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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
黒の騎士団殲滅計画
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死の国を支配する者

はぁ・・・。


勇葉に嫌われてから早2か月・・・。

寂しさってのは一度失うと、慣れるのに時間がかかる。



「・・・僕には仕事がある・・・仕事が友達・・・仕事は親友・・・。」


「黒死・・・ちょっと追い込まれ過ぎじゃ無ぇの?」


「ジェミニに何がわかるって言うんだよ・・・。」


「少なくともお前がここ数日寝てないってのはわかるけど・・・。」



数日っていったってたったの3日だ。

僕は死そのものだし、死ぬことはない。


ただちょっと体力は奪われてるけど・・・。



「スコーピオンがうるさいのはわかるけどさー、休む時は休まないと。」


「ううーん・・・まぁ、そうだね・・・。ちょっと休憩しようかな・・・。」



仮眠室で少し寝ることにしよう

眠さと寂しさで情緒不安定になってる・・・。


ゆっくりと目を閉じると、あっという間に寝てしまった・・・。




ひと眠りして目を覚ますと

僕は誰かの腕枕で寝ていたようで


おかしいな・・・誰もいなかったはずなのに・・・。



「やぁ!カイ!起きたのかい?」


「ん・・・だれ・・・?」


「ふふ・・・寝ぼけた顔も可愛いなぁ・・・。」



そういって僕の髪をかき分けて

ゆっくりと撫でてくれる・・・手つきがなんだかいやらしいような・・・。


・・・っは!!!


この角・・・!!




「ぎゃ!ぷ、プルート!?どこいってたんだよ!!」


「ん?旅行だよー。ホラ、お土産もあるよ!安くてまずいチョコレート!」


「おいしいの買ってきてよ!っていうかはなせ!気持ち悪い!」


「ぐふふ・・・嫌がってる顔もかわいいなぁ。」




手足を突っ張って全力で拒否してるのに

頬ずりをしようとしてくるプルート・・・。


いい加減にして欲しい、ボク、もう子供じゃないのに!




「しかし・・・カイ、ボクの書いた死亡者リスト通りの死人だよ!愛を感じるなぁ・・・!」


「仕事だからだよ!?別に君の為にやってるわけじゃないし!」


「ツンデレなカイも可愛い!」



ああー!もう!

黒時の不老の力のせいで少年の姿のままの僕は

この黒髪の鬼の青年に力で敵わないのだ。


・・・彼はプルート・・・気まぐれで我儘な僕の上司だ。



「ねぇ!帰って来たんなら死神全員にちゃんとあいさつしなよ!?君、地獄の支配者なんだろ!?」


「・・・ま、まぁそれはそれで全員集めて死神集会をするよ。」


「いますぐ開きなよ!僕ベタベタされるのは嫌いなの!」


「うんざりしてきたカイも可愛いんだもん!」



ひぃ・・・うざい・・・。

いい加減イライラしてきたので思いっきり頭突きをして逃げることにした・・・。


こういう時は黒の騎士団院に逃げ込むのだ・・・。




「・・・で、なんで僕の部屋なの?」


「黒雷、来ていいっていったじゃん。」


「・・・僕、君のこと嫌いだって言ってるよね?」


「八千回くらい聞いたよ。」



黒雷はいじわるだけど・・・。

黒命は最近僕の貞操を狙ってくるし・・・。

黒炎は熱血バカだし・・・。

黒歌には弱いところは見せられないし・・・。


消去法で黒雷しかいないじゃないか。



「なんで僕いつも余り者にされるんだ・・・。」


「とにかくー・・・プルートの好き好き攻撃がいやだからあっちに居場所がないの!」


「思春期男子か君は!勇葉君とは!?仲直りしたの!?」


「してないけど・・・・。」


「・・・思春期のクソガキは思春期君を仲良くやっててよ!ホラ!こっちきて!」


「えぇ!?ちょっと!やだよぉー・・・。」



とは言ったものの・・・。

黒雷に関しては体もしっかり大人だし


引きずられてしまってとうとう勇葉のアパートの部屋の前まで来てしまった・・・。



「う、うわわ・・・!ちょっとぉ!やめてよこういうの!困るよぉ!」


「僕は極悪人だからね、君の意見なんて知らないよ。」



そういってチャイムを押してダッシュで逃げ去る黒雷

ひどい!僕を置いてピンポンダッシュだと!?


