運命の出会い
私が、その会社と出逢ったのは、大阪府のO駅傍にある、新卒応援ハローワークでの事です。
このハローワークは、大学卒業から3年以内までしか利用できないものだったはずです。
私は、公務員志望でした。夢があったからです。本が好きで、昔から図書館に入り浸るような人間でした。だから、大学で司書資格を取って、司書になる為に公務員になりたかったのです。
けれど、結果は惨敗。全て落ちました。
浪人はしない。今年駄目なら諦める。
両親とは、そう約束していたので、直ぐに一般で職を探さなければなりません。
その時点で、大学4回生の秋。
公務員試験に全力投球する為に一般就職は何もしてしなかった為、かなり焦りました。
更に悪い事に、京都府の大学に通っていた為、大学から勧められる企業は通勤不可能(大阪の隅に在住ですので、京都や滋賀だと2時間から3時間はかかるのです)な場所ばかり。
なんとかしなくては、とお世話になったのが、先ほど述べた新卒応援ハローワークでした。
大学時代、アルバイトでスーパーのレジ係をしていたので、接客には自信がありましたし、好きだと言えるお仕事だったので、接客を中心に仕事探しを続けました。
そんなある日。
大阪に居を構える会社の合同説明会が、ハローワーク主催で行われたのです。
会場で、私はまず、接客求人がある企業をリストアップして片っ端から回りました。
その中に、あの会社がいたのです。職種はカスタマーと事務。電話でのお客様対応が主、という話でした。積極的にアピールし、履歴書もその場で渡せたので、良い手応えを感じました。
履歴書のよる一次試験通過の報せが来た時は嬉しかったと記憶しています。
二次試験は簡易なペーパーテストと面接でした。
もちろん、面接もテストも間違いなくカスタマー求人として。
その後、私の元に内定通知がやってきました。大学4回生の冬、年末ぎりぎりの事で、家族もとても喜んでくれました。
しかし、喜びは長く続きませんでした。
私は、カスタマーにはなれなかったのです。