンお義兄様も仰ったでしょう、なんでも報告する様にと…なんぞ報告漏れでもあるのではないでしょうね…?」ズモモモモモ…


耳敏みみさとい、目敏めざといラシュカールからは逃れられず、またしても逃げ道を塞がれたセオドアは、ポツポツと話出した。アリーシアのお陰で妹の病気が劇的に良くなった事、その時アリーシアの周りに光の粒子が見えたのだと。その後も幾度かアリーシアの周りで光の粒子が発生していた事、妹や母親、エミリーに確認してもそれが見えていない事、そして自分が…小さい頃から他人の魔法が見える事を全部話した。アリーシアの事は自分達だけの秘密にしたかったのに…と残念に思ったが、この不思議な現象を魔法の専門家のアリーシアの兄に相談出来るのだから良しとしようと、心を持ち直させていると、多方面から声が上がったのであった……





この面子めんつでもう少しお付き合い下さい。


個人的にはラシュカール推しです( ˙꒳˙ )ノ

ジュリアンの不憫ふびんさも捨てがたい…かも


応援宜しくお願いします( ˙꒳˙ )ノ

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