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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
犬耳ヒーロー
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獄炎のヒーロー

「・・・逃げ出したのかと思えばまた来たのか・・・犬っころ!」


「お前は俺が倒すって言ったろ・・・!」



炎を纏って全力で飛びかかる

クロネコは見かけなかったしどこかで避難してるだろう・・・。

だったら思いっきり暴れられる!



「くらえっ爆炎斬り!!」



纏った炎を斬撃で吹っ飛ばす!

範囲も威力も高い技だが・・・。

周りの建物とかも吹っ飛ぶのがたまにキズだ。



紅蓮壁ブラッティ・シールドの前では無意味・・・ん?」



吹っ飛んだ建物から飛んで来た小者が

ちょうどクロスを組んでいた・・・。

それを見た吸血鬼は・・・。



「ひぃ!?十字架!?・・・くらえ紅蓮槍ブラッティ・スピア!」



そういってぶっ壊した・・・。

・・・今の反応は・・・もしかして・・・。

こいつ・・・まさか・・・。



「お前黒の騎士団って言っても・・・吸血鬼なんだな・・・。」


「ふ!それがどうした!お前の血液も根こそぎ頂いてくれるわ!」



・・・考えろ・・・そもそもこいつはこの星を壊すのに

何故永遠の夜を訪れさせたのか・・・。


星を壊すにせよ征服するにせよ

そんな必要はどこにもないはず!・・・だったら!




「お前・・・!この街を夜にしたのって・・・!太陽が苦手だからだな!」


「そ、そそそそそんな根拠がどこにあるって言うんだ!」



確信した!

これなら・・・!勝てる!



「だったら試してやる・・・!火柱突き!!!」



全身に纏った炎を勢いよく天高く放った

この夜がこいつの仕業なら!

オレの火力で焼き潰してやる!!



「!!?・・・やめろバカ犬!!!」



夜の力は焼き払われ

そしてこの街に光が指した・・・!!



「明るいよぅ眩しいよぅ怖いよぅ・・・。」


「・・・え・・・あの・・・。」


「眩しいよぅ怖いよぅ明るいよぅ・・・。」



マントにくるまって震えている・・・。

なんだか・・・その・・・最悪感で手が出せなくなってしまった。

こんな状態の奴に一方的に止めをさしていいものか・・・。



「こわい・・・こわい・・・でも・・・!」



吸血鬼はゆっくり立ち上がった。

大丈夫なのか?足が震えてるぞ。



「僕が頑張らなきゃ・・・!お姉さんが戦わなきゃいけないんだ・・・!!」



俺は耳を疑った

待て、こいつは悪い奴じゃなかったのか?

人質でもとられてるのか?


俺が倒すべきはコイツなのか・・・?




悪は・・・何処だ・・・?



「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!」


「・・・っあ・・・!」



無数の剣が一斉に襲いかかってきた・・・。

このままじゃ・・・死ぬ!


そう思ったとき俺の炎は

俺の意思とは関係なく・・・。

剣を全て焼き払い・・・。


吸血鬼も・・・!



「ぐっ・・・ああああ!!この程度の炎で・・・俺は!?」



熱が上がるのを感じる・・・どんどん熱くなってる

炎が、どんどん熱くなる。


昔からそうだった・・・こうなったら俺は・・・。





自分では止められない。



「ぐあああぁぁ・・・・!!」



吸血鬼は灰になってしまった・・・。

しかし炎は消えてくれない

それどころかまだ熱くなってくる・・・。



「あーあ・・・やっちゃったかー・・・。」



燃え盛る炎の中、目の前に現れたのは・・・死神・・・?

おれ・・・死ぬのか・・・?


「・・・昔から思ってたんだ・・・いつか自分の炎で・・・死ぬんじゃないかって・・・。」


「悪いけど死なないよ?・・・君は、ね?」


「どういうことだ・・・?」


「おめでとう、世界の破壊者くん・・・晴れて君は今日から、黒の騎士団だ。」



世界の破壊者・・・俺が?

何を言ってるんだこいつは・・・。

この星を壊そうとしたのは黒の騎士団で・・・。



「君は炎の能力か何かを持ってるって勘違いしてるようだけど・・・。」


「何言ってんだ・・・?今どう見ても燃え盛ってんじゃねぇか・・・。」


「君の能力は・・・『無限』だよ、ノライヌくん。」


「・・・無限・・・?」


「数で数えられるものなら、いくらでも数字を上げることができるのさ、いつものは『熱』をあげてるだけ・・・他に思い当たる節はないかい?」



そういえば昔、エネルギーが0になったクロネコのマシンを・・・

エネルギー満タンのしちゃったことがあったっけ・・・。

そんなこともできるんだなと思ったケド・・・。


クロネコは不思議がっていた。



「剣を炎から出せるのだってそうさ、剣の個数を0から1にしてるんだ。」


「・・・そっか・・・そうだったか・・・。」


「でも、無限ってのはいいことばかりじゃあ、ないんだよ?」


「どういうことだ?」


「君は炎を出した後・・・その炎をどうしてる?」



死神はそう言って俺を嘲笑った。

そう言われてみれば・・・。

この星は温暖化が進んで滅びかけてるって黒猫が言ってた

熱を上げて、炎にしてたんだったら・・・。


もしかして・・・。



「・・・その顔は・・・気づいたんだね、世界の破壊者くん♪」


「・・・俺は・・・!!」


「黒血が夜を広げてたのは・・・この星を冷やすためだったのにー・・・それを邪魔して、しかもその様子じゃ・・・。」



死神に言われて、体が火照った

そこらじゅうから火柱が出て


街がどんどん燃えていく・・・。



「君の力は、使えば使うほど強くなる・・・。無限の力は減らすことはできないんだ・・・。」


「この・・・炎はなんなんだよ!全然止まんねぇ・・・!止まんねぇよ!」


「もうこの星の温度は、そこらじゅうで自然発火するまで上がっちゃってるんだよ?街の人だって熱に耐え切れず何人死んでるか・・・。」



なんで俺らが嫌われてるのかずっと考えてた

だけど答えは出なかった。


その答えがやっと知れた・・・でも、もう手遅れだ・・・。

それでも・・・!


「もう、黒の騎士団に入っちゃいなよ、僕らの仲間になれば楽になるよ?」


「嫌だ!・・・俺は俺の罪から逃げねぇ!この星で皆に償ってそれから・・・!」



それが、せめてもの、俺の正義だったから・・・!

だけど・・・。


「・・・じゃあこういうのはどう?このままだとこの星は一人残らず灰になって消えちゃうけど・・・。」



死神は・・・こんなに熱くなって燃え盛る・・・地獄のような光景の中で

俺に向かって、にっこりと・・・微笑んだ。




「黒の騎士団に入ってくれるなら、一人だけ助けてあげるよ?」



死神の甘美な一言は

俺の心をさらに熱くさせた。

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