勇者達の強化合宿
「・・・ええー・・・太陽が『人参が嫌いなので出さないでください。』・・・神月くんが『夜は豆電球をつけてないと寝られません』
大変院くんは『おねしょが治らない』・・・この子は夜中に起こしに行くか・・・。はぁ、皆注文が多いな。」
「黒雷、誰か来るのか?」
「ああ・・・生徒が4人泊まるからね。」
「何っ!ホットミルクを用意しておかねば!」
・・・ウェルカムドリンクはホットミルカーにまかせるとして・・・
あとの二人は・・・。
「ショコラ、狼男はこの世界にいないから気をつけてね。」
「おうおう!まかせとけ!まるいつき!まだとおい!」
「・・・クロネコくんは、猫でいてね。」
「・・・ん。」
大丈夫かなぁ、太陽のは無視するとして
皆各々大変なんだよなぁ・・・
特に大変院くんには要注意だな。
「・・・しかし、一番問題なのは司か・・・まぁ、騎士団が何とかするだろう。」
・・・白星 司は、黒歌が人格を切り離してしまった『ダイヤモンド=スター=クリスタ』の転生した姿のようで
まぁ早い話、あの時の王子の『選ばれた方』の生まれ変わりだそうだ
そのため、黒死に封印された堕天使、『スパイク』が鏡の中からつきまとっているらしい
黒死によると、封印されてしまってもそこまで動けるケースは珍しいらしいが・・・。
「・・・これも運命が望んだ事なんだろう。」
黒歌くんはまだ、彼等のことを引きずっているのだろう
そうでなければこんな結果にはならないはずだ
・・・彼自身が自分でどうしたいのかイマイチ解ってないんだろうな。
「気持ちは分からなくもないけどね・・・。」
「黒雷先生何一人でブツブツいってんの?」
「太陽、人の家に急に入ってくるものじゃないよ?チャイムって知ってる?」
「見つけた!と思って・・・。」
僕はツチノコか!
・・・とはつっこまないけど・・・他の3人もどうやら外にいるようだ。
「よう!おまえら!ホットミルクでもどうだ!」
「わぁ!いいんですか!?」
「大変だ!うまいぞこれ!」
「ありがたく頂いておこう。」
・・・さすがホットミルカー、素早い。
太陽がミルクをもらいそこねて少し残念そうなので
今日は人参はメニューに入れないでやろう・・・。
「よく来たね君達・・・。」
「大変だ!猫がいるぞ!」
「黒雷先生触ってもいいだろうか・・・。」
「おうおう!なんだこいつら!?」
「ここ、子供が多いんですね黒雷先生。」
「・・・えっと・・・孤児院みたいなものでね。」
ああもう五月蝿い、子供が集まるとなんでこううるさいんだ
・・・とりあえず体力を奪って
おとなしくさせてしまおう・・・。
「クロネコくんも警戒してるだろ!とりあえず君達ランニング3キロ!ショコラ!先導して!」
「おう!おれについてこい!」
「「「「・・・え、ええー!!」」」」
「強化合宿だからね!走って走って!」
・・・ふふ!これで帰ってきたらおとなしくなってるだろう
子供は元気があり余りすぎなんだよね
こうやって走らせてぜぇぜぇいってる子供は嫌いじゃない。
「・・・黒雷、誰か来る。」
猫の姿のままのクロネコ君が報告する
黒猫が喋って教えてくれるって
・・・なんかかっこいいよね。
「・・・黒炎どうしたのその格好・・・。」
真っ青なフードつきのローブで・・・フードをかぶりこんで
顔すら見えない・・・。
ああそうか、犬耳と尻尾を隠してるのか
なんていうか・・・人選ミス感半端ないな
「・・・かわいいネコだな、黒雷。」
・・・クロネコ君には自分が黒炎になった事は隠したいらしい
それでそんなに深くフードをかぶってるのか・・・。
「言っとくけど・・・これは人質だからね。」
「・・・。」
「例の堕天使は、鏡の中にいるらしい。」
「・・・探しとくよ。」
そういうと黒炎はスパイクを探しに行った。
アイツ元気馬鹿の癖に若干病んでて扱いに困るんだよなぁ・・・。
「おうおうおう!こくらいー!ただいまー!」
「はっ・・・はっ・・・ショコラくん、はやすぎ・・・。」
「ランニングは大変だぁ・・・、」
もう帰ってきたのか・・・
クタクタになったところにご褒美でもあげるかな
所謂、飴と鞭というやつだ。
「・・・おつかれ皆。」
「うひぃー・・・黒雷先生もーたてないよー。」
「ま・・・全く情けないなサラマンド・・・こ・・・これしきの・・・ことで・・・。」
満身創痍じゃないか神月くん・・・。
ここで僕は家の中からとっておきを
出してくる・・・ふふ、驚くがいい生徒ども。
「お疲れ様です皆さん、冷たいお茶をお持ちしますね。『接待モード』に移行します now loading・・・」
「・・・け、健太郎?!」
「直してみたよ。」
「流石だぜ黒雷先生!!」
「健太郎くんか・・・故障のせいでろくに話せなかったな、改めてあえてよかった、リヴァイオの神月だ。」
「あの時は大変だったよなー。」
「その節は申し訳ございません、戦闘モードもロックすることで復元しました。健太郎です。宜しくお願いいたします。神月サン、大変院さん。」
ふふ・・・皆大喜びだ・・・。
そう、この短期間で健太郎を復元しておいたのだ。
こうやってモチベーションをあげる事で効率をよくする作戦である。
健太郎の武装については
故障した原因がわかり次第
追加していこうと思っている。
「本当に良かった!健太郎!!」
「健太郎君!!本当にありがとうございます黒雷先生!!」
・・・こういうのも、たまには悪くない
だけど今日は強化合宿と言う名目だからね
夜の消灯時間までたっぷり頑張って貰おうか・・・。
「・・・久しぶりじゃないか、ノライヌくん?」
「やっと見つけたぞ堕天使野郎。」
ったく・・・何で何度もこんな奴と戦わなきゃいけねーんだよ。
そもそもコイツさえいなけりゃ、俺があの世界の破壊者何かに
なることなんか・・・あー!くそ!
イライラしてきた!!
「おおー・・・相変わらず凄い炎だな・・・。」
「うっせえ!てめぇなんかさっさと焼き払ってやる!!」
「隠れんぼも終わっちゃったし・・・仕方ないかなー。」
「そうだよ!もう俺が見つけちゃったからゲームオーバーだ!!」
炎に焼かれ黒煙が上がる
それに混じって炎が黒く見えてくる
これぞ黒炎様ってか?
だんだんノッてきた俺は
世界を焼き払わない程度に堕天使に止めを・・・
なんだ?コイツ・・・笑ってやがる。
「かくれんぼの鬼は僕なんだよ黒炎さん。」
「はぁ?イミわかんねぇ!」
「僕は見つけたのさ・・・ね、『インベイダー』。」
背後から真っ黒い影のようなものが
俺に迫って来た・・・。
この距離まで気づかなかっただと・・・!?
「お前の脳を侵略してやる・・・!『インベイド』!!」




