大天使の答え
「ありがとう、おいしい目玉焼きとトーストだった。」
「おい!ホットミルクは!」
「はいはい、美味しかったよ、ミルカー。」
朝からうちは騒がしい
だけど、いつまでもここでいたくなってしまう
心地よい騒がしさだ。
「おう!こくらい!もういっちゃうのか?おれも!おれもいく!」
「・・・勉強するだけだし、来ても暇でしょ、ショコラ。」
「・・・ち、もう行っちまうのか黒雷。」
「今日もさっさと帰ってくるから大丈夫だよクロネコくん。」
ここまでがいつもの風景
でも、なんだか今日は違和感があった・・・。
「・・・あれ?ショコラ、君・・・耳と尻尾は?」
「おう!耳はあるぞ!人間の耳!みみ!」
「君って狼男だったんじゃ・・・。」
「何言ってんだよ黒雷、俺ら獣人が獣の姿と、獣人の姿になれるように・・・狼男ってのは人になれるんだぜ。」
「まるいの、おつきさま、みると、もどっちゃうけどな!」
・・・ああ・・・一応やっぱり別のものだったのか
獣人も狼男も猫耳犬耳人間なんだと思ってたよ・・・。
そんな新たな発見があった今日も・・・。
山積みの参考書から新たな発見をしていくのであった・・・。
「・・・はぁ、時間がいくらでもあるって・・・ただの地獄じゃないか・・・。」
まぁコーヒーでも啜りながらゆっくり勉強していけばいい
こういうのに近道はないんだから・・・。
これも、いつか勇葉を守るため・・・仕方ないことだ。
外から聞こえる黒命と黒死の声・・・仲直りしたのかな?
ふふ・・・余計な仕事がひとつ減ったな。
「僕は・・・黒死の事を愛してしまったんだ!!」
コーヒーを思いっきり壁にぶちまけた
何?喧嘩してたんだよね?
いつの間に恋愛ごとまでに?
仲良くなりすぎだろ。
「・・・そ、それってどういう・・・。」
「どういうも何も無い!僕のものになっておくれよ!黒死!!」
「え、いやあの・・・そもそも君男だろう?」
「そのへんは大丈夫・・・!天使には性別なんて概念はないのさ!!!」
「なーるほど・・・って君ね!ついてるもんはついてるじゃないか!!僕らにはあるんだよ性別って概念が!!!」
・・・ええー・・・。
なにこれ・・・。
いや思わず聞き耳を立ててしまってる僕が言うのもなんだけど・・・。
どっちにしたってこんな中勉強したって入って来ないから。
集中できないから・・・。
我慢できずにドアをそぉっとあけて様子を伺う
黒命は既に黒死をホールドしてしまっているじゃないか・・・。
しかも壁際・・・手際いいなあの子・・・。
「いいかい黒死・・・!君には愛が必要なのさ!」
「あ、愛・・・?」
「そう!それがあれば君は!寂しい思いなんてしなくていいのさ!」
「そ、そういうものなの?」
「そうさ!だから僕たち・・・愛し合おう!!!!!!」
「その理屈はおかしい!!!!」
喧嘩の時よりはるかにまずい事になっているような
気がしないでもないけど・・・。
黒命も楽しそうだし・・・。
黒死はどうでもいいし・・・。
止めないでおいてやろう
せいぜい困り果てるがいい黒死
ふ・・・なんだか気分がいいな
「今日は勉強が捗りそうだな・・・。」
「助けて!!!黒雷!!!!」
「・・・僕を巻き込まないでくれる!?」
部屋まで突入してきたクソガキ二人に頭を抱えつつ
今日も今日とて勉強三昧な日々を送るのであった・・・。




