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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
黒の騎士団殲滅計画
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弱虫カープ


「・・・無限は虚無を手に入れた・・・運命は一歩前に進んだ・・・。」


「ナニヲイッテイルコクジ?ソンナニボロボロナノニ・・・タイシタヨユウダナ。」


「ええ、まぁ・・・そろそろ終わりにしましょう。」




カチ・・・カチ・・・時計の音が響く




「物事には寿命があります・・・呪いなどという、人の思いにも・・・ね。『時よ進め』。」




眼が覚めるとそこには黒呪はいなかった

でも、『僕たち』が黒呪だった時のことは覚えている・・・。


と、言う事は・・・アンジュも・・・。



「なっ・・・?!呪いが!?全部無くなったって言うの!?」


「おはようございます、アンジュ=ウィザード・・・ヴィヴ=ソーサラー。」


「・・・黒時・・・!どういうこと!?私たちの呪いでズタズタだったはず・・・!!」


「アンジュ、とりあえずおちついてっ・・・!自分自身の時間を戻せば傷は癒せるはずだ。」


「だってヴィヴ!それでも痛みは感じてるはずよ・・・!?」


「・・・そうだね、精神がそこまで強いようにはみえないけど・・・。」



いくら傷が癒せたとしても

わざわざ僕らの呪いを解けたにもかかわらず


そのまま放置した理由はなんだ・・・?


いまのぼくらはもう、黒呪じゃないんだ・・・!

このまま戦ったら負けるのは当然・・・!


なんとかして生き延びないと・・・!!

どうにかして逃げ延びないと・・・!!



「・・・いいでしょう、あなた方はどうせ死んでしまうのですから、秘密を教えてあげましょう。」


「ちょっと!?あんた私たちを舐めてるの?!」



アンジュ・・・足が震えてる・・・!

急に元に戻っての混乱と


勝ち目のない相手とのこの状況がそうさせているのだろう。


ぼくだって・・・ぼくだって怖いけど!

どうせ、どんな事だって僕にとっては怖い事だったから。

それをアンジュが守ってくれたから・・・!!


僕がアンジュを守るんだ・・・!

ずっと、ずっと後悔してたから!

黒呪の中で・・・!ずっと・・・!!



「そうですね・・・貴方たちは漫画を読んだことがありますか・・・?」


「す、少しなら・・・読んでたわ。」


「漫画の中にいくら強いキャラクターが出てきたとして・・・貴方はそのキャラクターにやられたことはありますか?」


「はぁ!?あるわけないじゃない!」


「・・・そういうことです。」



どういうことだろう・・・。

だけど、『そういうものだ』ということはわかった


僕らがもし漫画やアニメの中にいたとして、それを見ている黒時に

何かできることは・・・!?


かんがえろ・・・ボク・・・!!



「・・・もし、そうだとしても・・・っ!!ヴィヴ!!アンタだけでも逃げなさい!!」


「・・・な!?どうするつもりなの!?アンジュ!!」


「私がなんとかするわ!私の・・・!!私の魔法で!コイツを叩き潰すの!!」


「もう!なんでそんな危ない事ばっかり・・・!!」



・・・アンジュ、あの時も君は僕に

いじめられていた僕を助けてくれた時、いつも僕に言ってくれた


いつもいつも笑って僕に言っていたその言葉を

今アンジュは涙を流しながら僕に言ったんだ。



「アンタは弱虫なんだから・・・私の後ろにいなさいよ!」



・・・アンジュはバカだ

いつもいつも僕なんかをかばって



「・・・バカアンジュ!!君こそ下がっててよ!」




そう言って僕は、アンジュを後ろに突き飛ばした

ぼくだって・・・!僕だって男なのに!!


いつもいつも!僕を守ろうとして・・・!!



「ボクは!アンジュが好きなんだ!今も!昔も!ずっとずっと好きだった!!」


「・・・え?」


「僕だって大バカだ!こんなになるまでそんなこと一言も言えないで・・・!」


「・・・ヴィヴ・・・!」


「だから・・・!僕は!この手で・・・!君を守る・・・!!」



・・・これで僕は命を落とすだろう

でも、これなら・・・!!


彼女を生きて逃がす事くらい、出来る筈だ!!


そのためならボクはっ・・・!!



命を失ったって構わない!!





「黒幻・・・!!召喚!!!」



【・・・ボク、黒の騎士団院には来たくなかったんだけどなぁ・・・。】



「・・・わかってる・・・だけど!お願い・・・!!僕に力を貸して!!何でもするから!」



【・・・何でも?いったねぇ・・・じゃあ、君の身体を僕に貰おうかな・・・。】



「そのつもりだ!命でもなんでも!!持って行け・・・!!!」





僕は意識が遠のいていくのを感じた

ああ・・・僕という存在はこのまま

黒幻に喰われてしまうのだろう。


そのまえに・・・。



「アンジュ・・・君だけでも生きて・・・!!」


「ヴィヴ・・・!!バカ!せっかく告白したのに死んだら意味ないじゃない!!」


「君だけには死んでほしくないんだ・・・!!」






【さて・・・ボクの出番だね・・・!】




「・・・やぁ、久しぶりだね黒時。」


「黒幻・・・!?あなた・・・わ、私を裏切る気ですか・・・!?」


「ここに来ない時点でほとんど裏切ってるようなもんだったけどね。」



・・・黒時は焦ってるようだな・・・。

それもそうだろう、僕は黒時に対抗できる唯一の存在だ。



「君、言ったよね、漫画のキャラに危害をくわえられたことはないだろって。」


「・・・!」


「でも・・・幻なんかは読んでる側も『そう』見える・・・よね?」



黒時は生唾を飲んだ

さぁて・・・どうしてやろうかなぁ・・・。



「・・・アンジュさん、だっけ?早く逃げなよ、彼の死を無駄にする気?」


「・・・え、あ、は、はい・・・。」


「さぁーて・・・ヴィヴくんの身体は良いなぁ、とっても動きやすくて健康だ。」


「・・・黒幻!貴方本気で・・・!?」


「もちろん・・・!彼女だけでも、助けないとねー・・・!」



そして僕は指を鳴らした

アンジュは電源が切れたように


突然バタッと倒れた・・・。



「・・・なんて、ね。」


「・・・も・・・もう!!・・・びっくりさせないで下さいよ!黒幻!」


「彼女の脳は完全に停止させたよ・・・これでもうただの肉の人形だね・・・。」


「ふー・・・よくやりました!まさか本当に裏切るのかと!!」


「そんなわけないでしょ。」



あー・・・人を騙すのって・・・楽しいなぁ・・・。


自然と笑みがこぼれた。

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