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観艦式強襲作戦

この頃のドイツの科学力は世界一だと思います

1943年3月

ドイツのロンメル総統代理はイギリスに対して降伏文書を発表した

・イギリス連邦は枢軸各国に降伏すること

・イギリスは占領されている海外領を手放すこと

・今後欧州枢軸国によって結成される欧州連合に参加すること

またロンメル総統代理はこの発表と同時に終戦後にワイマール憲法の復活を宣言した。

この発表に戸惑ったのはイギリスだった。それまではファシスト体制の崩壊するまで戦い続けるとしてきていたが、終戦によりその体制の崩壊が狙えることが分かったため、一気に厭戦気分が高まり始めた。しかしチャーチル首相は断固として終戦に対して首を縦に振らなかった

「何故イギリスは終戦を承認しないんだ」

「まだ勝ち目があると考えているのでは無いでしょうか?」

「確かに制空権を確保した訳ではないが、英独共に航空戦では相手に打撃を与えることは不可能だとわかっているはずだ。確かに海上戦力では劣っているが、この戦いは英独だけの戦いではないのだ、我々には日本という強力な海上戦力を有した友軍がいるのだぞ」

「では空海軍にイギリス艦隊への攻撃命令を出しましょう。イギリスでは近々本国艦隊による観艦式が有るそうです。それにはチャーチル首相も出席する大規模なものです…チャーチル首相と本国艦隊が殺られればイギリスも諦めて降伏を認めるでしょう」

「では空海軍に総統命令で全力で攻撃するように命令を出せ」

「了解しました」

それからドイツ軍は4月に行われるとみられる観艦式に向けて準備を始めた。海軍は日本軍にも協力を要請し日本軍も限界が見え始めていたので、一日も早い終戦のため要請に応え特務艦隊の派遣を決めた。空軍も観艦式が行われると予想されるポーツマス、プリマスを爆撃範囲におさめるためフランスに航空機を集め始めた。この部隊には日本軍遣独航空隊も含まれていた。この遣独航空隊の航空機は全て疾風に機種変更されていた

「総統代理、観艦式の日付が分かりました。4月ではなく5月13日です。この観艦式はプリマスで行われ、イギリスの残存艦艇の大半が参加すると共に王位継承権第一位のエリザベス王女も参加される大規模なものです。その為プリマス近辺の防衛は強化されており、ジェット機が集中配置されているとの情報もあります」

「イギリスが全力で来るならこちらも全力で行くのみだ。Hs293、フリッツX、Vー1、ガイアー、レルヒエ可能な限りの新兵器を投入しろ。この戦いで戦争の勝者を決めるのだ」

「しかしHs 293は瑠弾です。対艦は徹鋼弾でないと戦果が挙げられません」

「至急ヘンシェル社に改造命令を出せ、改造は作戦に投入する分で十分だ」

「了解しました。至急改造命令を出します」

1943年5月10日イギリス

「首相、枢軸国が不穏な動きをしています」

「どんな動きなんだ?」

「まずフランスに航空機が集まっています。他には大西洋にイタリア海軍が進出しました」

「以前報告にあったアシカ作戦でもやる気なのかね枢軸国は」

「恐らくそれは無いでしょう陸上戦力は集中していません。あるとすればこちらの制空権を握るための大航空戦か、三日後の観艦式襲撃でしょう」

「観艦式の防衛態勢はどうなっている?」

「先月初頭から生産を開始しているヴァンパイアやミーティアは全機プリマス近辺の飛行場に集中配置しているほか、レーダーを搭載した早期警戒型モスキートやグりフォンスピットファイアが海岸沿いの飛行場に集中させてます。海軍も元地中海艦隊の艦船で警戒を行っています」

「もし枢軸国が爆撃を行ってきても艦隊は護りきれるか?」

「第一波は確実に防ぎます。第二波は半々でしょう。万が一に備えてエリザベス王女の観覧は中止したほうが良いでしょう」

「確かに王位継承権第一位の方を危険に晒す訳にはいかんな。私から王室に進言してエリザベス王女の観艦式の観覧を中止させよう」

1943年5月12日深夜、ブレスト

日独伊の艦隊がブレストを出港し一路プリマスを目指した。観艦式は目前に迫っていた。




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