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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
伝説のサラマンド
42/183

星の少年と鏡の堕天使


pipipi・・・


目覚ましが鳴る

今日もいつもの朝がやってきた


早く起きて太陽を起こしにいかなきゃ・・・。



歯を磨いていると

鏡に映った・・・黒髪の自分が話しかけてくる


僕は金髪のはずなんだけど、鏡に

写った僕は時々髪が黒くなる


・・・また来たのか、懲りない奴だな・・・。



「白星 司・・・!俺の話を聞け!!」


「・・・いつも聞いてるじゃないか・・・君はもう一人の僕なんだろ?スパイク?」


「そう・・・本来俺たちは!一つの人間だったんだよ!」


「・・・君のその姿は堕天使か何かに見えるけえど・・・。」



・・・数日前から僕は

自分にそっくりの堕天使が鏡に映って

しかも話しかけてくるという

謎の現象に悩まされている・・・。



「だから!堕天して封印されたんだよ!俺は!」


「・・・そんな奴の言うこと信じられると思う?」


「本当なんだよ!俺とお前は元々・・・!!」


「それが信じられないよ、僕の前世が一国の王子だなんて。」


「・・・まぁ、なかなか信じられる話じゃないのはわかるけど・・・。」



はぁ、本当に鬱陶しい・・・。僕はさっさと太陽をおこしにいかないといけないのに

遅刻したらどうするんだよ!


そんな感じで今日もスパイクをスルーして太陽を起に行く

太陽のお母さんに部屋まで招き入れてもらうと・・・爆睡中だ・・・。

こんな五月蝿い目覚ましの中よく寝られるなぁ・・・何個設置してるんだよ・・・。



「目覚まし時計の騒音達よ・・・今一つに集まりてその力を解放せよ・・・!!!」



僕の能力は、簡単に言うと足し算みたいなもので

その場の物を融合させることができるのだ。


つまりこの場合は・・・全ての目覚ましの音が一つになって太陽に襲いかかる



「うぎゃああああああああああああ!!!!!!」


「やっとおきたね、太陽。」


「ふ!普通に起こせよ!鼓膜さけるだろ!!」


「ここまでしないと起きれないのはどこの誰?」


「う、うぅ・・・。」



観念したのか着替えはじめる太陽・・・。

はぁ・・・今日も走らないとダメかなぁ。



「・・・太陽、ズボンとか靴下・・・たったまま履けないの?」


「す、座らないと履きにくいだろ!」


「まぁ、太陽っぽくていいけどね。」



トーストを飲み込むように食べると

太陽は急いで玄関まで走り出す。



「走るぞ!司!!」


「言われなくてもわかってるよ!誰のせいだと思ってんの!」



こうして今日も学校まで走り出す・・・。

普段なら遅刻ギリギリになっちゃうんだけど


今日は少し違った


通学中に・・・恐ろしい敵が現れたのである。



「・・・テキヲハッケン・・・ハイジョ、シマス・・・ブレイドヲロードシマス・・・now loading・・・」


「健太郎?!」


「健太郎くん・・・まだ暴走してるのか・・・。」



このままじゃ太陽が危ない・・・!

今日は神月君もいない・・・僕だって戦わなきゃ!!

・・・だけど・・・相手は・・・。



「・・・太陽・・・ここは逃げよう!!」


「ああ・・・健太郎と戦うなんて嫌だもんな!!」



機械とはいえ、友達なんだ

健太郎と戦うなんてできない


故障ってことは・・・病気みたいなもんだし

黒雷先生ならなおせるに違いない!



「・・・ニガシマセン・・・磁界フィールドヲ展開シマス!!」



僕らがいるエリアだけ壁で囲まれてしまった!

閉じ込められた?!

これじゃあ・・・もう・・・戦うしか・・・!!



「司・・・!どうしよう・・・俺・・・!!」


「・・・仕方ないよ、戦おう!」


「そんなっ・・・!!」



僕だって嫌だけど・・・こればっかりは仕方ない

太陽だけは僕が守る・・・!!

でも・・・僕に出来る事は少ない・・・!!



「俺と合体すればいいんだよ、白星 司。」


「・・・スパイク!?」


「そうすれば・・・俺たちは真の存在となれる!片割れ同士じゃなく・・・一つの人間に・・・!!」



・・・ドクン・・・。

心臓の鼓動が早まる


こいつにすがれば・・・乗り切れるのか?

