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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
死の先が見える少年
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死神の親友

今日は土曜日なので

この間友達になった死神のカイを


僕の家に招待することにした。



「うっわぁ・・・泪の家ってもしかしてお金もち・・・?」


「らしいよ?黒鳥財閥っていうの、してるらしいけど。」


「財閥って・・・どうりでおうち広いわけだねぇ。」



そんなに言うほど広いかなぁ?

うちの学校の方が広いと思うんだけど・・・。


そんなことを考えながら

パパが趣味で作っている庭を眺めながら

縁側を歩いていく。



「この先にある階段を登ったら僕の部屋だから。」


「え・・・あ、うん!」



僕の部屋に着くとカイは不思議そうな目をして

部屋を見渡していた。


なんだろう?普通の部屋だと思うんだけど・・・。



「普通の部屋だ!!」


「普通なのになんでそんな驚くの・・・?」


「い、いやぁまさかここに来て普通の子ども部屋みたいなのに巡り会えるとは思わなかったから。」


「あー・・・弟は和室だよ、あの子そういうの好きでね。」


「弟くんいるんだ・・・。」



死神の友達っていっても

今日は普通の人の姿だし


使用人も挨拶してたから誰にでも視えるんだろう

なんだか不思議だなぁ。



「ねぇねぇ、カイってさぁ、人から見えなくなったり、見えたりするよね?」


「ん?そーだね・・・あれは死神のローブのおかげなのさ!」


「あの黒いローブ?」


「そそ!本当は霊感ある人間にも見えなくなるはずなんだけど・・・君は特例っぽいねぇ・・・。」



霊感かぁー・・・。

そもそも生まれつき視える僕にとっては

霊感あるとかないとか、そういうのはよくわからないわけだ。


周りの人も同じなのだろうし、理解してもらう事自体

一度だって期待したことは無い。



「・・・ただね、泪?『もうすぐ死ぬ人間』には・・・僕らが視えるんだよ・・・!」


「ふぅん。」


「・・・。」


「・・・?」



なんだろうこの間は・・・。

話の続きが聞きたくて静かに待っていたら

急にカイは黙ってしまった。



「そこは、さぁ、泪?『ええっ!じゃあ僕もうすぐ死んじゃうの?!』とかそういうリアクションをですね・・・。」


「あ、リアクション待ちだったのか!ごめん!」


「いやぁ、いいんだけどー・・・話きいてたぁ?君、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだよ?」


「あー、うん。まぁ死ぬときは死ぬんじゃないかなぁ。」


「・・・君さ、死が怖くないのかい?」



それって死神が聞く台詞だろうか?

もしそうならわざわざ友達になんかならないと思うけどなぁ・・・。



「死ぬのなんか、遅いか早いかだろ?命を持って生まれた時点で逃れようがないじゃないか。」


「そ、そうなんだけどぉー・・・。」


「死んだ人も見えちゃうから、なんだかなぁって・・・お盆に帰ってくる人たちからも色々聞くし・・・。」


「生物としてそれはどーなの?・・・まぁ、きみのは特例だよ。死亡リストにものってないし。」



なんだ、のってないのか

それなら勇葉に別れの挨拶とかはしなくて済みそうだなー。


そんなことを話していたら

弟が部屋に入ってきた。




「兄ちゃぁん・・・あれ?迷子の子がいたの?」


「む!失礼だぞ弟くん!僕は君たちよりずっと・・・!いや、えっと!泪と同い年くらいなんだぞ!君よりは年上!」


「ああ、知烏ちう、この子は友達の夏目カイくんだよ・・・。えっと、カイ、さっき話してた、弟。」



こそっとカイが耳打ちしてくる


(え、ちょっと・・・夏目ってなに?)

(苗字、あったほうが誤魔化しききそうだから・・・いいじゃん夏なんだし夏目で。)


多少腑に落ちない点はあったようだけど・・・。



「ほぇー、じゃあ、カイ兄ちゃんなんだね!えっと!知烏です!よろしく!」


「カイ兄ちゃんって・・・!わ、悪い気はしないじゃないか・・・。」



知烏の一言ですぐご機嫌になった。


死神だから僕らよりは何百年も年上なイメージはあるけど

見た目は子供だもんな、カイ。

兄ちゃんなんか呼ばれたことなさそう・・・。


なんだかとっても嬉しそうだ。



「・・・で?なんか用なの?知烏?」


「ん、とね。桜組と、鬼雷組が抗争寸前だって、パパが。」


「ええー!大変じゃん!また抗争になったら今度こそヤバイって言ってなかったっけ!」


「覚えてない!」


「知烏、記憶力弱いもんねー・・・。」



なんてことだ、桜組と鬼雷組・・・この辺を締めてるヤクザグループで

前に抗争があったらしいんだけど。


今度抗争があったら決着まで止まりそうにないらしいのである。



「えっとー・・・どういう話なの?泪?」


「え?あ、気にしなくていいよ、カイ。ただのヤクザの話だから。」


「や、ヤクザー?!」


「ヤクザって言っても桜組は近所じゃ悪いイメージも何も無いよ!いい人達ばっかだし、揉め事は黒鳥財閥がもみ消してるから。」


「な、なるほど・・・最後のさえ聞かなかった事にすれば別に怖がることもないのかも。」


「でしょ?・・・っていうか死神きみが言うのかい?それ?」



カイも本当によくわかんないなー・・・。

でもなんだか、可愛くって、それでいいかなって思ってしまう。


友達ってそういうもんだよね。



「ねぇねぇ!カイ兄ちゃん!明日もお休みだしさぁ、お泊りしてってよぉ。」


「え!ど、どうしよう?泪?」


「着替えと布団なら用意できるし泊まってったら?」


「んー・・・じゃ、そうしよっかな!」


「やったぁ!じゃあ!カイ兄ちゃんも一緒にお風呂入ろうね!」


「・・・も?って?」


「うち大浴場だから、僕ら兄弟でいつも一緒に入ってるんだよね。あ、よかったらサウナとかもあるから・・・。」


「自宅に大浴場・・・だと・・・。」







その後カイと知烏と一緒に、ゲームしたり

お風呂に入ったりご飯食べたりして一日を過ごした。


だけどなんだか・・・弟が、一人増えたみたいだなぁ

カイって子供っぽいんだもん。


なんて、カイにいったら怒るんだろうな。

・・・そういえば願い事考えてなかったなー。


何がいいだろうか、また会う時までに考えとけばいっか。

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