極悪受験生
「・・・ああ・・・頭パンクしそう・・・。」
・・・そもそも何で僕が教員免許なんて・・・。
っていうかね、知らない世界の教員になるなんて
そもそも語源から文字から全然違うし
物理法則とか特殊能力的科学とか意味わかんないし・・・。
勉強する時間だけはあるんだけどね!
千年でも二千年でも!どうせタイムスリップするんだって!
・・・ただでさえも勉強のストレスでイライラしてるっていうのに・・・。
「うわあああぁぁん!!黒雷いいぃぃ!!!」
「まだやってるの?!黒命!!!!」
あれから1週間もたってるのに!
まだ黒命と黒死は喧嘩しているんだ!
そもそもこの二人の喧嘩に決着がつくんなら
世界から戦争は無くなるんじゃないかってくらい壮大なテーマで・・・
「黒雷は生きてて幸せだよね!?ね!?」
「・・・僕はできるなら死ねる方がありがたいね・・・。」
「黒雷は黒死の味方なのかい!?」
「それだけは絶対ない、そうなるくらいならこのまま生き続ける方がマシだ。」
「・・・ぼく、ただみんながしあわせならって・・・でも、黒死そのためにルールを破るのはまちがってるって・・・」
「それもう毎日きいてるよ。」
生と死だなんて、そんなの・・・
僕がなんと言おうと君らの勝手じゃないか・・・。
黒時曰く・・・黒命は生を、黒死は死を管理するのが仕事らしい
黒死ならともかく、黒命には僕は強く言えないので
早く仲直りして欲しいものだ。
「ねぇ、黒命・・・僕は黒死の味方するのだけだ絶対に勘弁だけど・・・君は実は仲直りしたいんでしょ?」
「うん、でも・・・黒死は、ちゃんとルールを守って決まった命だけにしとかないと、秩序が乱れるって・・・。」
「・・・そもそも君は何をしたから怒られてるの?」
「昔に死んじゃった人を蘇らせたり、死に別れたカップルをくっつけてあげたり・・・。」
「君ってそんなことできるの!?」
「え?うん・・・僕は現在過去未来、全ての者に命を与えられて・・・あと、全ての物質に命を与える事ができるんだよ、もちろん無制限で。」
・・・このこもまたえらい能力を持ってるなぁ・・・。
時間を自由に操れる黒時・・・。
運命を思うがままに操る黒歌・・・。
無限のエネルギーを生み出せる黒炎・・・。
・・・僕って此処にいていいんだろうか?
めちゃくちゃ浮いてない?
普通に一般人レベルじゃないか・・・。
「ねぇ、きいてるの?黒雷?」
「え?ああ、うんきいてるよ・・・。」
「嘘だ・・・。」
「・・・ごめんね、嘘だよ。」
「素直だ・・・。」
「・・・嘘つくのも面倒になってきて。」
「面倒、だよね・・・ごめんね黒雷・・・。」
「・・・。」
ヤバイ・・・ヤバイぞ・・・。
黒命が半泣きだ・・・。
僕、子供の鳴き声が苦手なんだ
耳が痛くなる・・・。
黒命はキンキン泣くから余計に・・・。
なんとか機嫌をとらなければ
「黒命、相手と仲直りするためのいい方法があるよ。」
「・・・どんなの?」
「相手に歩み寄る事だよ、相手の意見もちゃんと聞き入れる事だ。」
「相手の意見も・・・。」
「そ、黒死だって決して間違った事を言ってる訳じゃないんだから・・・『君のいう事も解るよ』位でいいからさ。」
「成程・・・。」
「相手の意見を承知した上で、自分の意見を話せばいい。そうでないと口論にすらならないからね。」
「わ、わかった・・・やってみる!」
そう言うと黒命は出て行った・・・。
ふう、やれやれ・・・やっと勉強に集中できる・・・。
ああ、もうこんな時間か・・・。
あと2時間勉強したらあの子達の居る家に帰ろう・・・。
ホットミルカーのつくったミルクを飲んで
くっつき回るショコラを飽きるまで相手してやって
ショコラがいなくなった位に、遠慮気味にやって来るクロネコ君とおやつをたべる
最近の唯一の癒しである。
何かもうペットに依存するタイプ(というよりそれそのもの)になりつつあるな・・・。
だって勉強ってストレス貯まるじゃない?
仕方ないよね。
「黒雷いいぃぃい!!」
「帰れ!ばい菌!」
「バイキンじゃないもん!黒命の対応が急に大人になってて・・・!なんにも言い返せないよぉー!」
「知るか!帰れ!僕は勉強で忙しいんだ!」
・・・黒命の話を聞いたあとはいつも黒死がやってくるのだ
本当に鬱陶しい・・・。
早く仲直りしてくれ・・・。
ストレスが溜まって死にそうだけど
僕は不死だから死ぬことはできないんだよ。
贅沢は言わないからせめて君たちから解放させてくれ・・・。
「なんだよ!ちょっとくらい話聞いてくれたっていいだろ!」
「うるさいな!僕を巻き込むなよ!早く仲直りしたら!?」
「それができたらいちいち君の所に何か相談しにこないよ!」
・・・何で僕?
いくらでもいるじゃないか!
黒炎でも黒時でも!
君は嫌いだって何度も言ってるのに!!
「だから!!仲直りしたいならそう言えばいいだろ!本人に!!」
そう言って僕は黒死をドアの外に吹っ飛ばした
最近はコイルから磁力を利用して
電磁石の力である程度のパワーは出せるようになってきた
黒死は見えなくなるまで飛んでいった・・・。
これでしばらくこっちにはこれまい・・・。
・・・そういえば黒死ってどんな能力をもっているんだろう・・・?
今度本人に聞いてみようかな・・・?




