ゼンタイ(全身タイツ)との出会い(その1)
小生の小説で「ゼンタイ家族」という作品があります。その作品は全身タイツ略してゼンタイがツールの物語です。昨年2015年に毎日更新する事を挑戦するにあたり選んだ題材でした。もっとも、毎日更新は秋ごろに体調不良で挫折してしまいました。結局、元旦に1話掲載にして大みそかに365話を投稿して終わるつもりだったのですが、すべて書きたいことを書ききれなかったので、今でも継続しています。ただ五か月で22話しか投稿していないので、残念な事になっています。
それはさておき、小生がゼンタイを初めて見たといえば、やはりテレビでした。多くのゼンタイに興味を持ったという方で中年以上の人の大多数の意見では、戦隊ものや特撮ものに登場する戦闘員に見せられたというのがあります。
改めて説明するまでもないですが、ヒーローのヤラレ役、時代劇ではばっさばっさと切られてしまう侍に相当するものです。だから衣装は全身黒ずくめで誰が演じていても個性など出てくるはずもない役です。だけど、小生が最初に魅力を感じた戦闘員はそれよりも古い作品です。それは特撮版「マグマ大使」に出てきたニンゲンモドキです。
「マグマ大使」は1966年に制作された手塚治虫原作の作品ですが、特撮版のニンゲンモドキは原作と違って、本当に黒いゼンタイ(この言葉が生まれたのは1990年前後ですが)の戦闘員の姿をしていました。小生の「ゼンタイ家族」66話で登場人物の西岡が突っ込んでいたのですが、あれと同じ事が起きていたのです。西岡はゼンタイが好きにはならなかったのですが小生は少しトラウマになってしまいましたが・・・
あれは小学校の高学年のことなのでたしか30年前(年齢がばれる!)の事ですが、夏休みの朝に「マグマ大使」の再放送があったときの事です。その時の画像はセピア色になっていてたぶん保存状態のよくないテープをテレビ局(地方局)が流していたので、変な雰囲気のある作品だと思っていました。そこに出てきたのがニンゲンモドキだったのです。
大人になって考えてみると、あれは原作にあるようなニンゲンモドキを再現するには費用のほか当時のコンピューターすら満足に存在しない特撮技術では無理なので、イメージとして考え出したのだといえるのでしょうけど、結構黒ずくめの人間が動いて悪事を働くのは恐ろしく思いました。
まあニンゲンモドキは途中で全滅してしまったのですが、そのあとも黒いストッキングをかぶったのも出てきて結構恐ろしいものだと感じてしまいました。でも、子供心に芽生えていたのが、あのニンゲンモドキの衣装を着てみたい! というものでした。
ただ、今と違って地方在住でそんな衣装があるのも知らないし、小学生の頭ではそこまで考えが及ばないので、それ以上実際に着れるようになれるとは思わなかったので、そこで終わりでした。ただ全身に密着する衣装に対する憧れはずっとありました。
(*不定期に続けます)