悪だ!本物の悪だ!



「はぁーい・・・あ・・・カイ・・・。」


「や・・・やぁ、勇葉・・・。」


「・・・入る?」


「・・・う、うん。」



き・・・きっまずうぅ・・・!!

なんでボクがこんな目に!


だいたい生死感の違いなんてどうにもできないよぉー!

僕は死そのものなんだぞ!



「あれ?カイ兄ちゃん!久しぶりー!」


「あはは・・・知烏ちうもいたんだ・・・。」


「お、おう・・・なんか、飲み物いる?」


「・・・コーラ・・・。」



勇葉がジュースを用意してくれている間に

そそっと知烏の横に座る。



「・・・また勇葉兄ちゃんと喧嘩したの?」


「えぇっ・・・!け、喧嘩っていうか・・・。」


「はぁ・・・年上なのに、二人とも子供だなぁー・・・。」


「コーラおまたせー。」



勇葉がやってくると知烏はコーラを奪いとって

音を立ててちゃぶ台に置いた。



「えっ・・・ち、知烏?」


「手!貸して!」


「ちょちょ!ちょっと!なにやってるの!?知烏さん!?」


「うるさいな!カイ兄ちゃんも!はい!握手!」



無理やり握手させされる僕たち・・・。

こ、これは・・・。



「はい!仲直り!」


「えーっと・・・。」


「・・・ははは、そうだな・・・仲直りだ!カイ。」


「えっ・・・う、うん・・・あはは!そうだね!勇葉!」




知烏のおかげで、なんだか仲直りを果たしてしまった

なんだ、結構簡単な事だったんだな・・・。


こうして僕はついでに帰りたく無いことを話して

今日はお泊り出来ることになり・・・。


まさに一石二鳥となったのであった。



今回だけは黒雷に感謝してやってもいいかな・・・。




















やれやれ・・・黒死め、やっと勇葉くんと仲直りしたようだな・・・

やっと部屋でゆっくりできる。



「・・・とはいったものの・・・これは・・・。」



アイツ・・・人の部屋を散らかしていきやがって・・・。

お菓子何袋あけてるんだ!せめてゴミ箱に捨ててよ!もう!


部屋を片付けていると・・・騎士団院のほうから、真っ黒のコートを着た鬼の青年が入ってきた。



「うちの子来てませんか!?」


「・・・鬼の子に知り合いはいないけど・・・。」


「うちのカイくんですよ!僕、地獄の支配者で・・・!」


「ああ・・・黒死から話は聞いたけど・・・。えっと、あの子の上司だって?」


「来たんですね!カイが・・・!わずかにカイの臭いが!!!」



ああー・・・これは嫌だわ。

うっとうしいわ。


親馬鹿みたいな奴か・・・。



「あの子なら・・・友達の家に泊まりに行ったけど?」


「なっ・・・!!カイに友達がっ・・・!?ぜ、是非あいさつにいかねば!!」


「あのさ・・・地獄の支配者があいさつに来たらびっくりすると思うよ?」


「しまったぁ!?じゃあボクはどうすればっ・・・!!」


「・・・黙って見守ってあげたら・・・?」


「成程っ・・・!!黙って・・・見守るっ・・・か!!」




後日勇葉くんに聞いた話によると『窓から一晩中こっちを見ている鬼が居た』との事で・・・。

黒死と意見が合うのは癪だけど・・・僕もこの人は苦手だなと思ったよ。

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