三従四徳
「三従四徳」とは、女性が守るべき行動規範として儒教で唱えられている道徳観です。
儒教では女性に対する行動抑制が多いのですが、これは他の宗教でも同じです。キリスト教でも仏教でも「男性を惑わす」として厳しい行動規範がありました。
これらは女性が派手で煽情的な姿を見せると、「男性の理性が保てないから勘弁してくれ」というのが本音です。
我が国でも久米仙人が女性のふくらはぎを見て神通力を失ったという伝承があります。
ですから、儒教でも女性に対する抑制的な行動規範があります。
内容は以下の通りです。
・幼い時は父に従う
・嫁いでからは夫に従う
・老いてからは子供に従う
・婦徳 節操を守る
・婦言 言葉遣いに気を付ける
・婦容 身だしなみに気を付ける
・婦功 家事を整える
四徳については、ごく普通の事柄ですし、男性に置き換えても通用するでしょう。
儒教では男性に君子であるように求めています。ですから君子である父に従うのは当然という発想から始まり、君子である夫に従うのも当然とされ、君子である子供に従うのが女性の在り方にされてしまうのです。
現代日本では、教育の方向性が君子を育てる徳育を後回しにして、知育や体育に偏重していますから、儒教の教え通りとはなりません。
お金や権力、肩書きに惑わされないよう、徳のある人物を夫に選び、子供たちを徳を持つ立派な大人に養育するのが肝要です。
また日本男児として、徳を備えた君子になるのが男子の本懐と言えるでしょう。
世の中が君子で溢れれば、もっと住み良い国になるはずです。