17話 大和の自己紹介 の巻
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「次、出席番号15番」
そうこうしているうちに大和の順番がやってきた。
「……はい。
名前は“宍道 大和”です。
実家は駿河国ですが家の事情でこの春からこちらの高校に通わせてもらうことになりました。
入学式の時に挨拶していた一花さんとは従姉の関係です。
変なことを言ってましたが気にせず仲良くしてください。
こちらには知り合いが少ないので…」
“ざわざわ、ざわざわ…”
「あ、あいつが“大和”か…!」
「い、一花さんだと」
「下の名前で呼ぶ仲なのか…」
「バカ、従姉だって言ってただろ」
「なんで駿河からわざわざ出雲に…?」
「なんか問題でも起こしたんじゃない…?」
(予想通りみんな変な目で見てるよ…
あ~あ、この先楽しくなんてやっていけるのかね、俺は)
“パン!!”
「はい、いちいち騒ぐな。
次、進めなさい」
貝原先生が騒然としかけた教室を一喝し、場の空気を元に戻す。
大和はほっと胸を撫でおろし先生に会釈をしながら席についた。
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「……………です。よろしくお願いします」
こうして最後の女子の自己紹介が終わる。
「よし、これで全員の自己紹介が終わったな。
皆の細かいことはこれから徐々に知っていけばいい。
今日はとりあえずこれで解散だが明日から授業は開始する。
始めるにあたってだが中学の時に思っていた得手不得手はとりあえず忘れなさい。
みなまだまだ成長過程だ。これから何が伸びるかは誰にも分からん。
自分の限界はこうだと決めず、みな自分の可能性を信じて頑張りなさい」
「「「「…はい!!」」」」
「それでは解散。みな気を付けて帰るように」
“キーンコーンカーンコーン”
聡里の号令に合わせるように終礼をしらせるチャイムが鳴り響いた。




