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枕の下に 希望の上に(3)

土塊スクリプター

薄汚れた指が

安らかな文字を探し続けて

今日も動く

ささくれから血の糸

爪の隙間に流れて

固まり赤黒く

傍らのコーヒーを

流し込む




泥水を啜る詩は

三人目の心情を

オノマトペで包む

現実世界の人工的神楽

隠れん坊させない

陰も日向も

表に出して

フードプロセッサーで

掻き混ぜる

色合いなんて

二の次だから

美味しいなんて

二の次だから

非営利主義の言葉を

聞いた事が無い

僕等には足りない

銭を引き摺らない言葉が




不生産の言葉が

不倶戴天の言葉とされる

不生産である事の意味を

全く考えずに

傲慢 怠慢 腐乱死体

二度と戻れないなら

不退転の覚悟で

突き進むしか無い

一つでも違えば

やりたい事ではなくなる

鈍痛を抱えながら




指先が綺麗になる

そんな夢を見続けながら

朝起きる

天井の隅に蜘蛛糸

埃を巻き取って

固めて焦茶色

目の前のカーテンを

横に流す




綺麗事を飾る詩は

人格を勝手に想像されて

距離を置かれる

現実世界の人工的神楽

隠れている物を見て

これでもそれでも

言葉に出来るなら

コケティッシュに

扱われる

良い事を探す

当たり前を

悪い事を探す

当たり前を

天秤に乗せて測る

どちらかに傾くなら

歪な形

平等にならないから




不平等の言葉が

不倶戴天の言葉とされる

不平等である事の意味を

全く考えずに

善業 悪業 壊れた魚の目

二度と戻れないなら

不退転の覚悟で

突き進むしか無い

一つでも違えば

やりたい事ではなくなる

鈍痛を抱えながら




会話の中の言葉が

妙に耳で残業して

大切になるなんて事は

良くある

それを超える

売られている言葉を

僕は知らない

ピンポイントで届く言葉に

反応を示せなくなったら

生きている甲斐がない

その言葉達の上で

書いていないのなら

物書きでいる甲斐がない




通り過ぎてく言葉が

不倶戴天の言葉とされる

彗星の言葉である事の意味を

全く考えずに

勇敢 暴漢 閃光弾

二度と戻れないなら

不退転の覚悟で

突き進むしか無い

一つでも違えば

やりたい事ではなくなる

鈍痛を抱えながら

一つ 足りない事を

一生追いかけながら


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