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今週の死神実力ランキング

本日は死神教会本部の死神選抜メンバー、及びその管理者プルートによる

死神実力ランキング発表の日である。


これは、成績が良かった死神、TOP12位を発表し

その12人に特別ボーナスが出るという


プルートさんが定期的に行っているイベントなのである。



「えー・・・それでは12から発表していきまーす。」



オオォ!と会場が湧く。


トップ陣は殆んど変わらないのだが、そこに追いつくように

死神たちは切磋琢磨しているのだ。


今回こそはと意気込むものも多い。



「まずは12位・・・カプリコーン・ガンマ!」


「チーッス、あざっす。」



あああー、と会場の大半の落胆する声が聞こえる。

それもそのはずだ、こいつが12位に出てきた時点でもはや勝ち目はない。


あとは最上位死神、いつものメンバーでの小競り合いだ。


まだ活気がある死神たちは

呼ばれる可能性を信じるほど努力をした者か

・・・そうでなければどうせ賭け事でもしているのだろう。



「11位、ピスケ・トパイ!」


「うっしゃぁー!ガンマに勝った!」


「ほー、やるじゃないっスかー、ピ助の癖に。」


「なんだとぉ?!」



背が高く、悪魔の角もあるカプリコーンと

死神でもトップクラスに背が低いピスケ・・・。


お互いに張り合うのは大いに結構だが

カプリコーンは完全に遊んでいるだけなような気がする・・・。


もう少し大人になって欲しいものである。

・・・ピスケはまぁ、子供だからな・・・。



「10位、アクエリアス・ラムダ!」


「おお!やったな!ラムダ!僕とお隣さんだ!」


「・・・そうね。」



・・・大半の死神は

わずかな希望を

自らの努力を成績を


このランキングに、『呼ばれるよう』祈っている。



「9位!タウラス・ロー!」


「・・・んー・・・あと5分・・・。」


「こんなところで寝ないで!ランキング入りましたよー!」



だが、俺は今は・・・。

『呼ばれないよう』祈っている



「8位、パルテノ・イオータ!」


「ふふ、当然ね。」



何故なら・・・俺は

1位を狙っているから・・・!


俺が呼ばれるのは最期・・・!

今回こそ、俺は1位をとる・・・!



「7位、キャンサー・ニュー!」


「・・・この円の中は俺の陣地だ、こっから俺はでないぞ。」


「ええっ!じゃ、じゃあこちらから表彰状を・・・。」


「俺の陣地に入ってくんな!!」


「ムチャクチャな!!」



キャンサーか・・・!

黒死の部下だな


部下まで入賞しているのは

今のところ黒死だけだが・・・。


アイツだけには負けたくない・・・!



「6位、リブラ・ミュー!」


「はぁい!こんげつもらんきんぐにはいれて、うれしいですぅ!」



リブラも、黒死の部下だ・・・。

二人とも仕事はできるのだが


性格に難があるように思う・・・。


しかし二人の部下がランクインとは、黒死め・・・!



「5位!レオ・ミクロン!」


「死神の誇りに掛けて、当然の責務を果たしたまで!」



俺は今月も毎日毎日

血が滲むような努力をしてきた


今度こそ俺は

黒死に負けるわけにはいかない!



「4位!サジタウロス・ファイ!」


「・・・いい結果だ。」



・・・まだだ!

まだ呼ばれるわけにはいかない・・・!


俺はまだ・・・!!



「3位!ジェミニ・プサイ!」


「シシシ!こいつぁ儲けもんだぜ!」



ここが・・・勝負の分かれ目・・・!

ここで黒死の名前がでれば・・・!



「2位!スコーピオン・シグマ!」



・・・っく・・・!!!




「クソォ!何故だ!何故黒死に勝てない・・・!?」


「あのぉー、一応2位なんだから、喜んでほしいな・・・。」


「くっ・・・!」



またしても負けてしまった・・・。

俺は・・・毎日毎日、がんばってるというのに・・・!


何故毎日、のんびりまったり過ごしている

あんなクソ餓鬼に・・・!!



「えー堂々の1位は!今月も!僕の愛しい!オフューカス・カイ!!」


「・・・あー・・・うん、どうもー・・・。」


「ああ!今月も良く頑張ったね!カイ!可愛い!可愛いよ!カイ!」


「あ、うん、うん・・・ありがとぉー・・・。」



く・・・!

何故一位をとったのに!

あんなに気だるげなんだ!


なんだその迷惑そうな顔は!

まぁ確かにプルートさんは少しうざめだが・・・!



俺はあいつが真面目に仕事をしているの何て殆んど見たことが無い!




いつもいつも俺の机にクレヨンで落書きしているし

書類はいつも折り紙になっているし!

昼に見かければ寝ているし!


俺は、なんで・・・!!

なんでこんなやつに!!




「シシシ!まぁ気を落とすなって!スコーピオン!」


「うるさい!今度こそ・・・!今度こそ黒死に・・・!」


「そりゃあ、いくらなんでも無理だぜ!黒死は死神全体の約50%の仕事量をこなしてるんだぜ!死そのものだからなー!」


「ならば60%俺がこなせばいいわけだ!よし!次こそは・・・!!」


「・・・あのなー、割合ってーのはそもそも・・・。」


「うるさい!とりあえず仕事に戻る!今すぐにだ!!」




今からしっかりスタートダッシュをしておけば

きっと今月こそは・・・!!


今月こそは・・・!!


必ず黒死に勝ってみせる・・・!




「あ、2位おめでとー!・・・何イライラしてるの?スコーピオン?」


「うるさい!お前が真面目に働かないからイライラしてるんだ!さっさと働け黒死!!」


「ひ、ひぇー!なんだっていうの!」



努力は必ずみのる・・・!

俺は成し遂げてみせる・・・!

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