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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
死の先が見える少年
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共闘する二人

毎日毎日、人の死ばかりを見てきて

死というものが嫌になっていた


それも、死という現象は僕自身で

僕は僕自身が大嫌いで


だけど、そんな僕にも

僕の事を好きだと言ってくれる

友達ができた。




「カイ!早く早く!」


「カイ兄ちゃんバス遅れちゃうー!」



黒鳥 泪、知烏・・・兄弟揃って僕を慕ってくれている

とくに泪は、僕を死神と知って、だ・・・。



「今日はどこに行くの?泪?」


「今日は遊園地だよ!勇葉おはも一緒!」


「ああ、この間話してた原 勇葉くん?」


「そ!勇葉もカイに会いたいって言ってたし。」




・・・神様、ごめんなさい。

僕は今、幸せです。


死そのものだなんて罪深い僕が

幸せなんて許されることじゃ無いのはわかってます。


だけど・・・許してくれなんて言いません。

少しでもこの時が続きますように。




「勇葉、まったー?」


「ううん、今来たとこだよ泪。」


「勇葉兄ちゃん!こんにちわ!」


「おう!知烏!今日も元気だな!」




こ、この子が勇葉くんか・・・。

泪曰く、僕が死神だってことは言ってあるらしい

だ、大丈夫かな・・・。



「君が、夏目カイくんか!こんにちわ!カイくん!オレ、原 勇葉!」


「こ、こんにちわ!勇葉くん!」


「・・・へへ、勇葉でいいよ。」



そう言いながら勇葉君は、頭をくしゃくしゃと撫でてくれた

・・・う、嬉しい・・・。




その後勇葉は遊園地でソフトクリームをおごってくれた



「・・・えへへ!勇葉大好き!」


「餌付けはずるいよ?勇葉?」


「そ、そんなつもりは・・・。」


「えへへ!僕も勇葉お兄ちゃん大好き!」


「・・・知烏の分は僕が出したのに!」



4人でワイワイ言いながら

アトラクションを楽しんだ


ジェットコースターで勇葉が涙目になってたり

コーヒーカップを知烏が高速回転させたり

お化け屋敷で泪がリアルお化けの話をして盛り上がったり・・・。


楽しい


本当に楽しい


こんな時がずっと続けばいいのに


・・・僕のそんな願いは

思ったより早く崩れ去った。



「あ!くまちゃんが風船くばってる!」


「おい!知烏!走ると危ないぞ!」



ぬいぐるみのくまから

異様な気配を感じたのだ



「二人共離れて!!」



くまのぬいぐるみから

ほつれた糸、綿・・・ハサミ

裁縫針何かが出てきた。



「黒の騎士団員ダァ・・・!」


「・・・っ!!」



ダメだ・・・!

このままじゃ二人が!


だけどこんな所で戦ったら僕は・・・。

皆から、怯えられたりするんじゃないだろうか・・・。


それでも、この子達は守らなきゃ・・・!

そう思っていたその時

なんだかとっても聞き覚えのある声が聞こえたんだ。



「『雷妬らいと!!』」


「ぐあっ?!」


「・・・全く・・・これ以上仕事を増やさないでくれない?」



それは・・・いつもいつも僕に噛み付いて

嫌なことばかり僕に言ってくる

とってもとっても仲の悪い・・・アイツ。



「黒雷?!」


「その子達を連れてさっさと逃げろ蛆虫死神!」


「だっ誰が蛆虫だ!」



・・・助けに来てくれたの・・・?

このまま・・・黒雷に任せれば


僕は怯えられたりしなくて済む。



「早く逃げよう!カイ!」



泪に手をひかれて皆と走る・・・。

・・・これなら・・・。


僕は・・・。



「シザーアタック!」


「うわあぁ!」



・・・負けてるじゃないかあぁ!

格好付けて出てくるんなら!

出てくるんならさぁ!



「・・・先に逃げてて。」



ああ!


もう!


うまくいきそうだったのにぃ!

なんで引き返すんだよ!僕!



「ふっ・・・あーはっは!黒死様!参上!!」



高笑いする声がすこし震えた



「・・・脳みそ湧いてんの!?何のために僕がコイツと・・・!」



・・・それって

僕のため?だよね?


黒雷はボロボロになっていた

相手化物だし

黒雷、弱いのに


勝てっこないのに


それなのに



「黒雷一人じゃどーせ!無残に負けちゃうと思ってさ!っていうか負けそうじゃん!」


「うっさいな・・・今から大逆転するところだったんだよ。」


「しょーがないから手伝ってやるよって事!」


「・・・しょーがないから手伝わせてあげるよ。」



そういえば、黒雷と一緒に戦うのって

初めてだな



「グケケ!こんな狭い世界で『デス』の力は使えまい黒死!!」


「君の足場の『摩擦』殺す。」


「ゲェ!?た、たてない!」



・・・これなら君でも勝てるでしょ・・・黒雷・・・。

いいところ持って行かせて上げるんだから


ちゃんともってってよね・・・。



「・・・ふ・・・良くも色々やってくれたね粗大ゴミくん・・・?」


「きゅ、急に強気!」



ククク、と悪そうな笑い方をする黒雷

さっきまでボコボコだったのに・・・。



「『怒雷どらい!!』」


「ギャアアアアアァァ!!」



・・・変な化物は倒せた・・・。

でも、周りに人が集まって来てる・・・。



「何かしら・・・。」


「なんかグロくね?」



そりゃそうだ、こんな能力者も化物も何もいない平凡な世界で

化物とと戦ってぶっ潰した・・・。

もう・・・ここにはいられないな・・・。



「ハイ!カットォー!」


「おうおう!お疲れっスー!」


「撮影モードを終了して通常モードに移行します。通常モードをロードしています・・・now loading・・・」



・・・黒雷の愉快な仲間たちが・・・。

撮影セット?みたいなのをもってこっちに

寄ってきた・・・?

え?なにこれ?なんの茶番?



「撮影みたいね・・・。」


「なんかグロくね?」



・・・茶番でも・・・

なんとかその場は誤魔化せたみたいだ・・・。









「・・・全く、君の書類仕事をやる羽目になったから・・・文句でも言ってやろうと思ったら・・・。」


「・・・何えらそーにいっちゃってんのさ!負けそうだったくせに。」


「うるさいな蠅死神、僕が仕込みをしてなかったら大騒ぎだよ?」


「ちょっと!虫から抜け出せないの?!せめて哺乳類にしてよ!」


「・・・ドブネズミ。」


「え、あ・・・ありが・・・たくはないからね?」



ち、騙されなかったか

なんて言う黒雷


なんでも嫌い嫌いっていつも言うけど


子供嫌いの癖に孤児院してたり

僕のことも、助けてくれたり


変な奴・・・。



「・・・さっきの化物の出処はボクが調べとくね、黒雷。」


「君が自ら働くなんて気持ち悪い・・・。」



そういうと、僕の頭をぽんぽんと叩いて

黒雷歩いて去って行った・・・。

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