機械仕掛けのパートナー
「早くしないと遅刻するよ!太陽!」
「朝からそんなはしれねーよー!」
「寝坊した君が悪いんだろ!」
今日も遅刻寸前
司と学校までダッシュだ
なんだかこういうの、漫画みたいで
けっこう嫌いじゃない。
「そういえば太陽、今日転校生くるんだって。」
「へぇ、男?女?」
「それは聞いてないなぁ」
「ふぅーん・・・。」
走りながらでもしゃべる位の体力がなければ
炎の勇者はつとまんないぜ!
・・・正直結構きついんだけど・・・
司は平気なのか・・・!?
「そうだ!司!賭けしようぜ!転校生が男か女か!昼飯おごり賭けて!」
「いいね!・・・じゃあぼく女の子にかけるよ!そっちのが嬉しいし。」
「司も男だねー!じゃ!俺は男にかけるって事で!」
キーンコーンカー・・・
「「セェェ―――フ!!!」」
な、なんとか間に合った・・・。
あ、あぶねー・・・。
「・・・太陽、司、早く席につく!」
「あっ!黒雷先生!今日転校生きてんだろ!?」
「僕の話聞いてる!?席についてってば!はぁ・・・来てるけど何?」
「男?女?」
「・・・考えてなかったな。」
・・・考えて無い・・・とは?
どういうことだろう・・・。
黒雷先生に呼ばれて入ってきた子は・・・。
お、男ともとれるし・・・女ともとれる・・・。
中性的な姿だった・・・。ど、どっちだ?
「ええー・・・今日からこのクラスの一員になった、『対インベイダー用兵器試作機1号』さんです。自己紹介して。」
「ハイ、『自己紹介モード』に移行します。 now loading・・・」
・・・ええぇぇー!?
ってことは・・・ロボット?!
どっからどう見ても人間なんだけど!?
「私は、太陽サマと共にインベイダーと戦う為に作られた『対インベイダー用兵器試作機1号』と申します。どうぞよろしくお願いします。
自己紹介モードを終了します・・・」
「えーということで、昨日の晩先生が徹夜で作った生徒だから大事に扱うように・・・。」
「徹夜って・・・まさか一晩でですか・・・?」
「そうだよ司、一晩で作ったよ・・・目の下にクマを作りながらね・・・感謝するんだね太陽。」
「先生すげー・・・。」
スゲーな黒雷先生・・・一晩でこんなロボット作っちゃうなんて
・・・いや、ロボットかどうかなんかどうでもいい
先生が作ったんなら答えがわかるはずだ!
「先生!その子男ですか!女ですか!結構重要な事なんです!!」
「・・・考えてなかったんだよ・・・まぁ君がそこまで言うなら女の子ってことにしても・・・。」
「じゃあ男でお願いします!!!」
「ああ!ずるいぞ太陽!!」
「ずるくない!先に決めたもん勝ちだ!!」
・・・くっ・・・!このままじゃ逃げきれないかも・・・。
まさかロボットが転校してくるなんて!
くそ・・・なにか男と決定付ける・・・そうだ!
「先生!『なんたら試作機1号』って呼びにくいので名前をつけてもいいですか!」
「・・・そうだね、君のそばに1日居させるから、名前くらいつけてもいいよ。」
「じゃあ健太郎で!!!」
「・・・健太郎、はいインプットします。名前dataの変更、『健太郎』を処理しています・・・」
「はーい!健太郎だから男!賭けは俺の勝ちだ!!」
「甘いね太陽!!こいつには・・・男のあれがついてない!!」
股を触る司・・・それで女の子って言い張るとそれはそれで問題じゃないだろうか・・・。
いや相手ロボットだけど・・・。
「それくらいならつけれるよ?」
「つけれるんですか!?」
「休み時間にでもつけとくよ・・・。」
「流石黒雷先生!大好き!!」
「太陽キモイ、あと授業中だから二人共いい加減に静かにね。」
こうして賭けは俺の大勝利で終わったのであった・・・!
