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黒き雷


「黒軍、用意はできましたか?集会を始めますよ!」


「・・・黒時、黒幻が来ていない・・・。」


「はぁ・・・次は絶対呼び出します!今日は仕方ない、もう始めましょう!」


「・・・了解。」



・・・結構適当なものだな。

集会というのはそもそも


団結や共通認識にとても大切な物なのである。

それをおろそかにすると、よほど力の強い集団でなければ壊滅してしまう・・・。



よほど力の強い集団なので問題はなさそうだが。



そのように見えても問題は多い。


黒死は何やら悩みを抱えていて元気が無いようだし。

客観的に見れば僕と黒歌もギクシャクしているし


そもそも黒姫も黒死との関係は良好とは言えないだろうし・・・。



「ええー本日も集会をはじめます!今日はお知らせのみですが!」


「えー・・・何それ、めんどうくさい!」



・・・集会だというのに、皆の態度はだらだらとしている・・・。

全くけしからん!


・・・それにしても本当に、黒死は元気が無さそうだ。

なんだかぼんやりしている。


黒歌も黒死を見つめていて、ふ、とこちらを見たときに

目が合ってしまった。


アイコンタクトを『ほらね』みたいな感じでおくってくる。


確かに、これでは任務に支障をきたすだろう。

原因はやはり、難しい問題なのだろうか・・・。



「ホーッホッホ!お知らせはわたくしからよ!特に!黒死!」


「う、うげ・・・な、何のおしらせ・・・?」


「貴方の大っ嫌いな!黒雷を復活させたのよ!さぁ!いらっしゃい!!」


「う・・・うるさ・・・復活したよー・・・。」



・・・まぁ、ボクはこの知らせは知っていたのだが・・・。

なんせ修復の補助をずっとしていたわけだし。


そもそも・・・黒雷は黒の騎士団に必要なのだろうか?


不死というだけで他は普通の人間だ。

確かに機械の技術は並み以上だが・・・。


それだって世界によってはそれなりに見える、くらいで。


技術の進んだ世界の住民から見れば原始人レベルなのではないだろうか・・・。



「はぁ・・・復活してそうそう君に逢うことになるなんて・・・僕の心は真暗病だよ。」


「は、はぁー?!僕だって気分最悪だよ!そのままくたばればよかったのに!」


「残念だけど、僕は不死だからね・・・全く、死ねるものなら死にたいよ。」


「む、むきいぃー!」


「オーッホッホ!苦しみなさい黒死!!」



・・・あれ?

苦しむどころか・・・黒死、元気になっているような・・・。



「だいたい、そうやって奇声を発するから五月蠅くてしかたないんだよ。」


「なっ!だ、だって!だってさー!も・・・もう!君なんか大っ嫌いだ!」


「語彙の少ないガキは僕も嫌いだよ。」


「むきいいぃー!!」



さっきまで無かった活気が彼にはあった


僕はまた、黒歌とアイコンタクトをとった・・・。


『もう、黒死は大丈夫だろう・・・。』と。


なんだ、仲のいい黒雷がいなくて、さみしかっただけか。

やはり彼は子供なんだな。


ボクも幼い時は、そんなこともあったのかもしれないな・・・。



黒死が元気になり、黒命も先ほどまでよりが機嫌良さそうだった。

黒炎も、なんだか安堵的である


やはりクロネコくんが心配なのだな・・・。



・・・それに、僕と黒歌も、ほんの少し・・・距離が近づいた。




「さーって!黒死も元気になったし・・・!仕事だ!仕事!」


「ちょ!ちょっと!黒命!別に僕元々元気だよ?!」


「はー・・・素直にいわねーから不機嫌でもどーしたらいいかわかんねーんだよ黒死・・・ガキは面倒だねー。」


「は!?黒炎!ぼくガキじゃないし!不機嫌じゃなかったし!」


「え・・・僕が居なくて不機嫌だったの・・・?キモ・・・。」


「ち、ちがうってば!!!」



・・・黒の騎士団全体が明るくなった

なんだ、ここは元々、明るい職場だったのだな。



「えへへ・・・良かった、ね、黒軍。」


「ああ・・・そうだな。」



なんとなく、黒雷が何故此処に必要なのか

わかった気がした。




「さぁーて、さっそくですが黒雷・・・貴方に仕事を渡しますよ!」


「はぁ!?復活したばかりなんだけど?!」


「まぁ復活記念です!ラスボスの魔王みたいな性格の社長の物語なのですが・・・。」


「しかも飛び切りめんどくさそう!!!」



・・・さすが、必要とされているだけあって

彼は忙しそうだな・・・。

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