表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちいさな声で淡々と  作者: 高島トモツグ
1/5

#01 室内のススメ

 夏は、外に出たくない。色々と、面倒になる。暑さがある。暑さに伴うダルさがある。

 だから、室内で全てを済ませたくなる。


『このラジオ聞いてみてよ。面白いから』

 そんなメールが来た。その文面の後に書かれた、ヘルツ数を見た。

 たまに聴くラジオの、近くのヘルツだった。


 早速、ラジオに向かった。ティッシュを一枚引き抜き、ささっと拭く。

 ホコリがなくなったのを確認すると、電源を入れて、つまみを回す。

 友達から何かを勧められたのは、初めてだった。いつも、勧める側だったから。


 きゅるきゅる。ざざざっ。そんな雑音のなか、急に雑音が消えた。そこからは、小さめの落ち着いた声が流れてきた。

 目当てのラジオ局に、すんなりチューニングが合って、ホッとした。


 友達はひとりで聴いて、大笑いしたらしい。でも、笑える雰囲気ではない。決して、大笑いできる空気感ではなかった。

 友達のセンスを、疑う他なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