優花里さんと鏡子ちゃん、わたしどうしたらいいの?!
今日は朝から、今までにないほど気分が晴れやかだった。
昨夜、みっきん様に私の正体を明かし、それでもこれまで通り語り合おうと言ってもらえた。
本当に優しいみっきん様。いいえ、美山サキ様。
学校では、あの蛇のように彼女に絡みついている友人がいて、物理的な距離は遠いけれど。
でも、みっきん垢では、あの友人ですら知らないであろう「本音の彼女」と語り合える場所がある。
もう、それだけで天にも昇るような幸せだった。
昨日の放課後は、確かに失敗してしまった。一時は絶望の淵に立たされた。
けれど、私が「最後だから」と震える手で本音をぶつけた結果、彼女もまた本音で応えてくれたのだ。それが何よりも嬉しい。
(……あの蛇のような友人の目もあるのだから、学校で不用意に接触するのは控えよう)
私とサキ様には、誰にも邪魔されない「いつでも繋がれる場所」があるのだから。
そう思うと、不思議と心が軽くなっていった。 あの「大好きです」というDMを送った後、胸が熱くて勉強が手につかないかと思いきや、信じられないほどに捗った。ポジティブなエネルギーが、私の脳を活性化させている。
やっぱり、彼女は私にとってなくてはならない存在。大好きな存在だ。
学校では深く話し込むことはできないけれど、毎朝挨拶ができて、あの愛らしい顔を見ることができる。
それだけで今の私には十分すぎるほど幸せなのだ。
さあ、学校へ行こう。 凛とした風紀委員長として校門に立ち、私だけが知る「秘密の共有者」である彼女を、最高に清々しい笑顔で出迎えよう。
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昨日は、サキちゃんと一緒に帰ることができなかった。
練習の間、バスケ部の絵麻先輩から妙に話しかけられたり、当然のように肩に腕を回されたりしたけれど、私の心はそこにはなかった。
サキちゃんのことが気になって気になって、どんな話をされたのかさえ覚えていない。
またマネージャーの手伝いをしてほしいと言われたような気がする。
心ここにあらずで、適当に頷いてしまったのかもしれない。
茜ちゃんが隣でしきりに謝っていたけれど、正直それどころではなかった。
サキちゃん、帰るまでにあいつ――あの優花里という女と会っていないか? 変なことを吹き込まれていないか? 気が気じゃなかった。
連絡を取ろうかとも思ったけれど、私は彼女を信じることにした。
でも、やっぱり不安で、今朝も彼女の家まで行った。
私の質問に対して、サキちゃんの態度は明らかに不自然だった。
私の聞き方が悪かったのかな? でも、親友だもんね。私はあなたを信じます。
だって、私の大切な世界で一番大好きなサキちゃんだから。
腕を組むことも、サキちゃんはもう何も言わなくなった。
彼女と密着していられることが当たり前になりつつあるのが、たまらなく嬉しい。
本当は家から学校、そして帰り道まで、24時間ずっとこうしていたい。
彼女の香り(シャンプーが一緒になったから、より私のものになった気がする)、体温、声。そのすべてをずっと独占できる。それが今の私の幸せ。
それなのに、今朝も校門であいつはサキだけ名前を呼びやがった。
急に「様」から「さん」へ呼び方を変えやがって……
それに、あの余裕の笑みは何? なんであんな表情ができるの? 彼女の何を知っているというの?
私は小学校の頃から、彼女のすべてを知っている。
彼女の家族以外で、私以上に彼女を知っている人間なんてこの世にいない。
それなのに、胸の奥に小さな棘が刺さって抜けない。どうしても取れない。
それが何なのかは分からないけれど、どうか取り越し苦労であってほしい。
サキちゃんは、私だけのもの。 あんなに優しくて、可愛くて、一緒にいて楽しい子は他にいない。 彼女のすぐ横にいられる特等席は、私だけの場所。
邪魔をするものには、私は容赦はしない。
優花里は、はっきりとサキへの気持ちを自覚し、鏡子はヤンデレがどんどん重症化していきます。
サキは2人の間でどう動くか?
失敗すれば1話の冒頭ルートへ突入です。




