25話 大和、先生への暴露 の巻
そんな中大和は途方に暮れていた。
(いきなりピンチだなぁ。
はっきり言ってこれは俺の苦手分野だわ…
得意な属性は家系からもなんとなく“土”っていう感覚はあるんだけどな。
問題は自分の魔力ってやつがあまり理解できてねぇ
だから属性と練り合わせることもできないんだよな…
まぁ悩んでても仕方ない、正直に言って先生に相談しよう)
そう意を決しは恐る恐る聡里に声をかけた。
「…せ、先生。
ちょっとよろしいでしょうか?」
「ん?どうした、宍道」
「実は僕、昔から魔力を扱うセンスがなくてですね…
それを補うために体術ばかりを研鑽していたんですけど、これからはやっぱりそうもいかないと思います。
魔力を上手く扱うコツみたいなものは何かあるんでしょうか?」
大和の告白に一瞬怪訝な表情をした聡里であったが、すぐに真顔になり思案する。
「…うーむ。
お前ほどの男が魔力の扱いに乏しいとはな…
いや、なればこそあの体術の領域か…
まぁいい、自身の魔力については感じ取れているか?」
「魔力の感覚は少しはあったですがそれを上手く属性と練ることができませんでした。
ーーーそれに実を言うと3ヶ月前くらいから前まで少し感じることのできていた魔力もさっぱり感じとれなくなってしまったんです…」
「魔力が感じとれない…!?
そんなバカなことがあるか、生物である以上魔力は身体を構成する要素の一つであり、それは身体に流れる血液と一緒だ。
人間以外の動物にも必ず魔力は存在する。
そのことは細胞レベルで身体が理解しているはずなんだがな…」
まさかそんな話がでると思わなかったのであろう、聡里は話を聞き驚愕の表情を浮かべる。
「そしたら属性の方はどうだ?
属性の方も感じることはできないのか?」
「いえ、なんとなくですが属性の方は分かります。
家系の影響もあると思いますが“土”の属性を感じやすいのだろうとは理解しています」
「ふーむ、外的要素である属性は感じることができるということは感受性に問題はなさそうだ。
やはり問題は宍道自身にあるということか…?
うむ、悩んでいてても仕方ない。
少し荒療治になるが試してみるか…」
聡里はこのままここで考えても答えは出ないことを悟ったのであろう、大和の方へ向くと右手をかざした。
「せ、先生、なにを……?」
「左手を前に出せ、宍道。
今から私の魔力を直接お前に流す。
他者からの魔力が体内に侵入しようとした場合、お前のうちにある魔力は私の魔力を拒絶するために何らかの反応を示すはずだ。
まぁ要は無理やり魔力を起こすからその反動で暴れだした魔力の動きを感じ取るんだ。
ちょっとやり方は乱暴だが魔力を感じるにはこの方がいい」
「え、えらい力業にでましたね、先生…
でも今までずっと他のやり方は色々試してみても効果はなかったんです。
お手数をお掛けしますがお願います」
恐る恐る左手を前にかざすと聡里も右手が大和の左手を握りこむ。
「……いくぞっ!」
「!?」
女性特有の柔らかな感触に包まれ、一瞬照れくさくなったものの、すぐに強烈な違和感が手のひらから伝わってくる。
それが聡里の魔力だと気づくのにがそう時間はかからなかったが、それはとめどなく大和の中に流れ込んできた




