ナチスの手法
ナチスはドイツで結成された政党で、「国家社会主義ドイツ労働者党」の通称です。
名称からも明らかなように、いわゆる右翼ではありません。
我が国で言えば社会党や民主党左派、現在ですと立憲民主党辺りが当てはまるでしょう。
右翼という存在は国体護持、体制維持の守旧派であって、ナチスのようにワイマール憲法の否定や現状の変革を唱える存在は左翼になります。
アドルフ・ヒトラーの類い稀な演説能力によって選挙の度に党勢を拡大し、政権与党となって以後はナチス以外の政党を否定して一党独裁を樹立します。
こうした一党独裁を志向する存在としては共産党も全く同じですね。
ナチスの手法は、既存与党に対する徹底的なネガティブキャンペーンです。
我が国であれば、自民党や総理大臣、閣僚らへの誹謗中傷と、実態のない疑惑の追及という手段がナチス的なネガティブキャンペーンに該当します。
アメリカであれば、大統領に対する執拗な弾劾手続きや根も葉もない噂の流布などですね。
こうしたネガティブキャンペーンがマスコミを通じて実行されると、国民は簡単に騙されます。
その騙された結果がナチス政権の成立であり、熱狂的な国家運営、恐怖政治へと繋がって行きます。
残念なことに、欧米諸国ではナチス研究は結論ありきで行われている為、その実像が歪んでいます。
我が国でもナチスを極右政党のように思っている方が多々あるようですが、政党名からも明らかなように極左政党です。
このナチスの手法には更に相手の実績を隠すという方法もあります。
直近の例ではトランプ大統領が中国共産党による人権侵害に対して中国企業の締め出しを行ったにも拘わらず、「トランプ大統領は中国の人権侵害について無関心だった」とする虚偽の流布と同時に、「バイデン大統領は人権問題について関心が高い」とする対比を用いていた例でしょう。
暴動を起こしながら、「正義の戦いだ」と嘯く自己正当化も危険な兆候です。
もしも、こうした手法を見かけたら、我々一般庶民は騙されないように気をつけなければなりません。
ナチスの手法を学び対抗しなければ、再びナチスが抬頭して恐怖政治に繋がるのですから。




