24話 大和、魔術について の巻
~2限目 魔術 基本属性~
“キーンコーンカーンコーン”
「今から魔術の基本について簡単に復習する。
これは各自中学でも習ってきているはずだから既に分かっていると思うがより深く理解してもらいたい。
基本的な魔術の属性は
“火” “水” “風” “土” “雷”
ということはみんな理解しているな。
そしてこの属性というのは外的要素だ。
つまりは魔術の属性は自分の中から生み出されるわけではなく、自然界の力を借り受け自身の魔力と掛け合わせることではじめて一つの力として発揮される。
外的要素が関係するゆえに、理論上は誰もが全ての属性を使用することができる。
但し現実はやはり相性というものがある。
それは自分の家系が関係していたり、より自身と密接な関係にある属性ほど強くその恩恵を受けれるのが現状だ。
しかし今相性が悪いからと言ってその属性が一生使えないわけではない。
何かの拍子にその属性との相性が急激に良くなる例も多々ある。
つまりこの属性についてはより後発的な力でもあるため、今自分が使っている属性が全てとは思わないことだ。
まだまだ皆伸びしろはいくらでもあるのだから。
そして属性の活用方法についてだが、これは先ほども少し説明したがそれぞれの属性に自分が持つ魔力を練り合わせることで属性を付与した攻撃なり防御ができるようになる。
例えば私の持つ魔力に火の属性を混ぜ合わせ、それを球状に構築する。
“ボッ”
するとこのように“火球“が生み出されるわけだ。
自身の魔力と同化した属性はその時点で自分の魔力と同然になるからこのように直接手で掴んでいても私が火傷することはない。
が自分以外のものにはそれは火としての属性を大いに発揮するものとなる。
故にその扱いには十分注意するように。
今私はこのように火を球状に変化させたがこの形態変化する形についてはルール等ない。
もちろん基本とされる形態変化は存在するがそれに縛られることなどない。
自身の持つ創造力を存分に駆使し、自由にその属性を活用すればいい。
むしろ凝り固まった大人よりも、君たちのような学生からのほうがより有能な活用方法が見いだされているのも事実だ。
以上が属性についての復習と私の見解だが何か質問はあるか?」
そこで一人の生徒が手を挙げて質問する。
「はい、何かの拍子に相性が変化するというのは何があるんですか?」
「ふむ、これまでの例を挙げるとすると、火事にあった青年はその場で“水“の属性の扱いが急に上昇したという事例がある。
恐らく火事から脱するために水を扱わざるを得なかったためだろう。
同じような状況で反対に“火”の属性を扱えるようになった例もある。
これは間近で火と接したためだろう。
感覚的に火を理解したためにこのような現象が起こったのではないかと考えられている」
「ありがとうございます」
「よし、質問は以上か。
それでは、まず自分が得意と思っている属性と自分の魔力を練り合わせて各々好きな形態変化させてみなさい。
最後に自分が作り出したものを一人ずつ発表してもらう。
まぁあまり深くは考えず、簡単な工作のつもりでやってくれ。
それでは始めなさい」
聡里の号令を聞き皆それぞれ自分の魔力と得意属性の合成を行い始める。