今日は健太郎も一緒にお昼ご飯だ
司も思わぬ出費でため息をついている・・・。
「もー・・・ずるいや太陽・・・。」
「へっへーん!実力勝負!さ!飯にしよーぜー!」
「はい、『食事モード』に移行します。now loading・・・」
「健太郎くん・・・普通に食べてますね・・・。」
「大丈夫なのか?健太郎・・・?」
「はい、私は人と同じで、食事をとりエネルギーに変換できるのです・・・。『エネルギー変換モード』に移行します。now loading・・・」
・・・すげーハイテクだな健太郎・・・。
流石黒雷先生・・・電気系の能力者は違うなぁ・・・。
・・・ただちょっとこの『なうろーでぃんぐ』なんとかならないかな・・・
なんとかモードとか・・・せっかくどう見ても人間なのに・・・。
「私は、太陽サマの為に、インベイダーを倒す機能を搭載した貴方の兵器です。」
「え、なんかそれ悲しい!友達でいいよ!な!司!」
「そうそう、太陽に様なんてもったいないよ!」
「どういうことだよ!!」
「・・・わかりました、太陽サン、司サン・・・『友達登録』を行っています・・・」
ふふ、なかなか素直だな
まぁそりゃそうだよな・・・ロボットだし
ロボットの友達ってもの、なかなかいいな。
そう思っていると健太郎がサイレンを鳴らし始めた
「・・・!インベイダーを察知しました!!『戦闘モード』に切り替えます!now loading・・・」
「何!?ついにインベイダーを発見したのか!?」
「あ!太陽!あっちに神月くんと大変院くんが・・・!僕呼んでくる!」
インベイダー用兵器と言っていたが・・・
近くに奴がいるとわかる機能までついてたのか!
いよいよ最終決着かぁ・・・?
これで俺にも平穏っぽい毎日が!?
「こちらです太陽サン。」
「おう!」
健太郎は手のあたりから体より大きな剣をダウンロードし・・・
グラウンドに飛び出すと・・・いきなり神月を襲いかかった。
ガキィィン!!!
すかさず水の剣で受け止める神月
流石だぜ・・・っていうか・・・。
「インベイダーを排除します!!」
「貴様何者・・・?僕は水の勇者リヴァイオだぞ!!」
「邪魔をするなら排除します。」
なんで?!インベイダーを察知したんじゃないのかよ・・・!
・・・まさか・・・故障・・・?
・・・いっても一夜漬けで作ったって言ってたしな・・・。
「た、大変だー!大変だー!」
「平太!太陽をここへ・・・!」
「俺ならここだー!大変院!!黒雷先生呼んできて!!」
「わ、わわかった!」
・・・一体どうしたってんだよ・・・さっきまでたのしくやってたのに!
黒雷先生早く来て!
「太陽サン・・・ドイテクダサイ・・・。」
「知り合いかサラマンド?」
「先生がつくった転校生だけど・・・なんか様子がおかしいな。」
「ビビ・・・ビ・・・『サラマンド』及び『リヴァイオ』・・・ヲ・・・ハイジョシマス・・・。」
これは・・・故障だ
間違いなく故障だ
なんで俺たちが狙われるんだ!
そうこういっているうちに
大量のミサイルが飛んで来て
おれは吹っ飛ばされてしまった。
「うわああぁぁ!!!」
「・・・おのれ!よくも太陽を!!」
「ナゼ・・・ブジナンダ、オマエ・・・?ナ!ナンダソノスガタハ!!」
煙の中から出てきた神月は・・・氷でできた鎧を身に纏っていた
これは、こいつの能力を応用した技で・・・
こいつの得意技!!
「水龍衣だ・・・!!」
「そんなチンケな技など効くものか!」
「先生つれてきたぞぉー!」
「太陽!神月くん!大丈夫かい・・・!どうしたんだ?健太郎!!」
「おせーよ!黒雷先生!!!」
黒雷先生がくれば一安心!!
これでなんとかしてくれる・・・!
「テキハ、ハイジョ・・・スベテ、ハイジョ・・・。」
「あちゃー・・・壊れちゃってるな・・・スクラップにしたほうが早いか。」
そう言うと黒雷先生は大きな雷エネルギーを放ち
健太郎の方へ腕を向けた
「ま、待ってよ先生!健太郎なおんないの?!」
「なおさせてくれるまえに襲われるんじゃどうしようもない!離して太陽!!」
「や、やだ!俺あいつと友達になったんだ!」
そうこうしているうちに健太郎は逃げてしまった・・・。
・・・俺のせいだ・・・このままじゃ・・・。
健太郎がもっと暴走しちゃうかも・・・。
「・・・あとは何とかしとくから・・・今日は帰りなさい。」
先生はそういってどこかへ行った
・・・今日の帰路はなんだか後味がわるかった・・・。




