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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
伝説のサラマンド
43/183

2年B組黒雷先生


「はぁ・・・。」



失敗だ・・・。

どこで間違えたのだろう

一夜漬けで作ったから検討もつかない。



「どうしたんだい?黒雷先生?」


「黒幻先生・・・。」


「ため息なんてついて・・・悩み事なら聞くよ?」


「・・・君、心が読めるんだろう?」


「・・・まぁね。」



こいつ・・・いつも消息不明で

行方知らずな癖に・・・。


都合のいい時ばかりやってきて

余計なことばかりしていくんだもんなぁ・・・。



「・・・悪かったね?余計なことばっかして?」


「全くだよ・・・っていうか・・・今回は初めから『黒幻』なんだね?」


「まぁね・・・世界の性質が合ってるっていうのもあるね。」


「・・・嫌な予感がするんだけど・・・黒幻さ・・・ここの教師にどうやってなったの?」


「一生懸命勉強した・・・君の脳の一部ををコピーさせて貰ったよ。」



・・・何でもありか・・・。

僕の努力はなんだったんだ・・・。


何かもうコイツがいれば僕が勉強する必要なんか

なかったんじゃないだろうか・・・。



「君の思ってるとおりだけど、居なかったから仕方ないじゃないか。」


「五月蝿いな、いい加減どっか行ってくれない?」



僕は失敗した原因を探っているっていうのに・・・。

・・・待てよ?



「インベイダー発見装置のせいで壊れたんなら、それだけ排除すれば復元可能なんじゃないか?」


「・・・まぁ、失敗も成功の内だよ?黒雷?」


「それをいうなら失敗は成功の元じゃあ・・・。」


「まぁ見てごらんよ。」



・・・ふ、と見ると

あんなにいがみ合っていた神月君や太陽達四人が

インベイダーを倒す作戦会議をしているではないか


・・・しかも仲良くなっているような気もする。



「・・・あの一件であの子達は絆を深くしたのさ・・・僕には視えるよ。」


「ある意味、正解だったのかな・・・。」


「そうさ、絆が深くなればドンドン強くなる・・・ヒーロー物のお決まりじゃないか。」


「・・・その理屈は解らないけど・・・なるほどね、絆か。」



少なくともいがいみあうよりは効率よく戦闘がこなせるだろう

早い話、あの子達を仲良くさせることが

今回の物語攻略への近道なのだ。




「近道なんかしなくたって、せっかく頑張ったんだから教師長く続ければいいのに。」


「・・・子供は嫌いなんだよ。」


「・・・今の状況は嫌いじゃないでしょ?」



心が読めるってのは本当に厄介だ

コイツだけは本当に・・・。

何を言っても無駄感が半端ない。



「君が今考えてる作戦、とてもいいと思うよ、黒雷。」


「当たり前だろ・・・誰が考えてると思ってるんだ。」


「黒の騎士団の大悪党・・・だろう?」


「極悪人だよ、大悪党じゃなくて、極悪人・・・次間違えたら流石に怒るからね。」


「え・・・?あ・・・ごめんよ。」



全く・・・嫌な奴だな・・・。

人の心は読めるくせに

わざわざカンに障る言い方を・・・。



「・・・黒雷先生?彼らは君が思ってるより大きな『心の闇』を抱えているよ。」


「君にしては初めて役に立つ情報をくれたね。」


「・・・まぁ、いいや・・・とにかく子供は繊細なんだ、気をつけるんだよ。」





今からやる予定の僕の作戦を・・・

それを読み取っての忠告なのだろう

確かに子供は繊細だ、だからこそ嫌いなんだけど・・・。


しかしその子供たちに細心の注意を払ってでも

僕はやり遂げなければいけない


彼らを正しい道に運ぶのが僕の仕事なんだから。





「・・・ということで君達四人には今週末にうちに泊まって貰って、強化合宿をしてもらいます。」



「黒雷先生はりきってんなぁー・・・。」


「太陽君が落ち込んでたからじゃないのか?」


「これは・・・大変だぁー・・・。」


「でも4人でお泊まりって少し楽しみだね。」



前より少し仲良くなったこの4人を

さらに絆を深めることで

パワーアップするんなら、やはり強化合宿だろう


肉体的にもついでに強化できるし。


・・・その前に・・・黒幻の助言が

少し気になる・・・ここは・・・。



「ええー、今回は君たちの悩み相談なんかも受け付けるので・・・合宿迄に心配事等ある者は僕の所に来るように。」



「黒雷先生がちょっと優しいと気持ち悪いな・・・。」


「太陽、そんなこと言っちゃダメだよ・・・。」


「仕事だから仕方なくだろ?大変なんだなー先生って!」


「平太、ちょっと黙ってようか。」



・・・本当にこのアホ助4人組に悩みなどあるのだろうか・・・。


そう思っていた、今日の放課後・・・。

一番しっかりしているであろう

白星 司くんが僕の所にきた・・・。


ああ、この子なら何かと悩みも多そうだ。



「先生・・・実は僕・・・信じてもらえないかもしれないけど・・・。」


「・・・いいからはなしてごらんよ。っていうか、どうしたの?眼鏡なんかして・・・。」


「鏡の中から、もう一人の自分の声が、聞こえるんだ・・・。そいつとちょっとでも顔を変えないと・・・頭がおかしくなりそうで・・・。」



まさか、この子の悩みを聞くうちに

黒の騎士団から応援を呼ぶ事になるなんて・・・。


この時の僕には予想もつかなかったのであった。

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