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観艦式大決戦1

ドイツの作戦名はどれも格好いいですよね

1943年5月13日プリマス司令部

多数の艦艇が停泊していたが、乗組員達はいつでも出港出来るように下船せずに各々の艦で待機していた

「首相、ドイツの総統が演説を開始しました。英独両言語で全無線周波数帯に流しています」

「ここにそれを流せ」

「親愛なるドイツ国民諸君、これより我々はこの戦争を終結させる為にヘラクレス作戦を開始する。イギリス国民は海軍がやられない限り負けを認めようとしない愚か者だ。我々はこれよりイギリス艦隊を殲滅する、半日もすればイギリスの軍港は巨大な鉄屑で埋まるであろう。勇敢なる翼の戦士達よアケロンを渡れ、そしてケルベロスを倒すのだ」

「首相、ドーバー海峡で警戒していた早期警戒型モスキートが多数の機影をレーダーに捉えたました。各飛行場からは迎撃が上がっているそうです。更にはブレストを見張っていた潜水艦からブレストから枢軸国の艦隊が出港したとの事です」

「艦艇の機関を始動させろ、ジェット機があるが万が一に備えるのだ。枢軸艦隊は沖合いの艦隊に任せろ、機関が始動し次第本国艦隊も反撃に向かえ」

同時刻、プリマス近辺の飛行場

舗装された飛行場にはミーティアやヴァンパイアといったジェット機やグりフォンスピットファイアが駐機しモーターがジェットエンジンを始動させていた

「ナチスの奴等が来るんだ。早くしてくれ」

飛行場の上空に10機程の航空機が現れた。その編隊の機体の翼には日の丸が描かれていた

「日本軍だ。日本軍が来たぞ、レーダーは捉えていなかったのか」

上空の編隊は翼から爆弾を投下した。投下した爆弾は飛行場の上空で爆発し中から大量の小爆弾を吐き出した。タ弾と呼ばれるこの対地用爆弾は飛行場などの滑走路を破壊するために開発された兵器で、タ弾がばらまいた小爆弾は駐機されていた発進間際の機体を破壊し飛行場を使用不可能にしてしまった

「奇襲成功、ジェット機の飛行場を1つ潰したぞ。流石のイギリス軍も潜水艦からの航空攻撃は考えていなかったようだ」

「良くやった、これで航空隊もやり易くなるだろう。回収地点に向かえ収容する」

「了解、これより回収地点に向かう」

プリマス司令部

「首相大変です飛行場が1つ潰されました。駐機されていたジェット機が多数殺られました」

「ドイツ軍がもう来たのか?」

「違います。日本軍です。日本軍の攻撃です」

「日本軍だと?レーダーに反応は合ったのか?」

「有りましたが大西洋側のイギリス近海から反応が始まったので沖合いの艦隊の艦載機だとレーダー手は思っていたようです」

「イギリス近海から発艦したというのかその攻撃機は…何故沖合いの艦隊は母艦を見つけられなかった!奴等の目は節穴か?待てよ前にもこんなことがあったぞ。そうだ確かフォークランドが占領された時だ、沖合いの艦隊に至急潜水艦を捜索させろきっといるはずだ」

「…?了解しました」

「フォークランドが占領された時に現れた航空機がどこから来たかについて潜水空母と言っていた士官が居たな。あの士官の推測通りなら今頃奴等は航空機を収用している頃だ」

イギリス近海、伊500

「艦長、対空電探に反応あり。単機です」

「攻撃隊は損害なしのはずだ、恐らく敵機だろう。攻撃隊にフランスに向かうように告げろ、各艦急速潜航、我々はこの海域から離脱する」

晴嵐隊

「隊長、伊500からフランスに向かえとの無電が来てます」

「艦隊に何かしらの問題が起こったのだろう、フランスに向かうぞ。各機ついてこい」

「後続がこちらに向かってくる多数の機影を確認、イギリスの迎撃です」

「各機、水エタノール噴射装置を使え、振りきるぞ。奴等にこの晴嵐改のスピードを見せてやれ」

液冷エンジンを搭載する晴嵐はドイツでDB605に換装されエンジン出力の上昇によりDB601のライセンス版である熱田エンジンを搭載する晴嵐より最高速度などが上昇していた

「振りきれたか?」

「駄目です。まだ付いてきます」

「イギリスの航空機は化け物か!こちらは600㎞は出しているんだぞ」

「直上に機影、空冷エンジン搭載機です」

「空冷エンジン搭載機だと!イギリスの新手か」

「違うようです。翼に日の丸や鉤十字が描かれています味方の艦載機群です」

追撃してきたイギリス軍機にFw190や山風が突っ込んでいく中、1機の山風が横付けしてきた

「こちら扶桑戦闘機隊、追撃機は我々に任せろ。ジェット機で無いなら負けることはない、このまま飛べばフランスのノルマンディーに着くはずだ。無事を祈る」

「たいした自信だな。ではそちらに背中を任せよう、落とされるなよ」

扶桑戦闘機隊所属の山風は返答がわりに翼をバンクさせイギリスに向かっていった

数十分後

「隊長、砂浜が見えました。ノルマンディー要塞です」

「これより進路を変えブレストに向かう、あともう一息だ」

晴嵐隊はブレストまで無事に帰還し、母艦である伊500などの潜水空母も全艦無事にブレストに帰港した。しかし海の向こう側では激しい戦いが未だ繰り広げられていた。

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