VS レジン ➖7➖
レジンはその荷車の中を覗き込み、その中の人々の顔を一人一人と確認していた。
乗っている人々は、そんなレジンに対して恐怖し震えていた。
レジンは一通り見終わった後、目を閉じて落胆していた。
「ここにもいない…か、そうだな…そんなに早く見つかるはずもないな…」
そして、レジンはまだその場にいた隊員達に告げた。
「おい、ここに乗っている人々は全員元の場所に返してやれ」
「何っ!?」
まさかの発言にジャスは呆気に取られていた。
「で、ですが!?いいのですか!?」
「私の言うことは黙って聞け、お前達は何も疑問に思わずにただ従えばいい」
「は、はぁ…」
「言っておくが妙な事はするなよ、女性は丁重に扱う物だからな。…わかったらとっとと行け」
「ですがその…大丈夫なのですか、お一人でも…」
「いい加減にしてくれないか…」
隊員達は、向けられたレジンの睨みつけるその目を見て、従わざるをえないと思った。
「わ、わかりました。…いくぞ」
そして、その場の隊員達は全員荷車と共にその場を去っていった。
それから、レジンは紅とジャスの方へと目を向けていた。
震えた状態でジャスはレジンの方へと前に出て行った。
「レジン…!よくも…よくも私の故郷を滅茶苦茶に…!私の両親を…貴様は…!」
レジンは鼻で笑いで惚けている様子だった。
「何のことですか?」
「…まさか、覚えていないのか!クーヌ・カトリ、貴様に殺された父の娘、ジャス・カトリだ!知らぬ顔ではないだろう!」
「覚えているに決まっているでしょう。…私のことを人覚えの悪い薄情な人間だと思われているのなら侵害だ…」
「ならばわかるだろ…私の今の気持ちが…!どんなに貴様のことを憎く思っているのか…!」
「私には何もわかりません」
ジャスは、震えながらも先程と同様にして剣の構えをしていた。
「貴様が殺したのだろう…私の両親を!」
「ええ、まあ…そうなりますかね」
レジンは平然とした顔をしてそんな発言をしていた。
「何…なんなんだ、貴様は…まるで悪い事はしていないかとでも言いたそうなその態度は…」
「…はい、その通りです」
強ばった表情をしたジャスは、構えた剣を引き抜こうとしていた。
「もはやこれ以上問うまでもない…くらえ、悪流斬!!」
そして、斬撃がレジンに向かって飛んでいった。
その技に対してレジンも光の剣を前に向けて構えていた。
悪流斬は悪意の心が邪悪であればあるほど、それだけ威力が上がる技だ…。
…十二英士、ましてやこの男ならば大ダメージが与えられるはずだ…!…そう、その為にもこの技を私は必死で習得したのだ。




