Re.セカンドゲーム
俺の名前は日野 焔
俺は年下の幼馴染に恋をしてしまった。
それがきかっけで何故か・・・ヤクザのボスと対面することになってしまった。
どうしてこんなことに・・・。
始まりは親友が背中を押してくれた、あの時だった
「ちゃんと、伝えたほうがいいんじゃない?」
「龍也に言われたってなぁ・・・。」
「俺はぁ、明日から本気出すからぁー。」
神月 達也
俺と双璧を成す不良のトップで
『噛み付き 龍也』の異名を持つ・・・。
こんな奴とつるんでる俺も所謂不良
そしてその幼馴染は真面目な下級生なのだ。
「俺とアイツじゃ・・・釣り合わねぇよなぁ。」
「素直じゃないなー焔・・・ちゃんと気持ちが伝わるって信じたら?そうすれば素直になれるんじゃないかなー。」
「・・・伝わるかな。」
「結果は知らねぇケド、お前なら伝えられるんじゃなねぇの。」
・・・そんな感じで、俺は幼馴染の魔法 陣に
告白をしたわけで・・・。
成功してすぐに、陣が死にかけたり
天使様が舞い降りてなんか助かったり
色々乗り越えた訳だけれども・・・。
まさか陣の父親がヤクザだなんて知らなかった!!
しかもボスが登場って!俺ピンチじゃん!!
「・・・焔さん、入りましょう。」
「・・・陣・・・。」
陣は俺の手をそっと握ってくれた。
俺もその手を握り返した。
「・・・あれ、焔くんじゃない。」
「黒雷さん!?」
「し、知り合いだったんですか!?」
「ああ、うん・・・焔君はいい子だよ・・・。」
「いやぁ・・・いい子でも息子に彼氏ってな、ビシッと言ってやってくださいよ!」
黒雷さんには昔からお世話になっていた
まさか、ヤクザのボスをやっていたなんて・・・。
いや、呆けてる場合じゃない・・・!
ちゃんと言えば伝わるって!信じるんだ!
「・・・焔くん、あのね・・・。」
「わかってます!俺は不良だし、陣みたいな真面目な奴とは釣り合わないかもしれません!でも!」
「そこじゃないから、まず男同士なのが・・・。」
「それでも愛してるんです!!」
黒雷さんは少し難しい顔をして
俺にこう言った
「・・・君、昔いじめしてたよね?」
「・・・黒鳥には・・・申し訳ない事したと思ってます・・・。」
「いつあんな風に、陣くんが虐げられるかと思うと不安だな。」
「・・・でも!おれ!改心したんです!原に止められて!神月と話し合って!それで!おれも真面目に勉強して!真面目に大人しく暮らすって!」
「君にそんな事、できるの?」
「陣のためなら!なんだってするって決めたんです!」
黒雷さんは陣のお父さんの方を見て
いつもの呆れたみたいな笑顔でこういった。
「・・・だってさ?剣くん?」
「・・・はぁ・・・黒雷さんのその顔、ずるいっすよ・・・。」
「ずるくないよ。だって、こんなの仕方ないじゃない?」
「・・・ッスよね・・・。お前、陣泣かしたら首斬るからな。」
え・・・それって・・・!
「・・・!ありがとうございます!」
「ふふ・・・さらし首にならないようにね、焔君。」
やった!やったぞ・・・!
お父様に認めてもらった・・・!
これも、神月のおかげだな・・・。
っへへ、いい友達を持ったぜ・・・!
そんな感じで無事今日は生きて解散することができたのであった・・・。
・・・昔、僕の事をいじめていた日野くんとすれ違った・・・。
なんだろう、すごくご機嫌だった。
なんか気持ち悪いなぁ・・・。
「・・・黒命は陣君を蘇らせたか・・・と、なると・・・。」
・・・あれ?
あの人は・・・。
この間遊園地で助けてくれた・・・。
「あのぉ、この間はありがとうございます。」
「・・・あぁ・・・泪くん、だっけ?カイくんから話は聞いてるよ。」
「えっと、貴方も死神さん?」
「・・・僕は黒雷、死神ではないけど、あの子の味方だよ。」
・・・カイが言ってた、死神サポートみたいな人かなぁ?
やっぱ本当にそういう人っているんだな。
どう見ても普通の人だし・・・カイが間違えるのもわかるなぁ。
それにしても・・・。
「黒雷さんの眼・・・なんていうか、友達にそっくりです。」
「・・・あの時一緒にいた、勇葉くんだね。」
「え!・・・あ、はい。」
「・・・カイくんから、聞いてるよ。」
勇葉の名前を言われてドキっとした
なんだかとっても、慣れ親しんだ気配を感じたんだ。
「・・・黒雷さんは、なんで死神のサポートをしてるんですか?」
「死神のサポート?・・・そうだな、君と同じ考えだから、かな?」
「・・・どういうことですか・・・?」
黒雷さんは、そっと耳元で
僕にこう囁いた。
「・・・僕ね・・・未来からきたんだ。」
「・・・未来、から・・・?」
「ああ・・・なんせ、死神の方でミスがあってね。」
「ミス?」
「命を一つ増やしすぎたから、一つ亡くさなきゃいけないんだ。」
ミス、かぁ・・・。
まぁ死神だって仕事でやってるんだからミスくらいするだろうけど。
そんな理由で死ぬ時もあるんだなぁ・・・。
「・・・その命なんだけど・・・その、勇葉くんになると思う。」
「・・・っえ!な、なんで勇葉が!?」
「別に、理由なんてないさ・・・ただ、誰かが、三日後の、午後三時三十分に死ななきゃ行けないからね。」
そんな・・・勇葉が死ぬなんて・・・嫌だ・・・。
だけど、未来から来たって言うくらいだから、正しい情報なんだろうな・・・。
「変わりに誰かが死にでもしない限り・・・彼が死なないといけない。」
「・・・!!誰かが変わりに死ねば、勇葉は生きられるんですか!?」
「・・・まぁ、誰かが死ねばだけどね?」
「あの・・・!それって・・・僕に話していい、話だったんですか・・・?」
そう聞くと、黒雷さんは
呆れたみたいに笑いながら
振り返ってそのまま歩いて行った・・・。
「僕は自分が親友を殺す所なんて、もう見たくはないからね。」
そう、言い残して・・・。




