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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
黒鉄の追奏曲
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町一番の不良

俺の名前は、前田まえだ ぜん


小学6年生だ!そして・・・!

この町一番の不良だ!


この街で一番だった日野ひの むほらって不良が

不良をやめたので本人公認の町一番の不良である。


・・・あとは身長があと1センチでも伸びれば・・・。

せめて130センチに届くんだけどなぁ。



「ねぇ、ゼンちゃん、今日は何で皆を集めたの・・・?」


「それはな!知烏ちう・・・最近てっちゃんが元気がないから、皆で励ますんだ!」


「確かに・・・てっちゃん、最近元気ありませんもんね。」


「だろ!流石、魔法まふら!よくわかってる!」



今日は、いつもよくも遊ぶ友達のてっちゃんが元気が無いので

いつも馬鹿騒ぎしてる4人・・・。おれと、

いつもマフラーをつけている魔法まふら じん

黒鳥財閥の息子の、黒鳥知烏くろとり ちう


それと、てっちゃんで集まって

元気づけよう!というわけである。


不良は、仲間の事を常に考え

困っているときは助けなければならないのだ。



それが不良というものなのである。



「でも、具体的にはどうするんですか?ゼンさん?」


「いつもみたいに馬鹿騒ぎしてりゃいいかなって思うんだけど・・・。」


「・・・てっちゃんが元気ないのってさー、桜組関係なんじゃないの?ゼンちゃん?」


「そうだけど・・・それって俺らじゃどうしようもねぇし・・・。」



・・・うちの親父は桜組っていう、ヤクザ家さんで組長の右腕をしている。

おれは親父に憧れてるし、将来は時期組長の右腕になりたいなって思ってる。



父親の背中を見てその姿に憧れるって言うのは不良あるあるなのである。



・・・で、その桜組の抗争が起こりそうで

その原因の中心に巻き込まれてるてっちゃんは元気がないらしいのだ。




「なぁ知烏ぅー・・・黒鳥の力でなんとかなんないの?」


「・・・なんないと思う、うちとしても、抗争が起こるのは避けたいから。」



黒鳥財閥は桜組とは協力関係にあるらしくって

こいつとはその繋がりで知り合って仲がいいわけだ。


でもやっぱ、抗争はまずいよなぁ・・・どうすれば止められるんだろうか。



「・・・僕らの力じゃヤクザの抗争をどうにかするなんて無理ですよぉ・・・。」


「・・・だよなぁ・・・。」


「じゃあ、やっぱゼンちゃんの案を採用してなんとなく元気出して貰う方向で・・・。」



だよな、やっぱ、そうなるか・・・。

よし、じゃあてっちゃんをここに呼び出そう!


と、なった時・・・俺は後ろから聞こえた声に

思わず飛び上がりそうなくらい嬉しくなった。



「ゼンちゃん?みんなで集まって、なにしてるの?」


おう!っへへぇ・・・てっちゃんが元気ないから励まそう会するんだ!」




こいつは、桜井さくらい おうっていって、さっき言ってた

桜組の時期組長で・・・俺にとっては、幼馴染だったり、優しい兄貴分だったり


とにかく俺は黄が大好きなのだ。




「・・・てっちゃんには、申し訳ない事しちゃってると、思うよ・・・。」


「お、落ち込むなよぉ!黄!別に、お前のせいじゃないだろう!」


「・・・そうだね・・・ありがとう、ゼンちゃん。」



悲しい顔で笑って

俺の頭を撫でてくれた


少し嬉しくて

少し心配で

少し悲しくなった。



俺に出来る事は・・・きっと、てっちゃんを励まして

ちょっとでも黄の負担を減らすくらいなんだろう・・・。


よし!おれは頑張るぞ黄!

気合を入れて作戦会議だ・・・!!












「・・・おまたせー・・・って、皆何してんの?」


「クラッカーが湿気てて動かないんです!」



てっちゃんが来たもののクラッカー作戦は失敗に終わった・・・

こうなったら・・・!



「も、もういい!いつもみたく、遊びに行くぞ!」


「クラッカーはなんだったの?」


「き、気にしないでください!」


「よーし!今日はあっそぶぞー!!」




色々作戦はたてていたものの

うまくいかなくって


結局いつもみたいに盛り上がった。


カラオケいったり

ボウリングしたり


ファミレスいったり


4人でバカみたいに騒いで

びっくりするくらい遠出して・・・。



「ふふ・・・みんな、ありがとね。おれが元気なかったから・・・気遣ってくれたんだろ?」


「あ、あはは・・・てっちゃんは察しがいいなぁ・・・。」


「わかってんなら元気出せよなテツブン!」


「おいゼン!カラクサさんみたいに呼ぶのやめろよな!」


「ふふふ・・・やっぱりこういうのが一番ですね!」



笑いすぎて呼吸が大変になってきたので

4人で一回落ち着いて


初めに俺から口を開く

町一番の不良だからな!


何事も率先するのだ!



「なぁ!クリスマスもさー、四人で集まって・・・また馬鹿騒ぎしようぜ!」



暗い話は思い出させない!

思いっきり明るい予定をたてて


てっちゃんを元気に・・・!



「あ、ごめんゼン・・・その日はちょっと軽子と遊ぶから・・・。」




リア充爆発しろ!!!!




「・・・てっちゃん、軽子ちゃんの事好きでしょ・・・。」


「そ、そんなんじゃねーし!逆に魔法は好きな奴とかいねーのかよ!?」


「・・・いますよ。」


「え。」




急な告白に俺たち3人は固まった・・・。

え、え・・・魔法まふらくん・・・?


か、顔が赤いぞ・・・!?




「・・・クリスマス、お泊りデートです・・・。」




・・・そ、それは・・・。

魔法くんが魔法さんになるってこと?

そうなの?そうなのか!?


小6だぞ俺ら!?そんな!!


・・・俺も焦ったほうがいいのかな・・・。



「・・・は、はは・・・じゃあ、クリスマスは、知烏と二人かぁ・・・。」


「あ・・・ごめん、ゼンちゃん・・・ぼくも、勇葉兄ちゃんとカイ兄ちゃんが仲直りしたから・・・。」


「・・・お、おう・・・そうか・・・。」




てっちゃんは少し元気が出たみたいだけど・・・。

おれはしょんぼりして帰った・・・。



「お、おかえりゼン!今年はサンタさんに何お願いするんだー?」


「・・・父ちゃんと一緒に過ごせればいいや・・・。」


「・・・!?な!?なな!?・・・そ、そそそ・・・そうだな!でも、ほら・・・サンタさん何かに頼まなくってもパパはゼンと一緒だぞ!」



寂しい気持ちをぶつけるように思いっきり甘えてやったら

親バカなバカ親はとんでもなくデレデレしていた


・・・まぁー・・・たまにはこういうのも悪くないかな・・・。


とか、思いながら。



今日はクタクタになったから、親父に甘えたまま、眠りについた。

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