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一番強くなるために必要な○○なこと  作者: ○○やろう
第三章 入学
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16話 大和、入学初日の苦悩 の巻

~1年弐組 教室~



大和は教室の窓側の席で一人大人しく座っていた。

皆中学からの知り合い同士が多いのであろう、席を移動して話をしている者たちがほとんどだ。

自分のように他国から入学する生徒はほんの僅かであり、見渡す限り、同じような境遇は一人だけだと思われる。


皆これから始まる高校生活に胸を躍らせているのだろう、和気あいあいとした雰囲気に教室は包み込まれていた。


しかしそんな雰囲気とは対照的に大和は苦虫を噛み潰したようなしかめっ面をしていた。


(はぁ~この後の自己紹介どーすりゃいいんだ。

どうせ大和って名前を言った時点で朝のことは俺のことだってバレるだろう。

それならいっそのこと自分からそのことも話すべきか?

ただでさえ他国から来たってだけで注目されるのに……

こんなことで悩む羽目になるなんて…ったく一花ちゃんのアホ、恨むぜ)


“キーンコーンカーンコーン”


そうこう考え事をしているうちに始業を知らせるチャイムが鳴り、


“ガラガラッ”


「おはよう。

皆、盛り上がっているところ悪いが各自席についてくれるか」


と、担任と思われる先生が教室へと入ってきた。

それと同時に蜘蛛の子を散らすように皆自分の席へと戻っていった。


「皆、聞き飽きていると思うがまずは入学おめでとう。

このクラス担当させてもらう“貝原かいばら 聡里さとり”だ。

これから1年間よろしく」


颯爽と自己紹介をしたその先生は中性的な顔立ちだが凛とした美しさを兼ね備えた女性であり、またそのたたずまいからは一部の隙もなく、まごうことなき強者の実力がうかがい知れた。


皆先生から発せられるオーラを前に気圧されたのであろう、担当の挨拶に何も返せず静まり返ってしまう。


「…どうした、皆。黙りこくって。

まぁいい、早速だが出席番号順に自己紹介をしてもらおうか。まずは1番から……」


担任から自己紹介が促され、1番で呼ばれた男子から簡単な自己紹介を行っていく。

予想通りの流れに大和は小さなため息をついた。


(やっぱりそこからはいるよなぁ~

ええぃ、悩んでいても仕方ない、出たとこ勝負でいくか。

願わくばこのクラスに一花ちゃんのファンが少ないことを祈るぜ……)


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