19話 大和、美少女たちとの下校 の巻
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「や、大和君、ごめんね、急に教室まで行ってしもうて…」
「いや、まぁ助かったよ、二葉ちゃん。
正直一花ちゃんと二葉ちゃんが来てくれなかったら中々帰れなかったと思うし」
「なによぉーそんならこんな美女二人と帰れるんやしもっと嬉しそうにしんさいな!」
結局あの後一花と二葉の営業スマイルで骨抜き状態になった流たちから何とか逃げ出すことに成功した大和は、従姉である一花と二葉とともに居候先である宍道家の自宅へと一緒に帰っていた。
~宍道 一花~
宍道家の長女であり、現出雲高校の3年生で生徒会長を務める才色兼備な美女。
性格は姉御肌で非常に面倒見がよいため、先生、生徒問わず絶大な信頼を得ている。
~宍道 二葉~
宍道家の次女であり、現出雲高校の2年生。
姉に負けないほどの美貌を備え、そのおっとりとした雰囲気から出雲国の守ってあげたい美女ランキングで堂々の1位を獲得しているとか…
「はっきり言って原因は朝の一花ちゃんの発言だからな!
あれさえなければもっと落ち着いた高校生活が始まる予定だったんだ!!」
「まぁ終わったことは気にしない、気にしない。
それよりどや?この出雲の空気は?」
上手く話をはぐらかされたが口ではこの従姉にかなうはずもない。
諦めて一花の話に合わせることにした。
「だいぶ慣れたよ。まだ友達とかはできるかどうか分からないけどね。
それより今日っておじさんはいるかな?
また稽古をつけてほしいんだけど…」
「お父さん?
今日は仕事でおそなるって言ってたような…」
「や、大和君、毎日毎日稽古ばっかりしてて身体は大丈夫なん?
明日から本格的に授業始まるんやし今日ぐらいゆっくりしたら……」
「心配してくれてありがとう、二葉ちゃん。
でも俺程度が休んでたら一生父さんや撫子には追い付けないからさ。
それに今は富士山家を離れての武術が新鮮で面白いんだよね」
「そ、それなら父さんやなくて、わ、私が教えてあげてもええけど……」
「二葉ちゃーん、いくら久しぶりに会った従弟がこんなにストイックで格好良うなってたからってそんな露骨に誘うやなんていかがなものでしょうかね~
そんなはしたない子に育ったなんてお姉ちゃんは悲しいわぁ」
「お、お姉ちゃん!
いい加減な事言わんといて!!
私はただ大和君が頑張ってるから応援しようと思て…」
顔を真っ赤にした二葉はそれ以上しゃべらせないように一花に掴みかかったが、一花は笑いながらそれを避け大和の後ろに隠れる。
「お~怖い怖い。大和ぉ、この怖い鬼さんから助けて―なぁ」
「ったく、いたずらが過ぎるよ一花ちゃん。
二葉ちゃん、そしたら今日稽古付けてもらっていいかな?
色々教えてほしいことがあるんだ」
「わ、私で良ければ喜んで…!」
「おーおー。
いくら色々教えてほしいって言われても変なことまで教えたらあかんで、ふ・た・ば」
「お、お、お姉ちゃん!!?」
「ほな、お先~」
「待ちなさい、バカお姉ちゃん!!」
言うだけ言って颯爽と走り去る一花とそれを追いかける二葉。
端から見ると仲の良い姉妹であり、過去の自分と撫子を重ねる。
もう自分たちにはなくなってしまったそれを寂しく思いながらも目の前の微笑ましい光景を見守りながら帰路へと着くのであった。




