黒の騎士団活動報告会
「ええー・・・!只今より!黒の騎士団全員集会を始めます!進行はこの黒時がちゅとめさせて・・・。」
「・・・あ、今噛んだね黒時。」
黒の騎士団のリーダー的存在の黒時だが、たまにこういうミスをする。
おっちょこちょいなのは一向に構わないのだが・・・。
「時よ戻れ!!!」
その声と共に時計の針が戻り出す。
そして本当に、時間は元に戻るのだ。
「ええー・・・!只今より!黒の騎士団全員集会を・・・。」
「いちいち時間戻すのやめてくれない!?」
「あれ!?なんで覚えてるんです!?」
「騎士団全員タイムスリップしてるんだもーん・・・。」
ち・・・。
そんなのちょっと考えればわかるだろうがクソガキめ。
いちいち発言しないで欲しいな・・・。
酸素の無駄だ。
「黒雷!声に出てる!僕聞こえてるよ!」
「出してんだよ。」
「黒死と仲いいんだね黒雷。」
「いくら黒命でも許さないよ?」
黒命は嫌いじゃないけど・・・僕と黒死と仲良し?
冗談じゃない、死んだほうがマシだ。
それだというのにこいつのせいで死ぬこともできないのだ。
「もー!せっかく全員集まったんですから!集会始めますよ!」
「黒幻がいないけど・・・。」
「彼の事は諦めましょう・・・いくら私でも捕まえるのは不可能です!」
時間を操れても捉えられないなんて、黒幻ってそんなに凄いのか・・・。
何度かあっているけど、黒死はあったことないって言ってたな・・・。
・・・そもそも黒死達はいつから黒の騎士団なんだろう?
「まず黒雷!あなたには次は教師になって貰います!」
「・・・はぁ?」
「どうせタイムスリップ出来ますので、一生懸命勉強して教員免許を取得してください。」
ええ・・・そこは黒の騎士団の力でなんか出来ないの?
僕勉強するの?教員免許?え?
・・・僕、小学校も行って無いんだけど・・・。
「続いて黒歌、本日新しく入った黒炎に騎士団院の中を案内してあげて下さい。」
「・・・いいよ、よろしくね、黒炎。」
「・・・おう。」
「その耳と尻尾本物?さ、触っていい?」
「・・・やだ。」
黒歌・・・気持ちは分かるよ・・・。
触りたくなるよね、獣人とかの耳とか尻尾・・・。
だけどそんな仮面越しにわかるくらいがっかりしなくていいんだよ・・・。
というかなんとかできるでしょ、運命なんでしょ君?
「黒死の方は順調ですか?」
「・・・うん、死すべき命は順調に死んでるよ。」
・・・やはり彼は命を奪うのが仕事なのだろうか?
命を奪ってもなんともなんとも思わないのだろうか
淡々と返事をしているのが腹が立つ・・・。
「・・・黒命は・・・どうです?」
「えっとぉ・・・あの・・・そのぉ・・・。」
黒命の方は何やら問題があるのか
急にもぞもぞし始めた
彼は優しい少年なのに
なにか粗相をしてしまったのだろうか?
後で慰めてあげよう。
「順調すぎるくらい順調でー・・す・・・。」
「・・・と、いうと?」
「またヤッたんだね?黒命・・・?」
「ご、ごめんよ黒死・・・。」
どういうことだろう?
とりあえずまた、ということは
前にも同じことをや
「何度言ったらわかるんだよ!君は不用意に命を増やしすぎだ!!」
「だ・・・だって!目の前で死ぬ人が!死にたくない!死にたくないって言うんだもん!」
「そんなの聞いてたらキリが無いだろ!魂の数を合わせる都合で!誰かが余分に死ぬんだぞ!」
「わ!解ってるったら!黒死だってちょっとは解ってくれたっていいじゃないか!」
「そもそもそういうルールなんだから!そこは守って貰わないと!」
・・・黒死め許さん
僕の考察の上から口論しやがって
後でおやつのドーナツにわさびを塗ってやる
「生きてるんだから!!生きられる方が幸せに決まってるだろ!!!!!!」
「皆が幸せになるのが正しいなら!!秩序はどうやって守るつもりなのさ!!!」
「秩序何かどうでもいいよ!!幸せな世界が正しい世界だもん!!」
「幸福を求め続ける先の無秩序は混沌しか生み出さないんだよ!!!!」
っていうか二人共うるさい・・・
もうなんていうか子供特有の甲高い声が
耳障りにも程がある・・・
あと声が大きい、なんにも聞こえないじゃないか
しかもテーマが大きすぎてフォローしようがない・・・。
口論を止める手立てがない・・・。
「オ、オデハドウシタラ・・・?」
「すいません黒呪・・・後でお知らせします・・・。」
ほら!新人君困ってるよ二人共!
と、思うものの声がかけられない
この口論に混ぜられる可能性があるんだぞ?
嫌だろう?
パッと見は子供の喧嘩だけど・・・。
「どうして君はそんな些細なルールも守れないんだ!!ただ決まった数の命を生み出せばいいだけなのに!!」
「些細ぃぃいいい!?命はね!!どんなものより重くて尊いものなんだよ!?」
「その重くて尊い命を軽率に扱い過ぎているんじゃないかって言ってんだよ!!!」
「だからぁ!!ちょっとくらい!!!許してくれたっていいじゃないかああぁぁ!!!!」
黒時がジェスチャーで解散する。
なんだか扱いにも慣れてるし、よくあることなのだろうか・・・。
僕といい、黒死はよく人と衝突するな・・・。
いや僕のは一方的に突撃しているだけなのだが・・・。
そう思うとなんだか本当に仲がいいみたいじゃないか
不快だ、今後無視しよう・・・。
ヘトヘトで部屋に帰ると、見知った言葉から見知らぬ言語の
恐らく参考書的な本や辞書・・・。
100年単位で目を通せるか不安な量が積んであった。
ああ、ぼく今から部屋に篭ってこれをするんだな・・・。
地獄だ・・・。




