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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
星屑姫ースターダストプリンセスー
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スターダストプリンセス

城の中に太鼓の音が響き渡る・・・。


ドン・・・ドン・・・ドンドンドン

ドン・・・ドン・・・ドンドンドン



「姫様の!おなりいいぃ!!」



トランペットが響き渡る


パーパラパー

パーパラパッパ



そしてボクは堂々として

真っ赤なカーペットを歩いてく




ボクは、ハート=オペレッタ=リコルダンツァ姫。

この国のお姫様なのである。


そして・・・今ボクの目の前にいる

セーラー服を着たこの無表情な少年は・・・。



「オーシャン=スター=クリスタ元帥!よくぞ帰ってきたな!ボクは嬉しいぞ!」


「・・・リコ様・・・姫様が『ボク』は如何かと。」


「最近流行っておるのだ!ボクッ娘というやつが!」


「・・・さようですか。」


「クリスこそ!セーラー服等下級兵士の服ではないか!」


「・・・初心を忘れる事の無いように着させて頂いているまでです。」



流れる金髪に、真っ青な瞳・・・!

この少年、クリスは最年少にして元帥まで上り詰めた

我が星最強とも言える兵士なのだ。



「しかし、お前にかかれば宇宙戦争程度ならなんとでもなりそうだな!」


「・・・リコ様が思っているよりずっと厳しい戦争ですよ。」


「そ、そうなのか・・・!?」


「・・・まぁ・・・私は負けません。」



全く、頼りになる。

二人で少し喋りながら廊下を歩いていると・・・。


人形屋がやってきた。

頼んでいた兎ができたようだ。


ボクは思わず笑顔になる。



「おお!ニコ!全く!お前の作る人形は愛くるしい!!」


「ふふ、リコ様に喜んで頂いて幸せですよ。」


「・・・ぬいぐるみ。」


「・・・?なんだ、その小僧は・・・?」



人形屋の後ろにいた少年は

あまり見たことのない雰囲気をしていた。



「・・・ぼく、タイヨウ。」


「はは・・・実はこの少年・・・タイヨウというんですが・・・。表情を持っているんです。」


「・・・!?何っ・・・!?」



表情を持っている・・・ということは・・・。

この少年は・・・我らが王族の・・・。


つまり、ボクの親戚なのか!?



「ボクは、こんな奴見たことないぞ!」


「・・・リコ様、もしや叔父様の隠し子の一人では・・・?」


「そういえば前にも・・・3人くらいいたなぁ、叔父様の隠し子・・・。」


「タイヨウは、記憶喪失のようで・・・心も不安定ですし、僕がそばにいてもいいですか?」


「・・・よかろう、人形屋、ニコと共に、タイヨウを拘束する。」


「ま、まてクリス!ボクの親戚かもしれないのに!拘束って!」


「・・・部屋を用意するだけです・・・そういう名目の方が問題になりにくいので。」



な、なるほど・・・びっくりした・・・。

たしかに、王族の隠し子がいたなんてなったら


国民も大パニックだ


間違いない、過去に三度あっても大パニックだったのだ

表情のない平民達は何度でも大パニックだろう。




こうして、タイヨウはボクの家で暮らす事になった

真意の確認と、実験のために・・・。




















「コラ!タイヨウ!!!」


「・・・ニコ・・・ごめんなさぁい。」



タイヨウはニコに怒られて泣いていた

悪いことをしたわけでは無いのだが


本当に表情があるかの実験のためだ

ニコも渋っていたがこればっかりは仕方ないのだ。


しかしこれは・・・。



「リコ様・・・楽しい時の、あの笑顔・・・そして今の泣き顔・・・これは王族で間違い無いのではないでしょうか。」


「もし、他の世界から不思議な力で吹っ飛ばされて来たのでなければ・・・間違いない、王族だなタイヨウは・・・と、年下だよね。」


「・・・そのような可能性は非現実的過ぎますしね。」


「じょ、冗談だ冗談・・・よし、叔父様に確認しろ!もし確定したらタイヨウは僕の弟にする!」


「・・・従兄弟ですよリコ様。」


「う、うるさい!早く確認しろ!クリス!」



やれやれ、といった感じでクリスは電話をかける・・・すると

無表情のまま慌ててこちらに飛んで来た。



「・・・叔父様が・・・謎の奇病で倒れられたそうです!!」


「んなぁっ・・・!!」




なんでも、内蔵にプチプチと穴がたくさん開いていき

次第に消滅する謎の病気らしい


こ、こわい・・・。


あまりに未知の病気過ぎて

姫であるボクは、叔父様の葬式にも出られなかった・・・。




「・・・姫・・・どうするんですか、タイヨウくんのこと・・・。」


「叔父様もいないのだ、確認できるものは何もない。」


「・・・ですよね・・・。」


「弟にするぞ!クリス!」


「・・・男兄弟が出来たとなると何かと大変なのですが・・・。」


「もう決めたもん!姫様命令だもん!」


「・・・イエス、マム。」




これで僕にも念願の弟ができるわけだ・・・!

ふふ!嬉しいなぁ、やっぱり笑顔がこぼれてしまう・・・。


と、その様子をタイヨウに見られてしまった。



「む!た、タイヨウ!いたのか!」


「ひめ、さま。」


「ふふ・・・喜べタイヨウ!今日からボクたちは兄弟だ!ボクは君の、お姉ちゃんになるんだよ!」


「・・・おねーちゃん?」



ぐ・・・!!

ぐっはぁぁあ!!!


なんて破壊力だ!


わかってる!初めて話すから人見知っているのはわかってる!

だが、顔をそんなに赤らめて!!


わかってる!身長差と記憶喪失のせいで自然となったのはわかってるが!

上目遣いって・・・!!


しかもあああああ!!

そんなに!もじもじして!!



っく・・・!!これが弟かっ・・・!!

なんて素敵!愛らしい!!


これはもはや兵器といって差し支えないだろう。



「えへへ・・・おねーちゃん、笑ってる。」



ぎゃああああああぁぁぁぁ!!!

や、やめてくれええぇ!!


ニヤニヤしてるんだよおぉ!わたしはああぁ!

は!ちがう!ボクはああぁ!!


可愛すぎて素が出てしまった!

もういい!抱きしめてしまえ!!



「お、おねーちゃん?くるしい・・・。」



























「・・・ということなのだ・・・ニコ、すまないな。」


「いえいえ、クリス様・・・こうなるだろうなと思ってましたし。」


「・・・心が痛む。」



・・・太陽クンの保護者さんと話してるのは・・・

間違いナイ、あの顔・・・毎度毎度、全然変わってナイ・・・!!




「ふふ・・・僕だって・・・あんな喜んでる姫君から弟殿を奪うのは心が痛みます。」


「・・・ぬいぐるみを頼むペースを上げる、頻繁に顔を見せに来てやってくれ・・・。」





・・・やっと見つけマシタ。

オーシャン=スター=クリスタ・・・。


運命に選ばれた者・・・!!





「待ってて下サイ・・・黒死サマ・・・すぐに助けてあげマスからネ・・・!!」

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