11話 大和、森にいた少年と出逢う の巻
「ふぅーー何とかなったか。
といっても目の前の危機を脱しただけで現状は何も変わってねぇ。
早いとこ出口を探したいがどっちに向かえばいいものやら……」
“パチパチパチ”
「!?」
一難去ってまた一難。
途方に暮れる大和であったが、突然拍手が聞こえ思わず振り向くとそこには10歳前後の少年とも少女ともわからないような風貌をした子供が立っていた。
突然の状況に半分パニックになりかけたが、気を落ち着かせまずは目の前にいる子供に向けて声をかける。
「おい、君、どうしてこんなところにいるんだい?」
「お兄さん、やるねぇ。
そんな満身創痍の体であの猪神を一撃で仕留めれるなんて。
まぁ子供だったからそこまで大きくない奴だったけど思わず拍手が出ちゃったよ」
その子供は大和の質問には答えず、天真爛漫に大和に話しかける。
「お兄さんはどうしてこんなところにいるの?
ふふふ、その感じだともしかして迷子になっちゃった?」
その様子に少しムッとしかけたが子供相手に怒るのも大人げないと思い、正直に答える。
「君の言う通り、ちょっと道に迷ってしまってね。
この森から出たいんだけどどっちに行けばいいかわかるかい?」
「ふーん、やっぱりそうかー
大丈夫、この森は僕の庭みたいなもんだからすぐ案内してあげるよ」
「っ本当かい!?助かるよ。」
「それじゃこっちだからついてきてーー」
そう言って子供は大和の隣を通り抜け、森の中へと突き進む。
その後を大和は慌てて追いかけるのであった。