でも・・・すごく嫌な感じがするんだ。


『僕になくて良かった者』


そんな感じが・・・。



「ブレイドレーザー!発射!!」


「剣からビームだと!?」


「太陽っ!!!!」



しまった!太陽は完全に不意をつかれてる・・・!

やっぱり鏡にうつったコイツと・・・ん?


・・・鏡・・・!!



「闇を映しし鏡よ!!我と混じりて力を与えよ!!・・・『シールドミラー!!』」



鏡の盾が太陽を守る

そしてレーザーは光だ


鏡の盾なら反射できる・・・!!



「グワァァァアアア!!・・・修復フカノウ・・・指示ヲマッテイマス・・・・。」


「太陽!!いまだ!!」


「・・・っく・・・・!くそおおおお!!!こい!!サラマンダー!!!」



炎の龍はあっという間に健太郎を破壊してしまった・・・。

そのあと太陽はしばらく泣きくずれて


立てなくなってしまって・・・。


学校に着いたのは昼過ぎだった・・・。



「・・・僕の失敗だ、悪かったね・・・太陽、司・・・。」


「先生は太陽を思って・・・健太郎を作ったんじゃないですか・・・。」


「・・・そうだけど・・・。」


「先生・・・おれ・・・健太郎を・・・友達を・・・この手で・・・。」



・・・太陽の体はまだ震えていた。

燃え盛る炎で焼かれる健太郎は

相当ショッキングだったのだろう


・・・僕だって、トラウマになりそうだったもの。



「・・・二人共、とりあえず職員室に。」



僕は割と平気だった

それが、一番ショックだ


友達が友達を倒してしまったというのに

太陽程はショックを受けて居なかった



「それは、そう言ったお前が苦しむような感情は全部俺がもらってるからだ。」


(・・・うるさいな、太陽だって落ち込んでるんだから出てくるなよ。)


「・・・俺がお前と一緒でないばっかりに、気持ちを共有できないだろう?それじゃそいつを助けられないぞ?」


(・・・どうすれば・・・いいの?)


「俺と融合するんだ!司!!」



・・・スパイクの言うとおりなのかもしれない

僕はどこか、人として欠けていると感じることが

極希にあるんだ・・・その欠けた部分が・・・


本当に・・・。



「おい!サラマンドはいるか!!!」



神月くんと大変院くんだ・・・

こんな時に・・・。太陽は平気だろうか・・・。



「・・・なんだよ、リヴァイオ・・・。」


「・・・いまは神月でいい。」



そういうと神月くんは太陽を抱きしめた

少しびっくりしてから、太陽は

神月くんの胸にしがみつき

啜り泣きを始めた・・・。



「すまなかった、太陽・・・大事な時にいてやれなくて。」


「ううぅ・・・神月ぃ・・・。」


「本当は君一人じゃなく、僕ら二人で受けるべきショックだったろうに・・・。」



・・・僕には、あんなことできないな・・・。

しかし・・・いつもいがみ合ってるけど・・・。



「・・・なぁ、おれっち・・・あいつら実はスゲースゲー仲いいんじゃないかって思うんだよね。」


「大変院くんも?ぼくもそう思ってたとこ・・・。」


「・・・平太でいいよ。」


「・・・う、うん。ありがと、平太くん。」


「・・・なんか・・・妬いちゃうよなぁ・・・。」


「あ・・・わ、解る!太陽は僕の幼馴染なのにって・・・。」


「神月はおれっちのともだちなのになー・・・。」



・・・平太君もぼくと同じような事を考えていたようだ

神月君と太陽はなんだかいい感じで

太陽はわんわん泣いて

神月君はそれを慰めていて・・・。


(あそこにいるのは僕のハズなのに)


・・・多分平太くんも同じ思いだろう。



「・・・そうだ、僕らもさ、仲良くしちゃおうよ。」


「お!いいなぁーそれ!そしたら気分も紛れるしな!」


「ふふ・・・改めてこれからもよろしくね、平太くん。」


「へっへっへ!おれっちにまかせとけよ!司!」



僕たちはなんとなく

4人で慰め会いながらその日1日を過ごした。

ざまぁみろスパイク、君がいなくたって

僕らはなんとかやっていけるんだ。



「・・・健太郎、神月たちにも紹介したかったな・・・。」


「僕たちも・・・友達になりたかったものだな・・・な、平太。」


「機械の友達ってレアだしな!」



こうして、ぼくら4人は

少し前より絆が深くなった


これで、今よりもっと上手く

世界を守っていけるんだろうな




・・・太陽と、神月君は・・・。

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