Re.願いを叶えた少年
今日は勇葉くんと焔くんが、焔君の恋人をつれて来てくれるらしい
わざわざ僕に報告に来なくっても・・・と思うのだが。
あれから、よくお世話してる近所のお兄さんとして定着してしまったからな・・・。
仕方ないといえば仕方ないか・・・。
「黒雷さんっ!遊びにきたよー!」
「・・・命くん、どうかしたの?」
・・・なんというか、あれからこの近所の子供の面倒も時々見ることがあって
うちにはなんだか・・・よく子供が来るのだ・・・。
僕は子供は嫌いなんだけど・・・教員生活のせいもあってか
やたら子供になつかれてしまう・・・。
「遊びに来ただけ、今日勇葉おにーさんと、焔おにーさんも来るんでしょ?」
「そうだけど・・・今日は大事なお話だそうだから、また今度おいで。」
「おっ命くんじゃん!」
「よぉ命・・・今日は黒雷さんと、俺の大事な人の話があるから・・・今度遊ぼう?な?」
「んー・・・焔おにーさんがそういうなら、そうするよ・・・。」
・・・こうして、焔くん、勇葉くんと・・・僕があまり見たことがない少年をひきつれ
僕は自分の部屋へと向かった・・・。
「えーっと・・・そっちの子は、焔くんのお友達かな?」
「いや・・・!コイツが、付き合うことになった魔法 陣って奴なんだ!」
「・・・え・・・ええ!?その子!?」
「黒雷さんがびっくりするのも無理もねぇ・・・!俺はヤンキー・・・陣は真面目な奴だ・・・俺達が釣り合うなんておれも思ってねぇ。」
「そこじゃないよ!?どういうこと?!」
まって!まって焔くん・・・!
君っていじめっ子で、ヤンキーくんだよね?
何を真面目な顔で・・・え?
君って男の子だったよね?
そしてその子は男の子だよね?あれ?なんなのこれ?
僕がおかしいのか?嘘、なにそれ?
「ああ、陣は確かに1つ下の学年なんだけど俺の幼馴染で・・・。確かにもうすぐ中学だし一緒に学校にはいけなくなるけど。」
「ちっがうよ!え?!勇葉くんはなんもつっこまなかったの!?」
「うん、おれコイツが男好きなの知ってたし・・・。」
「り、理解ある友達をもってよかったね・・・焔くん・・・。」
「それで、黒雷さんに相談なんだけどっ!」
「もっと早い段階で相談欲しかったな!」
「おれ!中学デビューしようと思うんだ!!」
・・・ん?えっと・・・。
僕がしってる中学デビューってのは・・・。
小学校の時地味だった子が・・・中学からやんちゃはじめるとか、そんなイメージなんだけど・・・。
焔君なんか不良中の不良くんじゃないか・・・。
「焔さん・・・僕がヤンキーと付き合ってるなんて知られたら、皆に怖がられちゃうからって・・・中学からは真面目にしてくれるって・・・。」
「そういう事だからっ・・・!ほら!おれら今の冬休みあけたら中学生じゃん?だから、どうすればいいかなって・・・!」
「ええっと・・・そ、そうだなぁ・・・まずそのツンツンで盛り盛りの髪何とかしたら・・・?」
ああもう、自分が話したいことばかりどんどん話してくる・・・
いや、詳しい話なんか聞きたくもないんだけど・・・。
焔君が同性愛?ええー危なかった・・・勇葉が相手でなくて本当によかった・・・。
パニクり過ぎて逆に普通のアドバイスをしてしまったじゃないか・・・。
まぁ、焔くんがどうしようとボクとしては構わないけどね・・・。
「俺は、眼鏡とかいいと思うぞ焔!」
「ああ、いいね眼鏡・・・つけなよ焔くん。」
「そ、そうか・・・眼鏡、探して・・・髪もペッタンコにしておこう・・・。」
「焔さんっ・・・僕のためにっ・・・!」
・・・なんかもう、焔くんで遊んでるんじゃないかっていうくらい
真面目そうな風貌にされていく焔くん・・・。
勇葉も悪ノリがすぎるような気もしなくもないけど・・・。
「昔はいじめとかもしてたけど・・・これからは心を入れ替えて!頑張って優等生の頭になるぜ!」
「焔!優等生は頭とかないから!」
・・・本人たちがたのしそうだし・・・べつにいいか・・・。
「・・・そっか・・・日野くん・・・心を入れ替えて、真面目になるんだ。」
「だって、言ってたよ?」
「・・・今更そんなことしたって・・・もう遅いのにね。」
「ふふ・・・そうだね。」
最近ボクには友達ができた
死神の少年で・・・名前はカイっていうらしい。
「僕のこと、覚えてるかな・・・日野くん・・・。」
ある日ぼくが
自殺しようとしていたのを止めてくれた死神さん
その死神さんは・・・僕が死なない代わりに
一つだけ願いを叶えてくれたんだ。
「さぁね・・・人間って残酷な生き物だから・・・。」
「そうだね・・・僕なんか・・・ムシケラみたいだった。」
「大丈夫さ、泪・・・君の願いは叶ったんだよ?」
そう言って、カイは僕を抱きしめてくれた
僕・・・中学に入ったら
どうしてもやりたいことがあって
それで・・・死ぬのはやめたんだ・・・。
「・・・そうだねカイ・・・今度は、ムシケラは日野くんの方だもの・・・。ふふ・・・あははははははは!!!」
笑いがこみ上げた
止まらなかった
僕はいじめにあって・・・・!
学校からも家族からも
誰からも存在を否定されるようなった・・・。
あの、日野 焔のせいで・・・・!!!
そんな奴に・・・復讐ができるんだから・・・!!!
「くく・・・待ってて日野くん・・・!!また!!君に会いにくからっ・・・!!!アッハハハハハハ!!!」




