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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
死の先が見える少年
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極悪の結末


「泪の葬式・・・明日だって。」


「・・・そう、残念だったね。」



・・・今日も勇葉君は僕のところに来て

身の回りの話を、黙々とする。


ショックだったのだろう。


今日は目も合わせてくれない。

だけど・・・計画通りだった。


もし黒鳥 泪が、自殺を図らなければ

鬼雷組の者に殺させる予定だったが。


・・・それも、必要なかったな。



「・・・泪が死んだとき・・・カイが、いたんだ・・・死神の格好で。」


「・・・へぇ・・・ほんとに死神っているんだね。」


「・・・ごめんねって・・・言って、多分、あいつ・・・あそこで泣いてたんだ。」



・・・ん?

勇葉の言ってる事がなんだかおかしい


まるであの溝鼠死神が視えるみたいじゃないか。

そんなばかな、黒鳥 泪じゃあるまいし。



「カイも友達だったんだ、あんなに目腫らしちゃって・・・。」



あ、視えてるなこれ。

確実に視えてる。


どうなってんのこれ・・・あとで黒死に問い詰めなきゃ・・・。

その前に情報収集だ。



「・・・あの・・・君、死神が見えるようになったのかい?」


「っていうか・・・なんか、霊が見えるように、なっちゃって・・・。」


「はぁ!?」


「ねーちゃん、やたら俺の周りでいるし、その、俺にだって色々事情があるから勘弁して欲しいぜ。」


「・・・ま、まぁそりゃあ中学生男子にはキツイよね・・・?」



そう言うと顔を真っ赤にする勇葉くん

いや、可愛らしいケド・・・え?霊視能力って感染するの?


嘘でしょう?そんなことってあるのか?


・・・いや待てよ、そもそもボクが霊視能力を持っていた時点で

何かがおかしかったんだよ・・・。

いくらなんでも調査が必要だ。



「はぁ・・・やっとゆっくり出来ると思ったのに・・・。」


「黒雷さん、また忙しいのか・・・?」


「たった今忙しくなったの・・・。」



作戦は上手くいったが、後始末だってちゃんとしなければならない

日本人の性だろう・・・こういう性格だからあちこちから仕事を押し付けられてる気もするが。


お、ホットミルカーだ!ミルクを持って来てくれたようだ・・・。

そうだな、とりあえず一服だ。



「ホットミルクでもどうだ?」


「お、サンキューな!ソラ!」


「ありがと・・・。」



初めはホットミルクばかり10年も20年も出てきて苦痛だったが

200年超えた辺りから逆に落ち着くようになってきた。



「仕事、一段落したのか?黒雷。」


「・・・ん、まぁね。心配事はなくなったよ。」


「聞いて喜べ!こっちも一つ片付いたぞ!黒歌が見つかったんだ!」


「えぇ!マジで?すごいね君・・・。」


「なんせこの世界にいたからなー。ほら、公園前の団子屋あるだろう?あそこに入り浸ってる。」



成程、公園前の団子屋さんか・・・。

あそこ美味しいもんな、この間行ったとき知烏くんいて気まずかったから

できるだけ行きたくはなかったけど仕方あるまい。



「ああ、その団子屋って、桜組が運営してるってとこだろ?泪や知烏と一緒によく行ってたわ。」


「そうそう、そうか、黒鳥財閥んところの坊主と仲良かったもんなお前。」


「ソラ、明日の葬式・・・お前も来てやってくれ・・・って・・・どうしたの?黒雷さん?」


「ホットミルクを吹き出すなんて、もったいないにも程があるぞ黒雷!!」




・・・さ、桜組ぃ・・・!?


桜組っていま鬼雷組うちと抗争寸前の桜組じゃないか!

黒鳥と繋がってるのは知ってたけど・・・!


黒歌が関わってるとなると話が変わるぞ・・・!


5年前部下が勝手に抗争起こして

それがこじれにこじれて現在に至るわけなのだが


・・・黒歌が行方不明になったのは確か5年前・・・。


しかも桜組の関係する団子屋で入り浸ってなんて

何かあったらこっちがたまったもんじゃない。



「ミルカー、黒命にここに来るよう連絡しといて・・・。」


「・・・ん、了解!」


「あ・・・お客さんくるのか?俺、帰ったほうがいいかな。」


「明日は葬式なんだろう?帰って準備をしたほうがいいよ。」



とりあえず勇葉くんを見送って、さて・・・。

黒命が来る前に黒死の方に連絡を・・・!



「こっくらっいさぁーん!こんばんわぁー!」


「・・・みこと君、か・・・ごめんね、今日は忙しいんだ。」


「えぇー!ひどいや!自分から呼んどいて!」


「っえ!呼んでたっけ?ごめんごめん・・・すっかり忘れてたよ、今度なんかお詫びするよ。」



し、しまったー!

近所に住んでるっていう命くんっ・・・今日呼んでいたのか!

全然覚えてないし!悪いことしたなぁ。


お詫びは・・・そうだな、遊園地とか連れて行ってあげよう・・・それがいいな。



「ほえ?忘れてたって・・・さっきソラさんから連絡あったんだけど?」


「え?ミルカー?」


「黒雷さんが呼んでるーって・・・あ、もしかして黒歌見つかったとか?」


「・・・?な、何で命くんが黒歌の事知ってるの・・・?」


「え、だって僕が君にお願いしたんじゃないか、それも忘れたの?」



ちょっと待って

落ち着こう、いったん落ち着こう。


もしかして、だけど・・・命くんって・・・。



「・・・君、黒命かい?」


「え、そうだけど・・・もしかして気づいてなかったの!?」


「う、わぁー・・・ショックだなぁ・・・僕、命くんって純粋無垢な少年のイメージあったのにぃ・・・。」


「ちょっと、それどう言う意味?黒雷さん?」



そう言って、いつものように僕の膝に座る命くん・・・

もとい黒命・・・。なんだよ・・・可愛い子だなって思ってたのに。


完全にハメられた感じだ・・・。



「その、膝の上でもぞもぞするの可愛いなって思ってたのに・・・君だって知ったら下心が見えてきたよ。」


「えへへ、可愛いし、興奮するでしょ?」


「しないよ・・・妙に股間に当たるなとは思ったケド・・・。」


「っていうかー・・・なんで気づかないのさ逆に!声とかさー背格好でわからない?」


「・・・君いつも顔隠してるし・・・マントで体格も見えないよ。」



そっかー、なんていう黒命

しまったなぁー・・・普通に近所の子供だと思って接してた

僕がなんかいい人みたいに思われてしまう!


極悪人なんだぞ僕は!



「・・・そもそも、この世界に黒歌がいるだろうから君に連絡したんだから・・・こっちにいることくらいは予想付いたと思うんだけど・・・。」


「・・・確かに・・・。」


「名前もそのまんまなのに・・・。」


「・・・ああもう!僕が悪かったよ・・・!」



黒歌の話をしてさっさと帰って貰おう・・・。

恥ずかしくて死にそうだけど、僕は不死なんだよな・・・。


死ななくったって恥ずかしいものは恥ずかい。

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