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新たな時代に向かって

今回で仮説第二次世界大戦及び続仮説第二次世界大戦は完結です。今まで応援ありがとうございました。

1948年10月23日マリアナ沖

日米の空母艦隊が偵察機を出し、お互いの艦隊を探していた

「山口司令、景雲から米艦隊を発見したとの連絡が来ました」

「よーし奴等に我々の新型機の性能を見せてやれ、全機発艦せよ」

三隻の空母からレシプロエンジンとは違う音を出しながら爆装や雷装した山風改が発艦した。山口多聞中将率いる第二航戦は改大鳳型空母2とアメリカのユナイテッドステーツと並んで超巨大空母スーパーキャリアーと呼ばれる瑞龍型空母1で編成されていた

「米艦隊にはユナイテッドステーツと改装されたタイコンデロガ型空母2が居るようです。また護衛にはアイオワ型戦艦もいるとのことです」

「アイオワ型…防空指揮艦がいるのか、何機が帰ってくるだろうか」

「峰月より入電、電探に反応あり。我々も見つかったようです」

「全艦対空戦闘準備、各空母からは直衛機を上げろ」

各空母からは奮進艦上戦闘機‘震龍’が発艦し直衛に就いた

「やはり改秋月型駆逐艦の電探は凄いな、それに奮進機の速度もレシプロエンジンの機体とは段違いだ。時代の流れを感じさせられるよ」

「もうレシプロ機の時代は終わったという事ですね。既に山風改もエンジンはターボプロップですし」

その改秋月型駆逐艦である峰月の電探が真っ白になった。米軍機が来襲する兆候だ。震龍隊はすぐさま米軍機を見つけ相手より高高度から攻撃を仕掛けた。米軍の艦上爆撃機兼攻撃機であるA1スカイレーダーと艦上奮進戦闘機パンサーの編隊の中へ震龍は飛び込み、機首の20mm4丁が火を噴いた。奮進機の時代になってもある程度の格闘性能を求められた日本軍機と艦上戦闘攻撃機として計画されたパンサーとでは格闘性能に大きな開きがあった。ただしエンジン推力ではパンサーが2800震龍が2600と相変わらず差があった

「直衛隊が結構な数を抑えているな、やはり攻撃機も奮進機でなければ突破は難しいな」

「攻撃隊から入電、直衛機や防空艦に阻まれるもタイコンデロガ型1隻に撃沈判定、他2隻の空母に対しても中破以上の損傷判定を与え米空母からの発艦は不能、第二波を求む」

「今年は演習に勝てるな」

「1944年から始まって今のところ対戦成績は2勝2敗ですから。これで我々が一勝リードしますね」

1948年10月23日東京

去年からテレビ放送が始まり番組を観るために駅前などのテレビが置かれている場所には多くの人が集まっていた

「今晩は7時のニュースです。マリアナ沖で行われている恒例の日米演習で今年は去年の雪辱を果たし皇軍が勝利しました。山口多聞中将率いる第二航空艦隊が米艦隊を破り、これで対戦成績は3勝2敗となり皇軍がリードしています」

街頭では米艦隊への勝利に人々は沸き上がった

「次のニュースです。国共内戦が続く中国に新たに満州軍が参加することが決まりました。満州軍は建軍以来始めての派兵に自信を見せており、国民党軍や皇軍との連携を強化すると見られます。また、朝鮮軍も派兵を検討しているとのことで旧殖民地全ての軍が国共内戦に参戦する可能性があるとのことです」

1944年に満州と朝鮮はアメリカのフィリピン独立に合わせて独立した。これによりアメリカとの友好促進のため日米による軍事演習などが行われるようになった

「次のニュースは欧州の話題です。ECやアメリカ、北欧諸国などが対共産主義連合としてNATOが結成されました。これにより共産主義の封じ込めが一層進みました 」

第二次世界大戦後イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、チェコ、スペイン、ユーゴスラビアが参加しECが結成された。これにより各国の連携などが行われ欧州から次の戦争の火種は無くなったとさえ言われた(ソ連は欧州と扱われていない)

「最後のニュースは芸術の話題です。信州を拠点に夫妻で芸術活動しているアドルフヒトラー元ドイツ総統が新作を発表し、300万円で三菱美術館に売却されました。三菱美術館では今年中には展示を始めると発表しました。今日のニュースをお伝えしました」

アドルフヒトラーは1944年に容態が回復した後、政界を引退し1945年5月にエヴァ・ブラウンと結婚し画家として活動を始め、才能に目を付けた財閥所有の美術館からの招待で1946年に来日し入院中に豆腐が好きになり日本人は東に行ったアーリア人だとまで言うようになっていたヒトラーは暗殺の心配がほとんどない日本で活動を始めた。

あの戦争から5年…争いは無くならないが世界は安定へと向かい始めた。これからも争いが無くなることはないだろう、しかしこれからの時代は世界が一つとなり共存共栄する時代になるだろう。そんな時代を君達が創ることを私は期待している。

1948年国防大学校第一期生入学式祝辞、国防大臣山本五十六


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