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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
黒の騎士団殲滅計画
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運命の追想曲

黒歌の額に拳銃を当てて

撃ちこんだはずだった


カノンの事だ、僕に嫌われて、殺したいとまで言われて

僕の願いを、望まないわけがない。


生きる希望なんて、無くなったはずなのに・・・!!



「・・・どういうことだ・・・カノン?」



拳銃は暴発してバラバラになってしまった。

・・・まさか死ぬのが怖くなったのか?



「・・・ごめんなさい・・・クリス・・・ボク・・・・。」


「・・・いいさ、君が死ぬまで何度でも殺す・・・君が壊れるまで君をこの手で!」


「・・・やだ・・・・いやなんだ・・・。」



僕に逆らった事なんて一回も無かったのに

僕の叶える必要の無い願いまで叶えていたのに


苛立ちが僕を支配する。



「うるさい・・・死ね!カノンっ・・・!!」


「嫌だ!死ぬもんか!!」



カノンは僕を吹っ飛ばした

予定が狂ったな・・・。


やはり、カノンは長い時間の中で

僕なんかより大事なものを見つけてしまったのだな


こうなったら仕方ない、彼に考える余裕を与えないよう

攻撃を続けて、時間を稼ぐんだ。


これはプランBだ・・・

最終的に、黒病が黒雷に勝利し、あわよくば他のメンバーも騎士団に勝利、

そして黒呪と共に黒時を倒しにいけば、黒時さえ消えれば

黒の騎士団は解散するだろう。


彼は実質的な支配者なのだから・・・。



「・・・軍艦の中でも・・・他の軍艦の砲台を直接お前に向けることはできる・・・!!砲台召喚!!!」



シロウサギに貰った力で、部屋の中に砲台を召喚する

流石にこれで、まぐれハズレなんてことはないだろう・・・。


まぁ、物理的には、だが。



「一斉射撃っ・・・!!!」



・・・砲撃が動かない

なるほど、そもそも撃たせてはくれないか・・・。



「・・・フン・・・ボクに殺されるのがそんなに不服か・・・カノン。」


「・・・そんなことないよっ・・・ボク・・・クリスになら、殺されても仕方ないと・・・。」


「・・・なら何故だ!?」


「仕方ないと!思ってたんだ!」



・・・その言葉は少し予想外で

なんだかドキッとした



「君になら!殺されていいと!思ってた!ずっと!だけどっ・・・!!」



カノンは・・・ポロポロと涙を流しながら

僕に訴えかけてくる。



「ボク・・・君に嫌われたまま死ぬのはいやだっ・・・!!」



そう言って、カノンは僕に抱きついてきた

そんな・・・僕はお前を殺そうとしてるんだぞ・・・?



「また昔みたいにっ・・・!!君と仲良くしたいんだ!!」


「・・・バカなことを・・・。」



僕はカノンを抱き返した

一瞬カノンはうれしそうな顔をしたけど


・・・僕は体中に撒いた、小型圧縮核爆弾によって自爆した


大きな爆発音、船もバラバラだ

周りの惑星、小さな隕石も・・・。





塵も残さず消え去った。














だが、僕らは無傷で

宇宙に放り出されたのに息もできる・・・。




「・・・これがボクの答えだカノン・・・諦めて僕の為に死んでくれ・・・。」


「僕ね、思ってたんだ・・・君だけは、君にだけは僕の思い通りになって欲しくないって・・・。」



・・・くそ・・・どうやったら・・・!

どうやったら運命コイツに勝てる・・・!?


カノンは僕を抱きしめて離さない。



「だけどもう!我慢できない・・・!!ごめんねクリス・・・!君を・・・!!」


「や、やめろ!はなせ!カノン・・・!!」


「無駄さクリス・・・!!所詮運命には逆らえない!敵わないんだよぉ!!!」



そう言って僕に、さらにきつく抱きついて来て・・・。

すすり泣きながら、ごめんね、ごめんねと繰り返す・・・。


あの時死んでしまえば楽だったものを

どうして君はそんなにつらい選択ばかりするんだ・・・。





「やっほー黒歌!加戦しにきたよー・・・あ、お邪魔だった・・・?」


「ぎゃ!こ、黒死?!」


「黒死・・・!?ドクロはお前には絶対に倒せなかったハズだぞ!?」



く・・・一体どうやって・・・何にしてもただでさえ強い黒の騎士団!

2対1では勝負にもならないぞ・・・!?



「魔法も強いし、全然倒せないし面倒くさいから、世界丸ごとぶっ殺してきたよ。」


「は、はぁ!?」


「世界だって殺せるよ、ボク死そのものなんだもん。」



ムチャクチャだ・・・!!



「・・・ねぇ黒死、この世界も殺しちゃって。」


「なっ・・・?!カノン!?何言って・・・!?」


「クリスは、この世界の兵器なんかを全部ここに持ってこれるんだ・・・ストックが無くなれば安心だよね。」


「どういうつもりだ!?」


「・・・君を連れて帰る!」


「はぁぁ!?」



こっちもムチャクチャだ!

敵である僕がそんなホイホイついていくわけが・・・。



「まかせて黒歌!・・・よっと!『ワールド・エンド』!!」



僕が戦闘用に作ったこの世界は全て

無へと帰ってしまった・・・。


完全敗北だ

ぼくは我侭なカノンに

リコ姫を重ね始めていた


あんなに憎かったはずなのに

敵どうしだったはずなのに・・・。


そして僕は・・・カノンの思うがままに

運命の中に身を投じてしまうのだった・・・。

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