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戦争秘話1

超連続(笑)投稿です

1941年

アメリカは静かだった。一応レンドリース法は可決されていたため工場は動いていたが、アメリカが参戦する可能性はほとんど存在しなかった。

何故なら1941年6月ルーズベルト大統領が別荘であるキャンプデービッドで死去したためアメリカは戦争どころでは無くなり、副大統領から大統領になったヘンリー・ウォレスは今まで通りのモンロー主義を貫き通していたからであった。ヘンリー大統領は日本が1939年に一方的に停戦し満州に下がってからも続けていた義勇空軍フライングタイガースの派遣や支援軍事物資の量を見直した。これらの大多数は横領されていると派遣していた顧問団から報告が来ており、陸軍に諜報員を満州に潜入させたりアメリカは満州を日本の属国としていた為、日本に申請し満州に駐日駐在武官を視察に行かせたりした結果支援軍事物資が実際に使用する量より大幅に多かったことが分かったので支援軍事物資の削減を行った。

一方の日米関係だが1937年9月にルーズベルト大統領の行った隔離演説により一時期日米関係は最悪の状態になったが、これの直前に日米間で後に日米関係を改善させる出来事が起こった。

1937年7月末

アメリカの英雄イメリア・ハートが女性初の飛行機世界一周を目指して太平洋のアメリカ領ハウランドを目指して飛んでいた。

しかし、その日は雲が多く海上が見えない状態でしかも無線機が故障してしまった。そしてイメリア機は燃料が切れ海上に不時着した。そこに一隻の軽巡が通過したことから日米関係は改善したと言えた。

この日、日本海軍所属の軽巡球磨はタラワ近くを航行していた。その時見張り員が不時着する飛行機を発見したのだ

「艦長、今にも墜ちそうな航空機を発見」

「所属は?」

「軍属じゃ有りません、民間機です」

「何だと!この辺りには民間機の路線など存在せんぞ」

「あっ!今着水しました」「航空機発進、全速前進、これより本艦は救助に向かう」

「了解しました」

不時着した航空機に向け球磨は艦載機を発進させ全速で向かっていった

「艦長、偵察機より不時着機はアメリカの機体だそうです」

「アメリカの航空機がこんなところに何のようだ?」

「艦長、偵察機より機体名から乗組員がわかりました。あの機体は現在世界一周に挑戦中のイメリア・ハート女史の機体だそうです」

「何だって!医務室に連絡して今すぐ収容準備をさせろ、彼女は国賓レベルの要人だ」

こうして救助されたイメリア・ハート女史らを乗せた球磨はクェゼリンに帰還した。クェゼリンには球磨が本来この海域にいた理由でもある演習に参加するために南洋諸島に来ていた比叡がいた。イメリア・ハート女史らは比叡に乗り移りそのまま日本本土に向かった。これには時の今上天皇が関わっておりイメリア・ハート女史ら一行は比叡で海軍高官並のVIP待遇だった。

1937年8月

全速で日本本土に帰還した比叡に乗ったイメリア・ハート女史らは国賓として迎えられ、今上天皇との謁見もあった。こうしてイメリア・ハート女史らは数日を日本で国賓として過ごした後、アメリカに帰国した。アメリカでは英雄である彼女を救った日本に対する評価が上昇した。

これはイメリア女史が出版した日本での体験記も関係していた、この体験記は当時のアメリカで一部を除き中国と混同されがちだった日本という国を知ってもらう大きな切っ掛けとなった。そして、1937年9月末の隔離演説により日米関係は悪化したが、これには国内からの批判も強く、更には日本を名指しで批判していたが、1939年に日本が中国から一方的に撤退してから撤回された。

1939年

日本は日米関係の改善の為にある計画をアメリカに打診した。その計画とはニッポン号による世界一周であった。このニッポン号は史実でも世界一周に成功したが、日本はその乗組員の一人にイメリア・ハート女史を指名したのだ。これはアメリカのメディアでも大きく取り上げられた。

1940年

イメリア・ハート女史を乗せたニッポン号は無事に世界一周を果たした。

これにより国民間の日米関係は一気に改善を果たし、軍部でもイギリスへの開戦を決めたため、日米友好をうちだし始めた。こうして日米激突はほぼあり得ないと言われるほどまで両国の関係は親密化し日米は蜜月を迎えるようになる。

また日本でもこのイメリア・ハート女史の活躍により日本でも各地に陸海両軍が補助金を出し飛行機クラブやグライダークラブが設立され、パイロット養成に活用され、日本陸海両軍でも飛行士が花形の一つとなったのは余談である。

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