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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
黒の騎士団殲滅計画
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運命の詠唱曲

・・・ここは・・・。

宇宙か。


運命ボクの手にかかれば宇宙でも息が出来なくなるなんてことはない。



『きたか・・・黒歌!』



これは・・・でっかい戦艦が僕の周りを囲んでいる。

そして僕は声がだせない・・・。

ぼくの周りの黒い空間のせいか

成程・・・『黒歌』だから歌を対策したらしい・・・。

やれやれ、なんの意味もないな・・・。



『ボクが与えられた能力は、味方を自分の元へ連れてくる能力だ・・・そしてこの世界は貴様等を倒す目的で意見が合致した!つまりこの世界の軍事力は全てお前の敵だ!』



・・・なるほど

僕は戦闘能力はないからなぁ・・・。


とはいえ、負けることはありえない

だってボク運命だもの




『全軍!一斉砲撃!!』




沢山の軍艦達がレーザーやらミサイルやらを撃ちまくってくる

当然僕に当たる訳もなく、他の軍艦に当たってしまい


ほとんど全滅してしまった。



「・・・っく!どうなっている!?確かに目標は補足しロックオンしていたはず・・・!」


「それを運命が望まなかったからだよ。」


「なっ・・・?!いつの間に後ろに!?」



隊長であろう人物の真後ろにたった

セーラー服をきた少年だった


・・・おかしいな、下級な人な感じかな・・・?

この人が仕切ってるハズなんだけど・・・。


そんな事を考えている余裕は


その少年が振り返ったのを見たとき

一気に吹っ飛んでしまった。



「なっ・・・!?クリスっ・・・!?」



その少年は、かつての僕の友達

クリスにそっくりだったのだ


恐らく、何度目かの生まれ変わりだろう

向こうは僕を知っているはずもない


落ち着け、落ち着くんだ・・・僕・・・。



「全員!撃て!」



あちこちから、隠れていた兵士たちが出てきて

銃で一斉に僕を撃った


僕に弾は当たらない

流れ弾が全員に当たり奇跡的に全滅した


僕がそれを望んだから・・・。

だけど、クリスだけは


そんなこと望めなくて・・・。



「・・・もう、わかったんじゃない?所詮運命には敵わないのさ・・・諦めなよ、隊長さん。」


「・・・僕は、オーシャン=スター=クリスタ元帥だ!自ら戦争に趣き敵を撃つ・・・!!」



クリスは僕に向かって拳銃を構えた。

ああ・・・こんなのずるいじゃないか・・・。


だけど・・・クリスはもう、とっくの昔に死んだんだ・・・。

この子はただの・・・。






「・・・わかっているよ、カノン・・・君に僕は倒せない。」


「なっ・・・!?なんでその名前を!?」







・・・驚いた・・・。

そんなまさか・・・。


なんで、クリスがつけた僕の名前を

こいつが知っているんだ・・・!?



「・・・思い出させて頂いたのさ、あるお方にね。」


「ど、どういう事っ・・・!?」


「・・・君の記憶も・・・これまで転生して来た、前世の記憶達もね・・・。」



そんなっ・・・!?全部思い出したって・・・!

それじゃあ・・・クリスだった時の・・・。


友達だった時の事も・・・!?



「・・・君は望みを全て現実に変えられる運命なのだろう・・・?君が、友達である僕を倒すよう望める奴じゃ無いのはよく知ってるよ・・・。」



カチャリ、と。

拳銃を動かすクリス・・・なんで・・・?



「クリス・・・なんで、君は・・・嘘だ、僕達、友達だったじゃないか・・・。」


「そうだね、カノン・・・僕たちは、友達『だった』・・・。だけど・・・僕は君を許せない。」



拳銃を僕にむけたまま・・・。

そう言って、詰め寄ってくるクリス・・・。

うそだ・・・。いやだ・・・。


君とは戦えないっ・・・!



「僕はねカノン・・・僕に『必要無かった物』なんて、存在しなかったと思うんだ。」


「・・・あっ・・・それ・・は・・・。」


「君が望まなかった、僕の・・・僕にとっては大事な物・・・それは何度生まれ変わっても手に入らなかった。」


「ごっ・・・ごめんなさいっ・・・クリス・・・。」


「・・・だから僕は君が憎い・・・だから君を殺すんだ。」



恐怖で、後ずさりしてしまう僕

でも、対に追いつかれてしまい


床に押し倒された・・・。


馬乗りに乗ったまま、拳銃を額に押し付けられる。



「君が望まなければ・・・君は死なないのは知っているんだ・・・だから僕が殺しに来た。」


「っうぅ・・・クリス・・・やめようよ・・・僕達話し合えば・・・。」


「僕はね、カノン・・・僕が来なければ、君に勝てないから・・・来たわけじゃないんだよ。」



クリスは終始無表情で・・・。

僕に淡々と話しかける・・・。



「僕はこの手で君を殺したかった・・・!!何度死んでも!!君への恨みは消えなかった・・・!例え君がこの場を凌ごうとも!地獄の果までも追って君を殺すだろう!!」



無表情なのに

声はすごく怒っていて


その迫力は・・・まさに

僕に対する怨念しか見られなかった・・・。



「君のことが!嫌いで!憎くて!仕方がないんだよ!お前さえいなければ僕は!太陽と!二度も別れることも無かった!リコ様とだって!結ばれていたかもしれないのにっ・・・!!」


「・・・クリス・・・。」


「死ねよっ・・・!死んでくれよ!!頼むから!!僕は君が生きているだけでっ・・・おかしくなりそうなんだ!!」



無表情のまま涙を流すクリス・・・。

そうか・・・僕は・・・。


もう・・・取り返しがつかないくらいまで・・・。


クリスに嫌われてたんだ・・・。




僕も自然と目から泪がこぼれ落ちた・・・。

そして僕はクリスの拳銃をそっと握った。



「・・・ねぇ・・・クリス・・・僕・・・君にそこまで嫌われて・・・生きてるほど強い人間じゃないんだ・・・。」


「・・・安心しろよ、カノン・・・すぐ楽にしてやる。」


「うん・・・お願い・・・クリス・・・僕を殺して・・・。」


「言われなくても殺すさ・・・さようなら、カノン。」



僕はそっと目を閉じて

クリスは引き金を引いた



戦艦の中の部屋には

拳銃の音だけが大きく響いた・・・。

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