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運命管理局『黒の騎士団』  作者: 東雲 紋次郎
王子の追奏曲
13/183

落とされたピリオド


くっくっく・・・ダイアモンド王国などでは

ましてスチールひとりでは勝てるはずがない・・・!


なぜならこちらには黒の騎士団の・・・!

風神と雷神がいるのだから・・・!


「べつに!一緒に仕事ってだけで!黒雷のことなんか興味ないんだからね!」


「わかってるよ・・・っていうかあるわけないだろ、こんな気持ち悪い男。」


「そうよ!あんたなんか!気持ち悪いし!意味不明だし!ちょっとだけ優しいけど!」


「・・・顔赤いけど・・・体調悪いなら僕ひとりでいこうか?」


「赤くないわよ!」



・・・何故だろうとてもイライラするこの二人・・・。

黒の騎士団さんにオレが叶うハズはないんだけど・・・。



「・・・ええっと、ラプソディさんだっけ?」


「トロイメライ=ファンタジアだ!かすってもいないぞ!」


「惜しいじゃないか・・・で、もういっていいの?」


「もちろん!!さぁ!黒雷こくらい黒風こくふう!暴れてこい!」



・・・あれ?気まずい雰囲気?

命令したのはまずったか?


「・・・ちがうもん・・・!」


「・・・あーあ、やっちゃった。」


「・・・え?」


「『こくふう』じゃなくて!『くろかぜ』ちゃんだっつうのおぉ!」


えええぇぇぇぇ!!!???

音読みと訓読みで統一してよぉ!?


何?なんの嫌がらせなの!?



「八つ当たり・・・!『ストームクロウ』!!」



怒りを買ったが結果オーライだ!

うまいこと相手の兵士を竜巻でぶっとばしてくれている!


これなら一人でもこのまま勝てそう・・・だけど・・・。


「あのー・・・黒雷さん?あなたはいかないの?」


「・・・僕が行っても結果は変わらないよ・・・。」


「まぁ確かにねー。このまま彼女があの国を吹っ飛ばしてくれそう。」


「・・・何か勘違いしてるようだけど・・・ぼくは、勝てない勝負はしない主義なだけだよ?」



・・・え?

この絶対的有利で・・・まさかそんなことは・・・。



「・・・あるんだよ・・・この国は負ける。」



そう、黒雷が告げた後

黒風の死体と一緒に・・・


あの男が窓を蹴破って現れた。


「スケルツォ・・・スチール・・・!?」


「許さんぞファンタジア・・・!!」


「・・・ほらね・・・実は君が用意した兵士は動かなかったのさ。」


「は、はぁぁ!?一体どういう・・・!?」


「・・・ね、王子様・・・?」



黒雷がつれている王子を見て一瞬で理解してしまった。

王子に・・・いや、おそらく国王に


オレの計画がバレてしまったのだ・・・。











「・・・で、結局そのトロイメライさんって人が一人で計画したことだったのか。」


「らしいよ、だからマーチと国王ともしっかり話をして元の平和な条約を保つ事に成功したのさ!」


「さすがクリスだね!もうすっかり立派な国王じゃないか!」


「いや、まだまだ至らない所だらけだ・・・。カノンも、どうか俺の力になってくれよな!」


「もちろんさ!僕にできることなら、なんでも!」


「はは、ずっとそばにいてくれるだけで・・・僕はいいんだ。」



戦争が終わって、クリスといつもどうり話をする

クリスはどんどん前に進む。

本当に言ったことを現実にしてしまうんだ。

すごいなぁ・・・。


でも・・・。



「ずっと、かぁ・・・。」



クリスは僕より少し年上なようで

声変わりを始めたのだが・・・。



僕もしちゃうんだろうな、声変わり・・・。



歌に生きる僕にとっては

そのためにクリスと一緒にいる僕にとっては・・・。

声が変わってしまうことは

重大な問題だった・・・。



「・・・カノン、こんなところにいたのか。」


「スチール・・・腕、大丈夫?」


「今は動かないが・・・数ヶ月で戻るらしい。」


「そっか、スチールはすごいね・・・。」



よかった、スチールの腕、治るのか。

怪我して戻った時はびっくりしたっけ


「悩みがあるのか?」


「・・・実は・・・。」


僕は悩みを全て吐き出した

今は自分にいっぱいいっぱいなクリスには

迷惑かけられないけど


スチールには全部話せた。


「・・・なるほどなぁ・・・。」


スチールは少し考えているようだった。

その後、すっくと立ち上がった。



「いいか・・・カノン、この国の王族にはこんな歌がある・・・それを今からお前に、歌う。」


「僕に、歌う?」


「よく聞けよ・・・。」




―――今私は宣言する 遠い未来 どんなに自分無力になろうとも

例え力になれなくても 永遠に 私は貴方の味方でいる

どんなに貴方が 苦しんでも きっと私が 救い出すから

そしていつか 永遠に笑って過ごせる日々を 願って―――



―――この歌を 届けよう―――


「・・・すっごく、いい歌・・・。」


「お前は、成長して声が変わって、それでもいいんだ。・・・ただ。」




「王子と一緒に、この国の国民に幸せを運んでやってくれ。」






こうして迷いがなくなった僕は

スチールに教わった歌と一緒に


クリスと二人で、国のみんなを笑顔にしていって


いつしかクリスは国民全員から愛される

国王へとなったのでした。


めでたし。

めでたし。








【物語はこうして終わっていく。】

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